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最底辺人間の自伝

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70年代生まれ。生活保護を受給している最底辺の人間です。現在父子家庭で中学生の息子を育てるうつ病患者の、今までの半生を記した自伝的小説、自伝的エッセイになります。
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#毎日note

最底辺人間の自伝

まえがき体調に変化を感じ通院 うつ病と診断され、その後離婚、子供を引き取り辛い状態での育…

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第六十三話 薬との決別

職人を辞めて、水商売の世界に入る頃、私は薬物はだいぶ抑えるようになっていた。だが週に何回…

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第六十二話 スカウトの実績

私が入社して丁度一ヵ月が経った頃、月に一度決起集会というのがあった。ホテルのミーティング…

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第六十一話 ウェイター業務とスカウト

初日の仕事を終え二日目の朝。昨日は帰ってきてすぐに寝てしまったのだが今までの職人の癖で朝…

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第六十話 水商売の辛さ

水商売に転職した初日、後は営業時間を待つだけとなった。今日は通常の出勤時間より早く来たの…

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第五十九話 水商売デビュー

東京に出てきて1年半が過ぎた頃、働いていた会社も辞め、憧れていた水商売の道に進むことを決…

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第五十八話 職人と水商売

私は16歳くらいの頃から夜の店には顔を出していた。飲みに行くこともあったしヤクザをやっていた頃は何かトラブルがあると店に駆け付けたりしていたからだ。キャバクラは特に好きだった。彼女と飲みに行くときはバーに良く行ったりした。この頃から水商売には多少の憧れのようなものがあったのかもしれない。 外壁の建て方の仕事を始めて半年ほど経ったころ私は19歳になった。仕事も順調で月給も50万くらいは稼いでいた。外国人の可愛い彼女もいた。フィリピンパブで知り合ったチェリーだ。チェリーは店の源

第五十七話 日本人と外国人

仕事を終えて家に帰る。シャワーを浴びて冷蔵庫からビールを取り出し乾いた喉に流し込む。ポケ…

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第五十五話 責任感と仲違い

朝の6時半、先輩が家に迎えに来た。急いで車に乗り込み地図を見る。今日の現場は先輩と二人で…

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第五十四話 やりがいのある仕事

『○○ー△△△△ー□□□□』先輩のベルを鳴らす。こういう時は固定電話あって便利だと感じる…

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第五十三話 自分に合った仕事

新しい職場の初日。家の電話が鳴った。「おはよー着いたよ」社長からだった。毎朝迎えに来ても…

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第五十一話 悪魔の誘惑

二日目の朝目を覚ますと起き上がることが出来ない。筋肉痛だった。全身の力を振り絞って起き上…

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第五十話 働くという事

18歳の冬、初めての一人での年越しだった。誰もいない部屋、今のように携帯電話が普及していな…

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第四十九話 飛んで上京

18歳の冬、私は廃人だった。薬物のやりすぎで幻覚も見えるような状態で、叫んだり暴れまわったり、震えながら怯えて駈け出したりと、とにかく周りの人達には迷惑をかけていた。売り物でも構わずにあればあるだけやってしまうので、一緒に薬をやっていた奴らも私のやり方は危ないと言って心配してくれる程であった。当時付き合っていた彼女は特に私の身体を心配してくれて、組を抜けて普通に働くように何度も何度も私を説得しようとしていた。 もう売り上げは落ちる一方で兄貴分に渡す金もままならないような状態