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【ふるさとを語る】世界で唯一、帯広だけの競馬「ばんえい競馬」のご紹介【その5】

どうも☺️。暇人33号🐹です。

皆さんは、競馬の観戦をしたり、馬券を買った事はありますでしょうか?多分、少なくない人が経験済だと思います。

筆者の場合、馬券を買い勝負するには分析しなければならない"変数"が多いように感じて、中々競馬に手を出せていません。根がチキンなタチなので😅。パチンコには平気でウン万と突っ込めるクセに😅。

また最近では「ウマ娘」が人気ですね。

何故か家の母親がウマ娘にハマってまして、ヒマさえあればiPadでプレイしているようです😊。それにより筆者もウマ娘というコンテンツが人気である事を知りました。アレをきっかけにして競馬を知った、興味が湧いたという人も多いでしょう。

筆者の場合は、パチンコで昔「GI DREAMジーワンドリーム」という台がありまして、それで一般的な方の競馬を知りました。実在の騎手や競走馬が多数登場する硬派なパチンコ台で、結構面白かった記憶がありますね😊。

一般的に競馬と言えば、スマートかつ筋肉質な肢体したいの競走馬が最速を競うものというイメージがあると思います。

日本の競走馬生産牧場の66.5%が集まる日高支庁の右隣りにあります、十勝の帯広市においても勿論競馬が開催されております。しかし、帯広市で開催されている競馬は一味も二味も違うものなのです。

今回は、月初めの振り返りでもお知らせした、ふるさとを語るシリーズの最新作「ばんえい競馬」のお話となります。どんな所が一味も二味も違うのでしょうか?

以下の流れでやって参ります。

🟥そもそも"ばんえい"とは?

🟥ばんえい競馬の歴史

🟥重賞レースのご紹介

🟥その5シリーズの今後の予定

お時間がありましたら、見てやって下さいませ🙇‍♀️。


🟥そもそも"ばんえい"とは?

平地競走とは種類の違うダイナミックさを味わえます。
画像出典:https://easthokkaido.com/sightseeing-access/banei-tokachi-horserace-track/

世界で唯一の形態である、ばんえい競馬。そもそも"ばんえい"とは何を意味するのでしょうか?そこからお話して参ります。

"ばんえい"の漢字表記は、輓曳となります。通常の競馬と違い、"輓"馬ばんばと呼ばれる馬体重800~1200kgの馬(重種馬)が、最低重量460~最高1000kgにも及ぶ鉄製のソリを"曳"く競走のため、ばんえい競馬と呼ばれているのです。

平地競走に用いる軽種馬に比べて大型の馬を用い、更に重量級のソリを曳くその様はスピード感にこそ通常の競馬に劣るものの、それは即ち観客がレースを追うことが出来るのを意味します。

重種馬のパワフルな様や息遣い、騎手の巧みなテクニックを間近で目に出来る独特な競馬です。

馬の種類から、レース、観戦の方法、何から何まで通常とは違う競馬が、ばんえい競馬なのです。

おそらく、漢字表記のままだと読みづらく、認知されにくいという理由で平仮名表記にされていると推測します。

🔴どんなコースなのか?

ばんえい競馬は、2つの台形状の障害が設けられた直線200メートルのセパレートコースを使用し、フルゲート10頭で争われます。ゲートは距離の変動がないため、固定式です。

画像出典:https://www.banei-keiba.or.jp/spot_course.php
  1. スターティングゲート

  2. 第一障害…高さ1メートル。最初のヤマ場です。大抵ココはどの馬も難なく通過していきます。

  3. 中間点…第1障害と第2障害の間では、騎手が馬を停止させ、第2障害に向けスタミナを温存させることがあります。

  4. 第二障害…高さ1.6メートル。レースの行方を左右する、ばんえい最大のヤマ場です。

  5. 砂障害…ゴール前に高さ0.5メートルの傾斜が付けた砂障害。よりエキサイティングなゴール前の接戦が繰り広げられます。※冬期間はヒーティングの稼働のため、砂障害はなくなります。

  6. ゴールライン…ココを通過すれば、ゴールインです。詳細は「🔴見所は?」にて後述。

🔴どんなレースなのか?

