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カザフスタンで現役のAn-24搭乗


カザフスタンで現役のAn-24が定期旅客便で活躍しているとのことなので、予約してみた。予約方法はこちらから。

航空会社:Southern Sky
搭乗区間:Almaty-Balkhash、Balkhash-Almaty(日帰り往復)
機種:アントノフAn-24
登録記号:UP-AN417

チェックイン

アルマトイ空港2階にある国内線チェックインカウンターで搭乗手続きを済ませる。オンラインチェックインも可能だったので、座席を指定しておいた。荷物を預けることも可能。アルマトイは2023年9月時点ではターミナルは1つしかないが、国際線と国内線でチェックインカウンターが違う場所にあるので注意。ただ、両方とも2階にあるので、出発便のモニターを見てカウンターを確認する。あまり大きくない空港だが、拡張工事を行っているようなのでどうなるか気になる。

チェックインと保安検査を終えると、国内線出発ロビーにでてきた。色付きガラスで逆光なのでなかなか厳しい条件だが、エアアスタナやその子会社でLCC部門のFlyArystan、SCATなどがずらっと並んでいた。奥にはカザフスタン空軍の輸送機も。

搭乗

出発ロビー1階のゲートへと降り、バスで飛行機へと向かう。

バスは飛行機の左後方に到着するので、飛行機の真横や前方からの撮影はアルマトイでは難しい。到着時に動いているバス内から撮影できる。

いざ搭乗。後部のドアから乗り込むが、かなり小さい。高さは150cm程度だろうか。客室はもう少し天井が高かった。


最前列。中央のドアの奥が操縦席。見学は却下された。ちなみに、機内アナウンスはカザフ語とロシア語のみ。
分厚いふかふかのシートや丸窓、青いカーテンが特徴的。機内照明は点灯しておらず、薄暗い雰囲気が不気味だ。各座席には乱雑にペットボトル水が放ってあった。見ての通り、最前列にはシートポケットがないので安全のしおりは2列目以降に装備してある(こともある)。


出発

離陸。旧ソ連機らしく、上昇角の緩いボッテリとした上がりだ。エンジンのブーンという音がかなり大きく聞こえる上に、細かい振動も伝わってくるのでDHC8-200とよく似ている。1月に乗ったORCの-200を思い出した。


1時間ほどすると、バルハシ湖が見えてきた。エメラルドグリーンでカザフスタン最大の湖。Google Mapsでもよく見える。北側の湖岸にバルハシュという街が存在する。
湖の周辺は砂漠地帯。目的地バルハシュ空港へと降下。


着陸。ここは空軍がメインで使っており、民間定期便はSouthern SkyのAn-24しか運航していない。
降機。着陸時には空席の背もたれが前に倒れていた。天井は鏡のようになっている。1975年デビュー。

到着

車いすの人でも対応している。民間空港では見かけないような給油車が印象的だ。

バルハシュ空港到着後も、機体の真横や前方から撮影することは無理だった。そもそも空港の建物内に入れてもらえず、建物の横の道を通って直接タクシー乗り場があるロータリーに出るという方式だった。そこで、トラックに積まれた預け荷物が返却されていた。トラックにはロシアの国旗のステッカーが貼ってあり、閉口。

バルハシュ空港アクセス

これは事前にネットで英語、ロシア語、日本語、ドイツ語で探してみたのだが、バスの情報がない。超ローカルなバスがあるのかと思い、空港の建物のまえにいた職員に聞いてみると「バスはない」とのこと。市内までは約6kmあるので、タクシーしか移動手段はないとのことだった。空港職員も英語は通じず、すべてロシア語かカザフ語でのやりとりになる。以下、ロシア語で話して得たバルハシュ空港アクセス情報だ。
・空港に乗り入れるバスは一切ない
・空港から市内(またはその逆)のタクシーは、片道600テンゲ(約200円)
・市内を走る路線バスは1回60テンゲ(約20円)
・Yandexは使えない

というわけで、タクシーで市内中心部にあるバスターミナルへと向かうことにした。時折戦闘機の轟音が聞こえてくる。まわりには本当に何もなく、平原が広がっていた。

ターミナル前のロータリー
空港の建物。野良犬の方が利用者より多かった。ソ連感がプンプンする。


市内で時間つぶし

帰りの便に乗り遅れるのも面倒なので空港に残ろうかとも思ったが、さすがに時間がもったいないうえに売店もないので市内へ行くこととした。

特に見どころはない。典型的な旧ソ連の街並み。
野良犬が多かった。湖水浴シーズンは終わったのか、人影はまばら。写真左下に移っているような屋台が沢山あったが、すべて閉まっていた。
奥にバルハシュ湖が見える。
バザールで昼食を済ませ、タクシーで空港へ。

復路アルマトイ

バルハシュ空港はとても小さいので、チェックインカウンターは1つだけ。とはいってもモニターもなにもなく、単なるカウンターが設置されているだけだった。1人しかいないグランドハンドリングスタッフ(たぶん軍人)が荷物を抱えてトラックまで歩いていく。保安検査の係員は全て軍人のようだった。

待合室(小学校の教室2部屋分に適当な椅子を40脚ぐらい並べた部屋)は携帯の電波がイマイチ通じなかった。

搭乗

待合室を出て、係員の誘導の下で機体へと歩いていく。待合室の外には木が立っているので撮影はできないが、機体へと歩いていく途中に斜め前方や真横から撮影できる。撮影していても何も言われなかった。来るときと同じUP-AN417。アスタナまで往復して戻ってきた。

10Dに座ったが、爆速で滑走路へと向かったので空軍のヘリや戦闘機が見えてもあっという間に視界から消えてしまう。


機内アナウンスは往路と同様カザフ語とロシア語のみ。今回は安全設備についてのアナウンスすらなかった。
アルマトイへと戻ってきた。主脚のタイヤの溝がないように見えるが、気のせいか?


到着してからは機体後方ドアから降機し、斜め後方につけられたバスに乗る。そのため、降りるときには前方・真横撮影は難しい。こちらは乗ってきたのとは別のUP-AN423。Southern Skyは合計3機のAn-24を運航している。


ターミナルへと向かうバスからの眺めは圧巻。ぜひ、飛行機から降りてからも油断することなくバスからの景色を記録してほしい。


バルハシュ空港時刻表

最後に、2023年9月時点のバルハシュ空港時刻表を書いておく。バルハシュ空港の建物のドアにA4の紙1枚にロシア語とカザフ語で書いてあったものである。2023年9月1日から2023年10月28日までの予定。

到着
SRS3101 アルマトイ08:30発→バルハシュ09:45着
SRS3103 アスタナ12:40発→バルハシュ14:10着

出発
SRS3104 バルハシュ10:05発→アスタナ11:40着
SRS3102 バルハシュ14:35発→アルマトイ15:50着

全てSouthern SkyのAn-24が運航、各区間とも14000テンゲ(約4350円)。全便毎日運航。
チェックインは出発の1時間半前に開始、40分前に終了
運航パターンを見ての通り、同一機体が1日でアルマトイ→バルハシュ→アスタナ→バルハシュ→アルマトイを飛ぶ運用になっている。


格安で機齢約50年の現役An-24に乗れる上に、この会社はAn-24以外の機材を保有していないので機材変更の心配が全くいらない、An-24での運航確約というとてもお得な便だ。ぜひ、古臭い機体を味わってもらいたい。

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