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筋トレで損失回避をしていた話②

(筋トレで損失回避していた話①の続き)


「損失の回避」
初めて聞いた言葉だった。

カウンセラーさんの説明によると、人の行動は大きく2パターンに分類される。
「利益を得る行動」と「損失を避ける行動」

前者は、金持ちになりたい、車や家が欲しい、社会的立場を上げたい、試合や競争に勝ちたいなど、自分が利益を得る行動。
後者は、「未来が不幸になってしまう」「◯◯を失う」といったリスクを防ぐ行動。

人は、前者より後者の方が行動を起こすスピードが早く、また、人は利益を得たいと思っても、そこに損失のリスクが伴うとなかなか行動を起こせなくなる生き物らしい。

損失の回避は人間関係などでも現れる心理で、相手に嫌われて傷つきたくないので優しくする、嫌いな相手でも揉めるのは嫌だから穏便に接する、などがその例となる。

私はものすごい無気力状態ながら、この何年か積み重ねてきたものを無にしてしまうのが嫌で、それがこんな形(ジム通いやめない意識高い生活)で現れていたらしい。

いつの間にか、全ての物事をネガティブな根拠のもとやり過ごしていた。
行動の目的が「損失しか回避してない」
だから、何もかも面倒臭くて鬱屈としていたのか。

もの凄くすっきりと腑に落ちた瞬間、なんだか悲しくなり、これではいけないなと思った。

これが翌年の初の大会挑戦に繋がることになる。

あれからしばらく経って、カウンセリングルームへもしばらく行っていないけど、あれから色々あって大会に出てメダルを貰ったことを報告したら、次はどんな話になるかな。