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今日の読書#5 パパは脳研究者

子育て関連の本をたくさん読むようになりました。自分の中で何かしらの指針を見つけたくて。

今回読んだのは、テレビのコメンテーターなどとしてもお見かけする池谷裕二さんの著書、『パパは脳研究者』。

パパは脳研究者

池谷さんのお嬢さんが誕生してから4歳を迎えるまで、1ヶ月単位での成長記録が脳研究者の視点から描かれています。

赤ちゃんが生まれてからどのように脳が発達していくのか、子育てしているしていないに関わらず、読み物としてもとても興味深い内容です。

例えば、”「適当」という人間のかしこさ”というコラムの内容は目から鱗!

「鶏は三歩歩くと忘れる」などとも言われています。総じて「トリ頭」は「物事をすぐに忘れてしまう」ことを指します。脳の観点から言えば、実は、そんな事実はなく、トリの記憶力はびっくりするほど正確です。例えば、ヒトにほんの少し歪んだ正三角形を眺めてもらい、1ヶ月後に「あの時見た図形」を思い出して描いてもらうと、歪みのないきれいな正三角形を描きます。多少の歪みの誤差は、ヒトにとってはどうでもいいレベルで気にもとめないのです。しかし、トリは、その微妙な差異を厳密に区別します。差があれば、別物として扱います。トリは写真に撮ったかのように風景を正確に覚えます。 

多少髪型が変わっても、痩せても太っても、同一人物と認識できるのは、適当に記憶することができるからこそ!ヒトってすごい!

まだ子供のうちはこの曖昧な記憶ができなくて、正確な記憶が得意なのだそう(例えば国旗をたくさん覚えられる子どもとか、いますよね!?)。脳が成熟していくにつれ、曖昧な記憶ができるようになっていくのだとか。


幼児教育関連の情報がたくさんあって我が家はこれで良いのかと不安になったりもしがちですが、この本を読んで娘には知識ではなく知恵を授けられるようになろうと、自分なりの指針が見えてきた気がしています。


余談ですが、毎月の育児記録の最後に、こぼれ話として池谷さんとお嬢さんのプチエピソードが描かれています。池谷さんがお嬢さんにメロメロな様子が伝わってきて、あれ?メロメロ具合がうちの夫と同じ!脳研究者パパもお嬢さんには弱いのね〜と微笑ましくなりました笑。

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