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ひきこもりと発達障害  〜私の経験〜

 私は約6年程のひきこもりの経験がある者です。ひきこもりと関連したキーワードに発達障害、アダルトチルドレンがあると思いますが、私はどう考えているのかについて書きたいと思います。

 ひきこもり状態から動き出した時にまずカウンセリングに行き始めました。最初の目的は、「今まで溜め込んでいた思いや感情をとりあえず吐き出すこと」と「ひきこもる状態に至った自分の考え方や物事の見え方を整理して変えること(簡単に言えば”打ちのめされない思考”)」でした。最初は、溜め込んでいた思いや感情を共感してもらい吐き出すことをしていました。しばらくしてネットなどで”発達障害”という言葉をよく聞くようになりまし。簡易テストのようなものをしてみたり、”発達障害者”を自認する方の体験談を見聞きしているうちに私は発達障害の中でもASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー)に近いのかもしれないと思うようになり、通院している病院でテストをしてもらいました。
 結果は「ASD傾向はあるけれど診断される程ではない」というものでした。そのテスト結果では、多数派との感覚(価値観)のズレがあるので、そのズレから多数派が適切とする言動がとれずに私自身が違和感を感じて適切な主張や対応ができないと思っていること(自信が持てない)が問題なのではと感じました。私の場合、あまり自己主張をしない(できない)タイプでしたので、自分としては違和感を感じているが外からは分からないから問題にされないし衝突も起きるタイプではありませんでした。問題は私が違和感を感じ「何か間違っている気がする、変なことをしている気がするけれど分からない」と感じていること、そこからくる対人関係に対しての怖さや楽しめなさに続くストレスが問題だと思いした。
 そこから、カウンセリングで私が普段違和感を感じている場面や「この場合にこういう言動でおかしくないか?」という”一般的”とされる対処法、や会話の仕方を場面場面でカウンセラーの方と確認していくということをやりました。
 それを確認して行って、仕事の場面や両親との関わり方で実践していくようになって感じたことは、「人との関わりがより嫌になった」ということでした。いつも自分の言動はズレてないか?、相手の反応で私は何かまたおかしなことをしたのではないか?とビクビクするようになりました。人と関わる時は常に綱渡りをしている気分になりました。それと同時に良い面では自分を客観視できるようになりました。違和感を感じた時に相手との何がズレているのか、パターンがはっきりとわかるようになりました。(自分の傾向を知ったから分かるようになったのかもしれません)と同時にこれは発達障害かどうかは関係ないとも思い始めました。単純に一人一人の考え方の傾向や性格の違でしかなく一括りにまとめられないと思いました。

 そしてカウンセリングで2〜3年費やして頭に叩き込んだ”一般的”を捨てました。ただでさえ人との関わりから離れがちなのに、より苦痛になることなんてやめた方がいいと思いましたし、結局 ”合う人” と関わっていくことが大切な気がしました。自分を無理やり合わない人に合わせて付き合い続けていくよりもどこかまだ見つからないけれど綱渡りなんてしないで自分の思ったことを自分の言葉で話して楽しい思える人たちと話すこと、それ以外にはないと思いました。それには発達障害かどうかは関係ないと思います。どんな人も”自分に合う人、合う場所”を見つける。みんなやっていることだと思いました。



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