第五十八話 職人と水商売
私は16歳くらいの頃から夜の店には顔を出していた。飲みに行くこともあったしヤクザをやっていた頃は何かトラブルがあると店に駆け付けたりしていたからだ。キャバクラは特に好きだった。彼女と飲みに行くときはバーに良く行ったりした。この頃から水商売には多少の憧れのようなものがあったのかもしれない。
外壁の建て方の仕事を始めて半年ほど経ったころ私は19歳になった。仕事も順調で月給も50万くらいは稼いでいた。外国人の可愛い彼女もいた。フィリピンパブで知り合ったチェリーだ。チェリーは店の源