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リモートワーク成功のコツと継続のために大事なこと

前回投稿したような経緯で私の週2日のリモートワークが始まりました。

今回は、この経験から得られたリモートワーク成功のコツについて書きたいと思います。新型コロナウィルスの影響でこれからリモートワークを始める方々の参考になれば幸いです!

仕事に集中するためにできること

■朝起きたら着替える

1日家にいるとつい部屋着のまま過ごしてしまう私ですが、仕事とプライベートを切り替えるために外に出られる程度の服に着替えました。

■仕事部屋またはスペースを作る

最初はダイニングテーブルで仕事をしていましたが、ついつい家事や他のことが気になってしまって集中できないので、仕事専用の部屋を作り、朝、時間がきたら部屋に入り、お昼休みまで部屋を出ないようにしました。仕事部屋を作ることが難しい場合は、部屋の中に、仕事スペースを作ることをお勧めします。

■椅子にこだわる

最初はダイニングの椅子でずっと座って仕事をしていたため、腰痛になってしまいました。オフィスで普段使っている椅子って長時間座って居られるように設計されているんだなと気づきました。そこで、腰痛防止の椅子を買いました。あまりにも快適なので、今でもダイニングテーブルに置いて使っています。(当時、ディノスのネットで購入したのですが、今は同じものは売っていないようです。)

■ペーパーレスに慣れる

会社のオフィスで働いていた時には、資料など結構プリントアウトしてファイルしたりしていましたが、会社と家の双方で働く場合、いちいち紙の資料やファイルを持ち歩けないので、できる限りパソコン内で完結する仕事の仕方に変えました。(勤務していた会社ではウェブ決済システムがあり、ペーパーレスカルチャーが浸透していたことは幸いでした。)

■始業・終業時間はなるべく固定

いつでも仕事ができることはリモートワークの利点だし、実際、私も子どもができてからは、パソコン持ち歩いていつでもどこでも仕事ができたからこそ仕事を続けられたのだけど、これは諸刃の剣で、プライベートに仕事がどんどん侵食することでもあります。せっかくリモートワークで通勤時間を削れるのだからその効果を実感するために、できるだけ始業時間と就業時間を固定するようにしました。

■昼休みに買い物をすませる

昼休みはきちんととり、その時間を有効に使うようにしました。ランチは簡単にし(前日の夕食や朝食のあまりなど)、近所のスーパーで夕飯のための買い物を済ますようにしました。こうすれば仕事が終わってすぐに夕食の準備に取り掛かれるし、昼間のスーパーは夕方より空いていて品も豊富です。買い物に行かない日は、運動不足解消のためにエクササイズをしました。

■眠くなったら机で仮眠

私はランチの後、どうしても眠気に襲われてしまいます。会社で仕事をしていた時は我慢できずにちょっと廊下をぶらぶらしたりしていました。家で一人で仕事をしているとますます眠気に襲われます。そんな時は思い切って机に突っ伏して、20~30分ほど仮眠をとるとスッキリしてその後、集中できました。ソファーやベッドで寝ないようにしました。そのまま2〜3時間寝てしまうことになるので。

■コミュニケーションはチャットで

リモートワークになると必然的にミーティングは電話会議かビデオ会議となりますが、私が働いていたのは外資系で日頃から海外の上司やスタッフとリモート会議をしていたので、特に問題ありませんでした。これはすぐに慣れると思います。家でビデオ会議の場合は、背景に変なものが入らないように気をつけて、顔をあまりカメラに近づけないように注意していましたが、今はZOOMのようにバーチャル背景を設定できるツールもありますね。

個別に誰かと話したい時には、電話ではなくチャットを使っていました。お互いに相手が見えないので、電話を鳴らすタイミングが難しのですが、チャットであればいきなり呼び出し音が鳴ることもないのでお互いに気を使わなくて済みます。特に英語で会話する時は、チャットの方が誤解がないし、後で見返せるので便利です。ちょっと息抜きに誰かと雑談したい時もチャットでしていました(社内のネットワークシステムを使うときは発言内容には注意しましょう)。

■BGMを流す

うちは比較的静かな環境なのですが、あまりに静かだと、ちょっとした物音が気になって集中できないことがありますので、BGMを流していました。自分の好きな音楽やYou Tubeで集中するための音楽を探して聞いていました。クラシック系は眠気を誘うので私は避けていました。

心身の健康を保つためにできること

■意図的に人と会う日を作る

私はもともと引きこもり体質で、リモートワークには向いていると思うのですが、それでも何日も一人で仕事をしていると誰かと会って話したくなります。オフィスに出社する日は同僚とランチをする約束をよく入れていました。同じ職種の仲間やワーキングマザーなどと気の置けない会話でストレス発散もできましたし、夜の集まりなどに参加できない分、他部署の人たちとのネットワーキングや情報収集の機会にもランチを活用していました。

