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土いじりしてるときだけ考えてること 2023年2月19日


にんじん第一号を収穫した。嬉しい。
この日を待ちすぎて夢まで見た。

4人もいいねしてくれたの優しいな

クオリティはさておき、家庭菜園にしては十分だろう。

……で、収穫した後の鉢と土を整理した。
鉢の中の土を全て出し、根っこを取り除く。
鉢底石を洗い、鉢を洗い、乾かす。
土に再生土を混ぜ、乾いた鉢に戻してまた種をまく。
面倒くさいが漠然とした焦りや不安を忘れて無心になれるし、土日に何かひと仕事やった気になれる。

にんじんは根っこだ。が、オレンジ色の可食部からさらに細い根っこが無数に生えている。
収穫後の土にはこいつらがまだ残っていて、それを取れるだけ取り除かなければいけない。そして意外と多い。

根っこの塊を500mlのペットボトルに取り分けていたら半分くらいが埋まった。
これ、既視感がある。
漁港に行くと大きな網が山のように積まれている風景。あれだ。

↑こういうことを土いじりしている間だけぼんやり考えているのだけど、作業が終わって手を洗うと忘れてしまう。手が汚れているのでもちろん写真も撮らない。
今日は似たような作業を2回やったので、なんとなく覚えていたのを書き留めた。次に漁港に行ったら網の写真を撮ると思う。

土いじりしてるときだけ考えていること、もう一個ある。
ペットボトルや使い捨てのプラスチックカップを使って再生栽培をしているのだけど、この小さいカップの縁を掴んでこぼれないようにスコップで土を入れていると、検尿のときと同じ緊張感が生まれる。
小さい紙コップの位置や角度を調整してこぼさないように入れる緊張感、健康診断以来である。
失敗してもベランダの床に落ちた土なんてほうきで集めて捨てればいいので検尿の失敗とは比べものにならないのだが、なんとなく思い出して自分でもうわ……と引いてしまった。
引いたけど日記なので書きます。

小松菜がたくさん獲れたのでチャンプルーにした。
料理したら検尿のこと忘れた。

トマトとほうれん草がとれたら卵を加えてスープに、ベビーリーフがとれたらサラダにしている。

にんじんもそうして食べることを楽しみにしていたのに、早く収穫しすぎたのかとても食える代物ではなかった。悲しい。
土に戻しても時すでに遅し、根っこを切られたらあとはしおれるばかり。

あんま考えたくないけど人間に例えそうになるので「うるせー!!そういう人間の面倒くさいこと考えたくないから土いじりしてんだよこっちは!!」と思考を停止させて新しく種を蒔いた土に水をかけまくった。

現実逃避と節約のために始めた家庭菜園でまさか食えないものを収穫したり、検尿を思い出す羽目になるなんて……

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