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医療AIスタートアップのUbie(ユビー)株式会社にデザインエンジニアとして入社しました

4月1日より、医療AIスタートアップのUbie(ユビー)株式会社にデザインエンジニアとして入社しました。

この数年の略歴

2012年にフロントエンドエンジニアとして株式会社サイバーエージェントに入社し、2015年に退職してcowcamoなどを運営する株式会社ツクルバに転職。そこから2年経てサイバーエージェントに出戻り、そして2022年3月に再び退職しました。

サイバーエージェント在籍中のもっともエキサイティングでキャリアとしても良かったのはAmebaのデザインシステム Spindleのプロジェクトマネジメントと開発ができたことです。

なぜ転職したのか

まず行き先を決めてから退職を決めたというより、新しいチャレンジをするために退職を先に決めていて、そこから色々考えてユビーに辿りつきました。
退職も何かがネガティブなことがあったというよりは、年齢も人生の折返し地点になり、5年後・10年後のことなど考えたときに、新しい一歩を考えたいと思ったからです。

じゃあ例えばいきなり起業するとかっていうと、頭にはよぎるもモデルも無いのでちょっと無謀すぎる。せっかくなら好きなコーヒーとか、犬に関わることとか、色々と頭の片隅におきつつ却下しました。

あとは色々な会社や事業領域に関わってみたいとも思うと、フリーランスのような形もありえたけどそれも副業という働き方である程度満たされている。かつ、やはり業務委託や請負だとなかなか自分のやりたいところまで入り込めないのもあるので、この考えもいったん却下。
ここでまたどこかの会社への転職を考えました。

どこにいこうか、なにをしようか

転職活動の軸はYOUTRUSTで、とりあえず転職意欲を出してみたらありがたいことに声をかけてもらったので、色々な会社とお話させてもらいました。

あるいは知人のいる会社にも話を聞かせてもらい、ほんとにこの期間お世話になりました。こんなこといっても八方美人のような聞こえ方かもですが、どこの会社も事業も、外からではわからない面白さやビジネスモデルがあって興味深いものばかりでした。

ほんとに色々悩んだところ、最終的にUbieを選びました。

なぜUbieだったか

結論を言えば、最も条件にマッチした会社だった、ということかなと思います。

1. 事業領域

キャリアのほとんどを占めていたサイバーエージェントでは主にメディア事業のプロジェクトに携わっていました。もう少し具体的にいえばメディアプラットフォームやデジタルコンテンツ事業で、これらは自分自身もいちユーザーとして使う・楽しむサービスなので、それをより良いものにしていくのは楽しいですし、その影響がとても多くのユーザーに届くというのは価値ある仕事だったと思います。

一方でツクルバにいた頃には不動産領域で、ここではまた一転してレガシーが根付く業界において新しい価値観を創出・伝えるというのはエキサイティングだったし、実際に家を買うという体験までしているので人生の中でも大きなポイントでした。

Ubieは医療領域の会社でいくつかのプロダクトを展開しています。日常生活をしていて、腰が痛む・咳が出る・夜眠れない…そうした気になる症状があったときに対話形式で症状から病名や受診先を調べることができるユビーAI受診相談(toCサービス)や、病院・クリニックの問診業務など医療業務の効率化を支援するユビーAI問診(toBサービス)といったものがあります。

医療業界とそのビジネスモデルは何も知らないに等しかったので、採用プロセスの中で業界の話やUbieとして何を解決していくかを聞いて関心が高くなりましたし、やはりこの2年における医療分野への社会からの要請の高まりというのは無視できないものでもありました。あとは自分自身も小さなころから気管支喘息で体が弱いとか、年齢を重ねて確実に健康から遠ざかっているのを実感しているので、テクノロジーで健康寿命の向上を目指すというのは自分自身にもリターンがあります。

2. 組織文化

Ubieはカルチャーガイドを公開しており、ここまで言語化されているものは見たことがありませんでした。その上で「これを実践している組織でのものづくりって、どんな感じだろうか」という関心がありました。実際に中にはいってみると、ほんとにこれらを体現している組織・人ばかりですし、そのためのオンボーディングや日々のコミュニケーション、あとは採用へのこだわり方は徹底しているのがわかったので、ほんとにすごいです。

Ubieはホラクラシーを採用し、意思決定権が分散されボトムアップ的に物事が進行します。端的にいえば「あなたがそれを正しい(事業・ユーザー・組織にとって良い)と思うなら、それをやればいい」という感じでしょうか。その分、個々人やチーム同士でコンフリクトしてしまうことがあったら、そこでは徹底した議論をします。

