教育は梯子のようなもの

昔結婚まで考えた男性がいて、今で言うかなりのモラ男だった。

ただ、その人はまるでいがぐりのように、いい所と悪い所が激しく、いい所はとても素晴らしかった。教養はあるし礼儀正しいし、弱い物には優しく、頭も悪くなかった。

その人は1回トラブルがあって縁を切ったが、2chで会いたい的な事を書いたら、連絡が来て会うことになった(何故か直接メールしても返事が来ないが、2ch経由だと反応を返す人だった)。

私はその頃、暴力と長時間労働とサービス残業が酷い職場で働いていて、精神的にボロボロだった。1回で良いからあの人に会いたかったんだ。

で、私の状況を見て、そんな色々自分の事ダメって言うけど大丈夫だよ。金勘定出来れば生きていけるんだよ。

日本社会は義務教育受けてたら、生きて行けるようになってるんだよ。

と。ただ、私はその話を聞いて、「私はマトモに義務教育が受けられたか?」

と考えました。私の子供時代幼少期はペットのように無責任に可愛がられたが、年齢が行くほど厳しくなり、ほぼ軟禁状態。

家では遅くまで父親の怒鳴り声がうるさく眠れない夜が多く授業中は眠ってしまっていた。 
 
それ以前に親の顔色を伺っていないと存在を許されないような生活をしていて、勉強する意義も目的も何も見いだせなかったし。自分が大人になったら社会に出ないと行けないと言うことさえ理解できなかった(そのため長期引きこもったのもある)

私は自分がつまづいてるのは、教育の面でもあるとその時思った。

「教育はハシゴのような物だから、途中の段が抜けていると、上には行けないんだ」。

と。実際ひきこもっている間に白痴のようになった面もあるとは思うけど、行動している内に思い出す事もあったのに、勉強は思い出せなかった。

ただ、私は図書館に行く事は許されていて、本を読むことに逃げていたので、「日常の知恵」ではない知恵はあった。本を読んでいなければ、芽のまま腐って腐って狂って行くしかなかったと思っている。

私は10年前くらいに医療関係の学校に入るために、受験勉強をした。試験は中卒程度の物だったけど、算数数学は本当に自信がなく、小学校6年分の参考書を買って、やはり長時間労働のサービス残業の間を掻い潜って勉強した(長時間労働サービス残業が好きな訳ではなく、どこに行ってもそうだった)。

改めてやり直しても期間も足りないし、子供と違って記憶力も悪いから、算数の勉強も身には付かなかったけどね。
 
で、医療業界に入ったが、そこも長時間労働のサービス残業で、その上パワハラがあった…。不労収入が入るようになったから死ななかったが、首をくくる寸前だった。

その辺は別として、機能不全家庭に育つと、親が教育熱心じゃない限り、将来も底辺に落とされて、一生良い目を見れなくなるんだ。

でも、そこで起こる精神不調の原因は、病気のせいばかりでは無いと思う。色んな要素が絡み合って、1つの人間を作るんだから。原因に「頭が悪いから」とか「不器用だから」とか、結構あると思う…

所で、昔の婚約者はできる事できない事の差があり、いがぐりのようだったが、多分私もいがぐりみたいだと思ってる


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