鈍感肌の憂鬱

基礎化粧品の宣伝文句には敏感肌という文字が躍る。ちょっといいお値段の化粧水ならなおさら。肌荒れしやすい方にも優しいんですよ。良い商品ですよってアピールなんだと思う。

幸いわたしは基礎化粧品でトラブルを起こしたことはないし、正直化粧水なんて何を使っても結果が変わらない。カウンセリングで買ったお高い化粧水でも、ドラッグストアで安売りしているようなボトルを使っても、なんなら一日くらい付け忘れても大した違いがない。(すっぴん肌が綺麗という訳では無く、何をしても変わらないっていうこと。ここ重要)

こういうのを鈍感肌って言うらしい。

肌トラブルの末に高い基礎化粧品が手放せない人にしてみれば、鈍感肌羨ましいって思うのかもしれない。医学的に考えても敏感肌のほうが病的で、困った症状なのだと思うけど、鈍感肌には鈍感肌なりに何か釈然としないモヤモヤを持っている。

これは全て、言葉のマジックなんじゃないかと思う。

あんたって鈍感よね。

っていう言葉通りのイメージがついて回っている。

そう、女という生き物は敏感で繊細な存在でいたいのだ。


ネガティブな症状に対して「敏感」という言葉を使った化粧品業界の戦略は凄いと思いながら、なんかよくわからないけど年齢的にこれくらいのケアは必要かしらと、今日も売り文句に踊らされている。

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