■昼休みに運動をする

上にも書きましたが、運動不足解消のために昼休みにエクササイズをしていました。比較的場所をとらないマシーンでの運動したり、買い物ついでにちょっと散歩したりしました。運動不足は体だけでなく精神的にも悪影響があるそうなので、気をつけたいですね。特に散歩しながら季節の移り変わりや街のちょっとした変化を感じることが気分転換になってよかったです。この結果、体重が増えたりはしませんでした。

■時には場所を変えて

毎日同じ部屋の中で変化のない日々を送っていると感覚が刺激されずに脳が鈍感になりそうだし、行き詰まった感じがしてきます。そこでたまに近くのファミレスやカフェに移動して、セキュリティには配慮した上で、仕事をしていました。これは人によって向き不向きがあるかもしれませんが、私の場合は周囲がガヤガヤしていた方がかえって集中できるように感じました。

■ながら仕事は極力避ける

いつでも仕事ができる環境になるので、早朝や夜間もついつい仕事が気になって至急の仕事でないのに、パソコン開きながら家事、育児をしてしまいがちになります。私の場合、仕事が好きということもあってついこれをやってしまいがちで、ワークライフバランスどころかワークライフインレグレーテッド(要するにごちゃごちゃ)となりがちでした。だけどこれは生産性が上がらないし、子どもの問いかけにいい加減な返事をしてしまうことに反省して、ある時からきっぱりと辞めました。どうしても昼間にできなかった急ぎの仕事は、子どもが寝てから片付けるようにしました。

継続的な成功のために〜何をどう評価する・されるのか?

■実は上司のマネジメントスキルが一番重要

物理的な環境が整い精神的な面での自己管理ができても、仕事のアウトプットが適正に評価されなければリモートワークを継続することができません。これがリモートワークにおいて一番大事なことで、いくら本人が頑張っても上司にリモートワークで働く部下をマネジメントするスキルがなくては成功しません。そして役割の定義、目標管理、評価といった人事制度にも関係してきます。

仕事の成果で評価する外資系の会社に比べて日本の企業は費やした時間で評価しがちです。仕事をしている姿を目で確認できないリモートワークにはこれは適していないことが、リモートワークが浸透の大きな足かせになっている思います。(これについては個人では変えられない問題なのでこの辺にします。)

■求められるアウトプットとタイムラインを明確に

上司のスキルや人事製度がリモートワークに適したものになっていればいいのですが、そうでない場合、できるだけ自分で仕事の成果が見えるようにしていかなければなりません。そのため、より上司が求めるアウトプットやタイムラインを明確にし、進捗を的確なタイミングで報告することを心がける必要があります。

■浮いた時間を効果的に使う

リモートワークが価値を生んでいることを確認するためには、何のためにリモートワークをしているのか意識し、その目的が達成できている状態を保つことが大事です。私の場合、往復1時間半余りの通勤時間を削ることによる仕事と家庭の両立が目的でした。そのため、浮いた時間を意識して、朝はその分早く仕事を始め、夕方はその分早く保育園に子どもを迎えに行くことで浮いた時間を半分仕事、半分家庭に振り分けられていることを見える化しました。こうやって得られた息子との夜の時間は、かけがえのないものになりました。

■幼児がいては家で仕事は出来ない!!

在宅で仕事をしていると、多くの人は子どもの世話をしながらやっていると思うようですが、小さな子どもの面倒を見ながら仕事をすることは不可能です。以前、あるテレビ番組で、在宅で仕事をする女性ということで取材を受けたのですが、取材のレポーターに「お子さんはどこですか?」と聞かれ、「預けています」と答えたらびっくりされて、こちらもびっくりしました。

現在のような状況で、止むを得ず子どもの世話をしながら在宅で仕事をするという場合は仕方がないと思いますが、子どもは少なくても小学校に上がるまでは預ける必要があると思います。だから、リモートワークが普及したから保育園いらないだろうとならないことを願います。

もちろん、子どもを預けないで、フリーランスでできる範囲で家で仕事をしたいというような場合は話は別です。働き方の選択肢はいろいろなので。


こうして、当初週2日で始めたリモートワークでしたが、家で仕事をする日が増えていき、週1日しか会社に行かないこともありました。

最後に、私がリモートワークを実現できたのは、そういう環境を整えていた会社、それを提案してくれた上司、快く受け入れてくれた同僚のおかげです。当たり前と思うのではなく、感謝の気持ちを持ち続けるべきといつも思っていました。


新型コロナウィルスを期に、リモートワークが進んで定着することを願っています。そのために企業には、物理的な面だけでなく、人事制度やメンタリティーの変化(長時間働けば良しから、短時間でも成果を出すことを重視するカルチャーへのシフトなど)も加速して欲しいと思います。

そして、みんながより家族や友人と有意義な時間を過ごしたり、自分自身のために時間を使えるようになりますように!



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