らっきょう太郎

日記を毎日書こう。

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最近の記事

チョ・クァンジン『梨泰院クラス』

『愛の不時着』から『梨泰院クラス』という実にありきたりなルートを歩んだわたしは今、あのイガグリ頭が目に焼き付いて離れないのである。『梨泰院クラス』というドラマを駆動させているのは“土下座”であるからして、”頭”というのは重要なモチーフとなっている。パク・セロイというキャラクターを象徴するあのイガグリ頭。2年後、7年後、4年後・・・というように鮮やかに時間軸を飛ばしていくドラマメイクの中で、登場人物たちのルックスやファッションもまた変容していくのだが、セロイの髪型だけは不変であ

    • 『Nizi Project』の素晴らしさに寄せて

      まさに一世風靡という感じの『Nizi Project』の素晴らしさに少し遅れて打ちひしがれている。もしあなたが(数日前のわたしのように)まだこの番組に触れていないというのであれば、YouTubeで公式にアップされている#1をクリックすることをオススメする。 これは単なるアイドルオーディション番組の域を超えた力のあるコンテンツだ。もし、#1を観終えたのであれば、そこに少しだけ余計な解説を添えることをお許しいただきたい。 この番組の主役と言ってしまっていいJ.Y.Park(T

      • パク・ジウン『愛の不時着』

        <Intro> アロマキャンドルやジャガイモを見かけるたびに、ヒョンビンのあの涙の滲むようなやさしさを思い出し、胸がいっぱいになってしまうのです。これが世に言う『愛の不時着』ロスというやつなのか。世界中で大ヒットを飛ばし、日本においてもNetflix視聴ランキング1位を独占し続けている『愛の不時着』にご多分に漏れずどっぷりとハマってしまった。テレビドラマの登場人物に想いを馳せるというこの感覚はいつ以来のことだろうか。主役陣はもちろんのこと脇役(あの愛すべき第5中隊と舎宅村の人

        • 2020年7月4日(土)

          Magic,Drums&Loveによる昨年リリースの名盤がついに配信解禁。このアルバム1曲目「メテオ・フライト」を聞いた時の衝撃といったら。ボーカリストYURINA da GOLD DIGGERとソングライターFasta Money Talkの新境地だ。 iPhoneの充電を忘れたままに眠ってしまい、アラームが鳴らず昼まで眠ってしまう。腹ペコだったので、外に出て近所の気になっていた喫茶店で日替わりランチを食べる。ハンバーグと目玉焼きと海老フライ。どれも決して美味しくはないけ

        チョ・クァンジン『梨泰院クラス』

          2020年6月30日(火)〜7月3(金)

          この頃が1番未来にワクワクしていた気がする。わたしの楽しかった“東京”のイメージ。仕事が忙しくて日記に時間を割けないので、火~金を雑に、ダイジェストで書き残す。 火曜日。朝起きるとPUNPEEの新しいEP『The Sofakingdom』がリリースされていたので聞きながら通勤する。とても良くて、朝から元気になれた。「夢追人」のKREVA「瞬間speechless」(『心臓』からもう11年・・・)のサンプリングにやられた。PUNPEEは背の高い人の隣にいるのがよく似合う。

          2020年6月30日(火)〜7月3(金)

          シャムキャッツは"忘れていたのさ"

          そうだよ 僕は忘れていたのさ シャムキャッツの記念すべき全国流通盤『はしけ』の1曲目を飾っている楽曲は、執拗なまでに「忘れていたのさ」と連呼するのである。一体何を忘れてしまったのかは明言されないのだけど、彼らは、いや、“わたしたち”はたしかに何かを忘れている。わたしはなぜ生まれてきたのか、わたしはなぜ生きているのか、わたしはこれから何をすべきなのか・・・さっぱりわからない。この得体の知れない“欠落感”のようなものは、この世界に生きる人々の共通の切迫感だろう。 あの青い

          シャムキャッツは"忘れていたのさ"

          2020年6月29日(月)

          梅雨の中休みということで、曇り空。しかし蒸し暑く、低気圧のせいなのか1日中頭が痛い。これならいっそ雨に降られたほうがいい。B.J.Thomas「雨にぬれても」が妙に気分で、最近はよく聞いている。Burt Bacharachがご存命(92歳)ということに人生で何回も驚いている気がする。Wikipediaに載っていたのだけど、百貨店で「雨にぬれても」が流れるのは、外で雨が降り出したという店員への合図なのだそうだ。 この日も車で外回り。取引先の大阪人に気持ち良くなってもらおうと、

          2020年6月29日(月)

          2020年6月28日(日)

          ayU tokiOとのスプリット盤『みらべる』からのSaToAのニューソング。なんてパーフェクトなソングライティング。最高です。 日曜日の朝。起きてすぐにもう一度『スイッチ』の録画を観て、机に向かって文章を書く。形になるまで机にかじりついた。その間『スイッチ』を流しつづけていたので、すっかりカルピスが飲みたくなってしまう。ペットボトルで買えるカルピスウォーターではなく、劇中のように原液を買って薄めて飲みたい。氷をカラコロいわせたい。 あのエントリーに書きそびれたこと。たと

          2020年6月28日(日)

          2020年6月27日(土)

