2020年7月4日(土)

Magic,Drums&Loveによる昨年リリースの名盤がついに配信解禁。このアルバム1曲目「メテオ・フライト」を聞いた時の衝撃といったら。ボーカリストYURINA da GOLD DIGGERとソングライターFasta Money Talkの新境地だ。

iPhoneの充電を忘れたままに眠ってしまい、アラームが鳴らず昼まで眠ってしまう。腹ペコだったので、外に出て近所の気になっていた喫茶店で日替わりランチを食べる。ハンバーグと目玉焼きと海老フライ。どれも決して美味しくはないけども、懐かしい味でほっこりする。近所にはまだまだ気になるお店がたくさんあり、こんなにも食べるのに困らない土地に住んでしまうと、もう東京の郊外に戻れる気がしない。

腹ごなしに散歩に出る。休日のビジネス街を彷徨っていると、土曜日にもかかわらず営業している1000円カットのお店を見つけた。ちょうど髪も伸びていたので、思い切って入ってみる。品のいいマダムが丁寧にカットしてくれ、満足な仕上がり。「髪切った?」と聞かれるのが苦手なので、だいたいいつも「長さを1センチ短くして、あとはそのまま軽くしてもらう感じで」と注文するのだけど、その意図を一発で汲み取ってくれた1000円カットの美容師ははじめてかもしれない。もう今や東京には1000円カットなどほぼ存在せず、そのほとんどが1500〜1800円に値上がりしているのだけど、こちらはきっかり1100円のお会計だった。

髪を切り店を出ると雨が降り出してきたが、そのまま散歩を決行する。先週と同じく足が自然と船場センタービルに向かっていく。町田洋の漫画で突如としてトレンド入りしてしまった船場センタービルだが、現地にはそんな浮かれた気分は皆無で、どんよりと平常運転だ。

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漫画にも登場した“船着き場のベンチ”がこちら。いい青なのだ。人が座っていないベンチを探すのが難しいくらい利用者が多い。あの漫画の「眠る直前に“世界の真実”に辿り着くも、目が覚めるとそのすべてを忘れてしまっている」という挿話が、先日書いたシャムキャッツ「忘れていたのさ」についてのエントリーともリンクしていているように思える。

センタービルを抜け出し船場の博労町というエリアを彷徨く。Twitterでオススメしてもらった「ZABOU」という洋服屋さんを覗いてみた。チャンピオンのT1011のネイビーとHAV-A-HANKのチョコミントカラーのバンダナを買った。T1011なんて何枚あったっていいのだ。バンダナをもちろん頭や首に巻くわけではなくハンカチ代わりです。

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寺の前にオフィスビルという珍しい建物を見つけた。ちゃんと寺への導線を確保してあるのがクールだ。家の近くまで戻り、その途中でビルの5階にある「古書象々」という古本屋を見つける。芸術や児童文学、さらにはオカルトやエログロなども抑えた品揃えも抜群だけども、本の状態がまた素晴らしい。岩波文庫などは新品かと思うほどだった。辻征夫の詩集の初版がいつくか置いてあって、思わず手が伸びるところだったが我慢。中野重治『室生犀星』(筑摩叢書)、寺田寅彦『柿の種』(岩波文庫)、J.L.ボルヘス『伝奇集』(岩波文庫)を購入。『柿の種』は東京の家にあるけども、200円だし、読みたくなったので買ってしまった。ビルを出て少し歩いて、傘を忘れたことに気づき店に戻る。傘立てにビニール傘が2本あって、どちらが自分のものかわからない。悩んでいると、お店の人がちょうど出てきて「汚いほうがわたしのです」と言ってくれたので助かりました。

「紀伊國屋書店」で石黒正数の『天国大魔境』(講談社)の4巻を買う。5月に出ていたようだけども、すっかり見落としていた。性差をはじめとしてあらゆるものを溶かして物語を紡いでいて、すごい境地だなと溜息をつく。トリュフォーの『ある映画の物語』(草思社文庫)も少しずつ読み進めているのだけど、とにかく示唆に富んでいて、付箋を貼りまくりたい気持ち(けど、付箋がない)。

そんなこんなで土曜日は暮れていく。映画館に行きたいのだけども、なかなか気力が湧いてこない。神戸か京都まで足を運んで、サウナに入り身体の凝りをほぐしたいなとも画策しているのだけど、いつになったら実行できるのだろう。


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