「フラットな組織」というのは他の会社、特にスタートアップフェーズのところだと多いと思うのですが、それをホラクラシーというフレームワークと、OKRドリブンで進行することによって創造性のあるカオスを作り出していると感じています。

あとはとにかく「透明性」を大事にしていること、「ピープルマネジメントをしない」というのがちゃんと体現されています。意思決定が自分にあるの同時に、意思決定のためのプロセスがショートカットされるので、より早くやりたいこと・やるべきことに一直線で進められるような感じがあります。

これらについては入社前にはもちろんわからないのですが、このあたりは先に入社している知人や、何段階かの採用プロセスの中でじっくりと聞けました。

3. 未上場・IPOを目指している

自身のキャリアを振り返ると、ピボットする前のChatwork、創業に関わったGoodpatch、そしてツクルバすべてで数年後に上場を果たしてします。それを迎える前に僕が辞めたのは僕の意思決定でしかないのですが、今一度その機会を得てみたいというのがあります。上場自体はゴールではなく、むしろスタートともいえるのですが、事業を成功させるプロセスの中において、そこに全員が向かっていく熱量というのは、この時にしか味わえません。
Ubieでソフトウェアエンジニアをしている友人の @hokaccha がいうところの「青春フェーズ」です。

もちろんそれに伴うリターンへの期待というのも大きな価値です。これもまたUbieとしての戦い方などを聞いた上で、それが無謀ではない、あるいは自分にできることがありそう、というのは結びついたからにほかならないです。


4. デザインエンジニアとしての働き方

「デザインエンジニア」というポジションで採用の口を開けている会社は、少なくとも日本ではほぼありません。またこれが「デザイン + エンジニア」ではなく「デザイン × エンジニア」として期待している会社は多くないと感じます。そうはいっても僕自身もまだうまく言語化や実践にあたってイメージがちゃんと伴っているわけではありません。

ここ1,2年で日本でもデザインシステムのようなトピックが増え、実装をともなうコンポーネントライブラリの設計や、あるいはデザイン業務の効率化やスケールさせるための仕組みが求められることが増えているように感じます。そのときにデザインとエンジニアリングの両輪の経験や観点を持つ人がいると大きく推進されるので、そこには大きな価値があるのではないでしょうか。

とはいえ、これもただの一側面でしかないし、これを改めて言語化や実践、そしてデザインエンジニアのようなポジションで活躍している人たちが評価されるようなケースをつくりたい、というの思いがあります。

Ubieには一人目のデザインエンジニアとして @takanorip がいて、僕が二人目となります。事業会社に二人のデザインエンジニアがいる、というのもひとつの面白さだなと感じました。自分でいうのもなんですが、デザインエンジニアと呼べる人は希少で、それゆえに組織に一人いるかいないかというのが多い中、かつ開発者の数に対する割合を考えても二人もいるとどうなるか、というのは楽しみです。

5. 発明をしたい

だれかの発明に、未来を委ねるな。

https://recruit.ubie.life/

というのがUbie、正確には僕が所属するUbie Discovery(プロダクト・事業開発を行う組織)の採用サイトのコピーにあります。
「発明」には個人的な想いがあり、僕自身が自分の身の回りの開発者・デザイナーにとって便利なものをつくる、効率化できるアイデアを考えることを「発明」と呼べるなら、それは僕のライフワークのひとつといえます。

Ubieで事業に関わる身として、対医療機関や患者さんに対するプロダクトを開発・発明するというのはミッションですが、一方ではデザインプロセスに力を与えるというのも自身に課したミッションでもあります。これは前述の「組織文化」「デザインエンジニアとしての働き方」ともつながりますが、これまでいた環境以上にUbieであれば「これがあればより良くなるだろう」という自分のWillとCanが発揮できるのではないかと感じてます。

Hello, healthy world.

https://ubie.life/about_ubie

これはUbieのビジョンなのですが、僕としては身の回りの開発者・デザイナーがHealthyでいられるような環境や道具作りに励みたいとも思っています。

これらをすべて満たしたのがUbieだった

ひとつひとつの条件を満たしている会社は話を聞いた中でもいくつかあり、それぞれの魅力がありました。最後までギリギリ迷ったところもありましたが、今飛び乗るならUbieだと決めました。

まだ入社して間もないですが、すでに良い意味でのカルチャーギャップなども実感しつつ、上手にUnlearnしながら新しい道で発明や価値の証明ができればと思います。

またどこかでその後の話を綴ったりができればと思いますが、とりあえずその他技術的な活動や成果などはZennなどでも公開していくつもりなので、気になる方はチェックしてみてください。

ではまた 👋

2022/04/04 13:30頃
経歴のところの入社時期がめっちゃずれてたのを修正しました

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