社会に必要なくなるもの②銀行(その2)【半沢直樹の世界】
こんにちは、hikkyです。
今日、派遣の同僚の女の子が最後の出勤だったので「みんなで送別会でもしたいな」なんて思ったら、なんと未成年でした。
あぶないあぶない、ムリヤリお酒に誘ったら、お縄になるところだったぜ。
「ためになるかもしれないブログ書いてるから、良かったら見てね!」とTwitterを交換。
というわけで、今日も頑張って書きます。
社会から必要なくなるもの。
今日は『銀行』の後編です。
↑前編です。
前編はお金を『預ける』『引き出す』『振り込む』のがメインの銀行の窓口の仕事は、ATMとペッパー君で十分という話でした。
銀行にはもうひとつ、大切な役割があります。
『お金を個人や企業に貸す』こと、つまり融資ですね。
私は大学生くらいまで「『お金を貸す』ったって、そんなにお金を借りる人なんているのか?」と思っていました。
いるんです。
あなたの実家が賃貸物件でない、あるいは銀行との付き合いがある経営者なら、高い確率であなたの親は未だに『ローン』という名の借金を抱えています。
マイカーローン、教育ローン、住宅ローン、会社の運転資金、会社の設備資金…
お金を『貸す』『借りる』『利息をつけて返す』という仕組みは偉大です。
産業革命の時代に、この仕組みは確立したそうですが、本当に素晴らしい。
しかし、それを必ずしも銀行がする必要はない時代になりました。
興味のある方は『直接金融と間接金融』でググってください。
銀行は間接金融です。
お金の流れを仲介することで手数料を得ている、それが銀行です。
ハッキリ言います。
『お金を貸す』仕事は、98%機械で十分です。
銀行員は機械システムのアシスタントでしかありません。
しかも邪魔ばかりするアシスタントです。
システムが導いた数値を、自分や組織に都合の良い方に捻じ曲げる。
銀行は基本的に過去しか見ません。
新しく事業を始める、という方でも学歴や職歴、貯蓄額を重視します。
なぜか。
未来よりも、過去を見る方が楽だからです。
銀行に入って6年目のある時。
「俺の仕事、今までに一度でも、自分でないとできない、AIにはできない仕事があったかな?」と思いました。
心当たりがなかった。
そんな3年前の8月頃。
初めて本当に「自分でないとできない、人のためになる仕事ができた」と感じた融資がありました。
その社長は、私のことを恩人だと今でも言ってくれています。
盛りもあるとは思いますが、本当に嬉しいものです。
でも、会社や上司は評価してくれませんでした。
融資金額が少なく、大した成績にもならないのに、時間と手間がかかる仕事だったからです。
「こんな融資ばかりやっていたら損だぞ」とバッサリ斬られました。
もちろん尊敬している上司や先輩もいましたが、ここにいたら自分という人間がダメになると思いました。
店舗型の銀行で住宅ローンを借りている方。
全員ではありませんが、今すぐ、あるいはいずれ、ネットバンクかイオン銀行に借換(借りている銀行を替えること)してください。
地方銀行や信用金庫の金利は高すぎる。
2000万円以上の金額が残っている方は、借換するだけでこの先、100万円以上は得をします。
とはいえ住宅ローンの必要書類は複雑です。
イオン銀行のように窓口がない銀行だと、借りる側は書類を用意するだけで大変です。
そんな方は、私のような元銀行員か元不動産業者マンを頼ってください。
仮に10万円払ったとしても、楽勝でお釣りがきます。
『元』であることも重要です。
成績や利益や付き合い関係なく、あなたに一番メリットになる方法を提示できるからです。
メガバンクに勤めている人が「ネットバンクの方がいいよ!」とは言いにくいですよね。
店舗型の銀行でお金を借りている、あるいは借りようと思っている、経営者の方。
特に500万円を超えない範囲の金額ならば。
そのへんの銀行に行かず、政策公庫で借りてください。
政策公庫の職員は、半分公務員みたいなものなので、営業には来ません。
窓口での態度は民間の銀行より悪いかもしれません、お役所仕事ですから。
それでも「お金借りてください」「定期預金付き合ってください」「がん保険入ってください」とお願いするしか能がない、大部分の銀行員より、遥かにマシです。例外もありますが。
銀行員の態度が良いのは、基本的に自分の未来や評価に繋がっている、と思っているからです。
むしろ変にニコニコしている人の方が、『あなたのため』の比率が少なく、『自分の出世と立場を守るため』である場合が多い。
私も銀行員時代『金利安くするので借りてもらえませんか』と、大してお金の必要ない会社に営業に行きました。
200万円の本当に役に立つ大変な融資より、2000万円の必要ともされていない楽な融資の方が、10倍以上に評価される。そんな世界です。
「実績も何もないけど、将来に描いているものを見てもらって、お金を集めたい」という方は、クラウドファンディングをしてください。
できれば、All_in方式でなくAll_or_Nothing方式で実施することをオススメします。
All_or_Nothing方式の方が、逃げ場があります。保険が利いています。
ダメだったなら、リセットして何度でもやり直せる。
All_in方式で失敗して苦しむのが最悪です。
【まとめ】
私が銀行員時代にした仕事の99%は、ちょっと頭の良いAIの方が上手にスピーディにできる事でした。
付加価値なんてほとんどない。
金融機関に内定が決まった時の私は「よっしゃ、これで勝ち組だ!」なんて、思っていました。
そんな私はいま「店舗型の銀行は必要ない」と本気で思っています。
人間ってここまで変わるものなんですね。
「銀行を辞めた自分を正当化しているだけ」と思われる方もいるかもしれません。
私は組織のトップまでは行けなかったと思います。少なくとも私が生涯超えられない年下の同僚に3人出会った。
それでも残っていたら、そこそこ出世できたと思います。
今年か来年には、年収にして600万円は楽勝で貰えていた。
それでもいま、毎日が楽しい。
会社のことは決して嫌いではありませんでしたが、転職先の会社は結局2年で辞め、収入も下がりましたが、「あの時に辞めて良かった」と心から思います。
そういえば冒頭で出てきた未成年の女の子ですが、今日で辞めるはずが来月も働くことになったそうです。急遽。
なんでもコロナのせいで、大学の始業が遅くなり、飲食のバイトも入れて貰えないし、ヒマでしょうがない、ということらしいです。
この会社、ゆるいなー。笑
一方で、この1か月半の間に、同僚が5人以上突然来なくなりました。
「コールセンターあるあるだねーwww」と周りは笑っていましたが、けっこう衝撃体験だよ、こっちは。
明日は会社を辞め、聞こえ良く言えばフリーランス、悪く言えばフリーターとなった、この3月の1か月間について書いてみようと思います。
どうぞ明日もお読みください。
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