スタート直後に立ちはだかる小さな第一障害を乗り越え、時に小休止を挟みながら正念場の大きな第二障害を目指します。

第二障害においては、その手前で一気に走りきるために一旦力を溜めます。そこから一気にドン!と溜めた力を爆発させるように登っていきます。

この第二障害は難関で、登り切れずに失格になってしまう事もあり、馬と騎手の能力・テクニックが求められる重要なセクションとなっております。

第二障害を無事越えたら、あとは数十メートルの直線を走りきるだけ…なのですが、ここでまた通常の競馬と違う点があります。

🔴見所は?

それは、通常の競馬は馬の鼻先が決勝線を通過でゴールインなのですが、ばんえい競馬はソリの最後端が決勝線を通過するまでゴールではないのです。

これはばんえい競馬が元来「荷物を運びきる荷役作業」に由来していることと、決勝線上で馬が止まってしまうことがあり、鼻先では決勝判定が難しい場合があるためとされています。

つまり、ソリの最後端まで通過していない状態で立ち往生している間に他の馬がゴールを奪い取る、というシチュエーションもありうるので、最後まで目が離せないスリリングなレースを楽しめるのが、ばんえい競馬なのです!


🟥ばんえい競馬の歴史

🔴黎明期

ばんえい競馬の起源は、木材を運び出していた馬の力比べとされており、北海道開拓期より余興や催事として行われていました。当初は2頭の馬に丸太を結びつけ、互いに引っ張り合うスタイルだったそうです。

ソリに荷物を載せて競走する、現在のスタイルに近づいたのは明治末期の事で、1915年(大正4年)に函館区外で十郡畜産共進会の余興として行われた「挽馬実力競争」が最古とされております。

競馬場内の広場に長さ40間(約73m)の平坦コースを設け、雪ゾリに一俵16貫(60kg)の土俵つちだわら(土嚢の様なもの)を3-14俵集め、これを重しとして競走を行っていました。

以降、全道各地で同様のスタイルの競走が行われていくようになります。

🔴競技としての歴史

太平洋戦争後の1946年、地方競馬法施行規則第9条により、競走の種類は駈歩(平地競走)、速歩(速歩競走)、障害(障害競走)、輓曳(ばんえい競走)の4種類と定められたことを受け、ばんえい競走が公式競技となりました。

ばんえい競走が採用された背景には、戦時中に軍馬として徴用された農用馬が戻ってこなかったため、

中国戦線や、馬が苦手な高温多湿の東南アジアに赴きましたが、故に極めて消耗が激しかったのです。アメリカ軍のようにモータリゼーション化が進んでいなかった旧日本軍は、ほとんど軍馬等の畜力や人力に頼るほかなかったのです。

農村部で農用馬が不足していたことに加え当時の食料不足も重なっていたことが挙げられます。

当時は現在のようにモータリゼーション化が進んでおらず、農作業にはトラクター等ではなく農用馬等が主に用いられていたので、馬の増産は急務でした。

公式競技としての初の競走は、1947年10月16日に旭川競馬場で行われました。

また、1953年には旭川市・岩見沢市・北見市・帯広市による「市営競馬」が発足します。1962年までは平地とばんえいを行っておりましたが、以降はばんえいに一本化されます。

市営競馬は当初、各競馬場の個別開催でしたが、1968年に「北海道市営競馬協議会」が発足、1989年には一部事務組合として改組された「北海道市営競馬組合」が開催を引き継ぎましたが、2006年度限りで帯広を除く3市が採算上の理由により撤退したため組合は解散し、現在は帯広市による単独開催となっています。

🟢コースのスタイルの変遷

かつてのばんえい走路はU字型のオープンコースでした。1963年に旭川競馬場が現在の直線セパレートコースを導入すると、他の3市の競馬場もそれに追随します。

1974年には、それまで3つあった障害が2つになり、これが現行のコースとなります。


🟥代表的な重賞レース「ばんえい記念」のご紹介

ばんえい競馬にも勿論、重賞レースがあります。

画像出典:https://www.banei-keiba.or.jp/race_grade.php

こちらの画像は公式サイトの令和4年度重賞スケジュールなのですが、冬期間にBG1(平地競走のGIに相当)が集中しているのが分かります。

本項では、その中でも最も歴史ある重賞レースである、代表的な「ばんえい記念」についてお話していきます。

🔴ばんえい記念とは?