          昨夜の就寝が早かったので、いつもより少し早く目が覚める。北浜はビジネス街なので土日はとても静かで、営業しているお店もグッと減る。そんな中、土曜日もモーニング営業している「リヴォリ」という喫茶店へ。シナモントーストを齧り、ゆっくり珈琲を味わう。他のお客さんは昨夜オールナイトで頑張っていたらしいホストの先輩と後輩の2人組。お店の方針について熱く語り合っていた。モーニングメニューを食べ終えた彼らは、何を思ったのか追加でゆで卵を8個注文。店員さんに「食べるの?」と訝しがられいたけども

          2020年6月27日(土)

          2020年6月22日(月)〜26日(金)

          月曜日。大阪での仕事の最初の山場。なんとか乗り切ることができ、お昼に先輩が「サンマルクカフェ」のサンドイッチとアイスコーヒーを奢ってくれた。サンマルクのサンドイッチはパサパサでとても不味くて、チョコクロワッサンにすればよかったなと思うも、氷たっぷりのアイス珈琲は蒸し暑い日に格別。岡崎京子の「夏の思い出」という短編の中の台詞、 アイスコーヒー発明したやつにノーベル賞やりたいねぇ を思い出す。大阪ではアイスコーヒーのことを冷コー(冷やしコーヒー)と呼ぶと聞いたけど、使っている

          2020年6月22日(月)〜26日(金)

          坂元裕二『スイッチ』

          だんだん不思議な夜が来て あたしは夢の中へ 堕ちていく天使は 炎を見出してく JUDY AND MARY「LOVER SOUL」 JUDY AND MARYの挿話が『最高の離婚』(2013)を彷彿させる・・・などと列挙していたら限がないほどに、これぞまさに集大成といった質感の『スイッチ』は、社会から零れて堕ちていく人々を天使として描いてきた坂元裕二のドラマを象徴するように、ドラマは高層マンションの吹き抜けを上空から下降していくショットで始まり、天使であるところの主人公

          坂元裕二『スイッチ』

          2020年6月21日(日)

          幾つかの小さな矛盾もこんな夜には 僕や君の運命を取り巻く 惑星のようさ 名曲。「エイリアンズ」と「Drifter」という強打者の陰にどこか隠れた印象の「スウィートソウル」ですが、わたしはこの曲が収録された『スウィートソウルep』がキリンジで1番好きかもしれない。珠玉の初期の3枚を差し置いても。「スウィートソウル」「ブラインドタッチの織姫」「愛のCoda」「クレイジー・サマー」というアルバムに1曲あればいいくらいの質感を持った楽曲がひしめきあっている。だけども6曲入りなので、

          2020年6月21日(日)

          2020年6月20日(土)

          この日で大阪に引っ越しをしてから1週間が経った。あっという間だったが、まだ1週間しか暮らしていないのかとも思う。北浜という選択が正解だったのか、今のところ毎日気持ち良く過ごせている。晴れていたのでベランダに洗濯物を干してみた。ベランダが広いので、今度折りたたみの椅子で買って置いてみようかなと思う。隣の部屋から生活音がまったくしないので空き部屋なのかと思っていたが、洗濯物が干してあったので住んではいるようだ。騒音トラブルの心配はなさそうでありがたいことです。こちらもなるべく静か

          2020年6月20日(土)

          2020年6月19日(金)

          Welcome to the Perfect Day。そんな気分で金曜日を迎える。しかし、もう1週間が経ったのかと驚いてしまう。まだまだ家具は揃っていないものの、新しい部屋にもすっかり馴染んでしまった。次の一手として、大阪の街にどんどん繰り出していきたい。京都にも神戸にも奈良にも和歌山にも遊びに行きたい。 radikoで『ハライチのターン』(TBSラジオ)を聞きながら会社へ。プロ野球がついに開幕ということで、仕事中もソワソワしていた。仕事が終わるやいなわ中継にかぶりつくも、

          2020年6月19日(金)

          2020年6月18日(木)

          真実から 行方くらます日々 どうでもいい うららかなつくしを 探しに行こう 期待して 素直にここを去ることは 歪みじゃないんだ すべてが良いけども、「うららかなつくしを探しに行こう」というラインに心を射抜かれてしまい、昨年末から最良のポップソングとしてわたしの耳を支配しています。 雨降りの木曜日。水曜日なんて"水"が入っているわりに晴れのイメージが強くて、むしろ木曜日は曇り空や雨が似合う気がしているのだけど、みんなもそうなのかしら。傘を差しながら会社へと歩いて向か

          2020年6月18日(木)

          2020年6月17日(水)

          昨年もっとも愛聴したインディーロック。音もメンバーの見た目も大好きです。メロディのスウィートさと楽器の鳴り。こういったくぐもったギターの音がやっぱり好きで、世界中からこういう音が聞こえてくることにMac DeMarcoに感謝してしまう。MVを観ていると、品よく黄色いポロシャツや赤いTシャツを着こなしてみたくなるし、ペルシャ絨毯が欲しくなりますね。 本格的に夏になるまでは会社には徒歩で向かっている。毎日少し余裕を持って家を出て、色んな路地をグルグルしながら身体に街のマップを染

          2020年6月17日(水)