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変わりたくない、変われない自分

私は真面目すぎるのだろうか。
私は臆病者なのだろうか。
私は役に立たない人間なのだろうか。

もともと低い自己肯定感がさらに低く成り下がった。

ようやく、やりたい仕事が見つかって行動して叶ったにも関わらず
たった3日で辞めてしまった。
なんて根性無しなのだろう。情けない。

でも辞めたことに後悔はない。

あんなところでしがみついたところで
私の性質が腐っていくだけだ。
チャレンジしなければわからない世界だった、ただそれだけのこと。
そう、ただそれだけのこと。
なのに、今の私は精神的にだいぶ参っている。
自身の精神的な弱さを自覚せざるを得なかった。

私は自分の大好きなものの良さを
それを作り上げる職人さんの苦労を
沢山の人に知ってもらいたかった。
沢山の人に自分と同じように
そのものを好きになってもらいたかった。
だから、接客はとても楽しかった。
お客様がどんなアイテムを望んでいるのかヒアリングを行い、
どんなアイテムなら好きになってもらえるのか
お客様にあった商品の提案から提供までの流れは
とても清々しく、私にとっての喜びそのものだった。

ただその純粋でひたむきな思いだけでは仕事はできなかったのだ。
物の良さを伝えるよりも、
お客様の要望を叶えることよりも、
売らなければ意味がない。
それが、物販そのものなのだろう。

そのためにはお客様を欺くことも、自分を偽り騙すことも
罪悪感なく簡単にこなさなければならない。

私にはそんなこと到底出来なかった。
たった3日間だったが、苦痛で仕方なかった。
食欲なんて湧くこともなく、毎日上の空だった。
地に足つくことなく、ずっと身体は3cmくらい浮いていた。

私は改めて分かった。
私という人間は頑固で意地っ張りで弱虫だ。
長いものに巻かれたくもないし
巻かれ方もわからない。
そんな自分を変えようとも、変われない。
自分が間違っていると思う世界には絶対に染まれない。
染まろうとすることは自分を偽り騙すことであり
自分を完全に見失ってしまうのだ。
そんな惨めで無様な自分を、自分自身が一番見ていられない。
苦しいだけで、成長にはつなげれらない。
苦しさに蓋なんてできない。
自分が冷たくなっていくから。
冷たさに触れたあとの自分を温められるのは
悲しくも自分しかいない。
だから今は自分を温めたいと思う。

だけど私はチャレンジし続けたい。
どんなに心が追いつかなくても
身体だけは歩き出せる準備をいつだってしておきたい。









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