年度末の締めくくりに行われる、毎年度の最強馬を決める文字通りの「決戦」レースが、ばんえい記念です。

1968年に創設され、現存する中で最も歴史が長い重賞レースです。それ以前にも開催年度末に同様のレースが行われたものの、記録に残っていないため、1968年以降に開催されたものが「ばんえい記念」としてカウントされます。

2003年度に制定された「ばんえいグレード」ではBG1に格付けされており、馬はもとより騎手や調教師にとっても本レースを制する事が最大の目標とされているのです。

🔴競走条件

出走資格は4歳以上の馬で、かつB4(※1)以上に格付けされている馬から、出走希望を受け付けて編成します。

希望頭数がフルゲートの10頭を超えた場合は、希望馬から通算収得賞金順に編成されます。また、10頭に満たない場合は、通算収得賞金順に補充して編成する場合があります。

ソリの重量(ばんえい重量)は、なんと1000kg(5歳以下10kg減。牝馬は20kg減)とばんえい競走の全競走を通じて最高重量が設定されています。

(※1)競走馬の年齢や通算収得賞金によって、格付けがされており、B4の場合は5歳以上及び3・4歳で通算収得賞金が190万円以上の馬を指します。

🔴特色

特殊な条件のもと行われる競走のため経験が求められるので、同一馬が連覇する例が多いです。それにより、若い馬が勝つ事が難しい競走となっております。優勝馬の平均年齢が8.28歳という事からもその事が伺えます。

全競走を通じて最も重いソリを曳く関係上完走時間が長引く特徴があり、筆者が観戦したレースでは大体4分前後(通常のレースであれば2分前後で完走する)はかかっていました。

馬が明らかに辛そうに、しかし「走り切ってやるんだ!」という気迫を感じさせながらソリを曳くので、馬達に、そしてそれを御する騎手達を思わず応援せずにはいられない、寒さも吹っ飛ぶ最も「熱い」レースがばんえい記念なのです!


🟥その5シリーズの今後の予定

その3(十勝ワイン)、その4(六花亭)シリーズのように、その5もシリーズ化して続けて行きたいと考えております。

ばんえい競馬は、3月末~4月中旬の一部期間を除いてほぼ通年開催しておりますので、帯広競馬場へ赴いたり、帯広競馬場は競馬だけでなく「とかちむら」という地場品やスイーツ、土産品や飲食店が合わさった複合施設がございますので、そこでのレポートも予定しております。

その3・4に比べるとかなりマイペースな更新になってしまうと思いますが、ご縁がありましたらぜひ見てやって下さい☺️。


🟥最後に

如何でしたでしょうか?

今回は「ふるさとを語る」久々の新シリーズでした。

この記事を読んで、ばんえい競馬🐎に興味を持っていただけたのなら、幸いでございます☺️。

ちなみに、オッズパークやRakuten競馬等、ネットで馬券を購入する事も可能です。現地には行けないけど、オサイフには余裕があるという方がいらしましたら、ぜひ勝負してみて下さい😆。

暇人33号🐹の雑記ブログでは、筆者の地元・北海道十勝に関する事をご紹介する「ふるさとを語る」シリーズを投稿しております。お時間がありましたら、そちらもぜひ見てやって下さいませ🙇‍♀️。

🔽ふるさとを語るシリーズはこちら🔽

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊。

この記事が「参考になった!」また、お気に召しましたらスキ♥️やフォローもよろしくお願い致します🙏。

それでは、今日はこの辺で🤗。

また会いましょう🐎📦💨

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