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最底辺人間の自伝

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70年代生まれ。生活保護を受給している最底辺の人間です。現在父子家庭で中学生の息子を育てるうつ病患者の、今までの半生を記した自伝的小説、自伝的エッセイになります。
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#不登校

最底辺人間の自伝

まえがき体調に変化を感じ通院 うつ病と診断され、その後離婚、子供を引き取り辛い状態での育…

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第十六話 音楽とバンドブーム

当時は空前のバンドブームの時期だった。名前を挙げればきりがないほどのバンドがデビューして…

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第十五話 休日

今回はとある休日のお話です。 私の祖母が通っている近所の美容室には、私より一つ年上の「さ…

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第十四話 ろくでなしブルース世代

私の学校は男子は普通の学生服(学ラン)であった。当時はなんといってもビー・バップ・ハイス…

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第十三話 柔道部物語

柔道部物語、当時ヤンマガで連載していた漫画で、柔道を題材にした漫画の中で私が一番好きな作…

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第十二話 中学生

転校してから二年半、私は中学生になった。私の通っていた中学校は一学年約400人で全校生徒で1…

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第十一話 良い事・悪い事

もう普通の学校生活に完全に戻った。登校班で通学し、教室で授業を受け、休み時間には友達と遊び、放課後はT君たちと帰る。小学生の生活なんてほとんど毎日同じような感じだろう。この頃は毎日がそれなりに楽しくて、他の選択肢は自分にはなかったんだろう。 今思えば、『他の子とも仲良くなってみたかった』、とか『もう少し勉強もしていればよかったとか』一言でいうと『真面目』にしていたら今頃どうだったのかな?と思う。小学五、六年生の頃でタバコ吸ったり、学校の内外問わず気に入らなければ喧嘩する。ほ

第十話 私の姉の話②

前回に引き続き今回も姉の話をしてみたいと思う。 私が転校してからも姉との交流はなくなった…

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第九話 私の姉の話①

今回は私の話からはそれるが、姉の話を少ししてみようと思う。 私には4歳上の姉がいる。姉と…

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第八話 良い友達・悪い友達

どうすべきか考えながら保健室登校は続けていた。ある日の放課後、T君が数人の友達を引き連れ…

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第七話 不登校からその後②

それからも保健室登校は続いた。担任の先生も暇を見ては顔を出してくれていた。たまに休むこと…

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第六話 不登校からその後①

不登校のまま五年生に進級して数日が過ぎたころ、新しい担任の先生が家にやって来た。四年生の…

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第五話 転校

転校初日、期待と不安を抱えながら祖母と学校に向かった。職員室で担任になる先生から学校の説…

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第一話 母親がいなくなった①

 「おばあちゃん家に行くよ」母にそう言われ、私は喜んで車に乗り込んだ。母が持っていた大きめのバッグには気を止めることもなかった。祖母の家は車で3~40分くらいの所にあり、当時9歳の私には少し都会な感じがしてとても好きだった。 私の家はというと、周りには畑と田んぼが広がり、鍵をかけている家なんてないというくらいの田舎町。そこに長距離ドライバーの父とパートをしている母、そして4歳年上の姉の4人で暮らしていた。 特別裕福でもなく、貧しくもない普通の家庭である。同じ敷地に別棟で祖