小説同人誌を1冊試し刷りした話

話題としてはn番煎じではありますが、これからイベントシーズンに向けて少しでも気になる方がいらっしゃればサンプルのひとつとして見ていただけたらなあと思います。

例によっていろいろ語っておりますので、目次からよしなにどうぞ。
なお前提として自分の本大好きなので、かわいいってずっと連呼してます。すみませんw


ちょ古っ都さんはいいぞ

ニッチな文字書きにとって心強い(お値段お手頃で1冊から製本できる)存在であるちょ古っ都製本工房様での取り扱い用紙がめっちゃ増えたと小耳に挟み、ハイテンションで新しい用紙見本を取り寄せたら眺めているだけでニコニコしちゃう今日この頃。

※本記事ではTwitter用写真を流用しているため、ひよこが多く写り込んでおりますがそれ以上の意味はありません。フリー素材ぴよたそ様には大変お世話になっております(アクキーはBOOTHで購入しました)

用紙見本、めっちゃ進化してる!!
いっぱい!!
(参考)去年取り寄せたやつ。進化っぷりがよくわかる

 取り扱い用紙が増えたのももちろんめっちゃ嬉しいのですが、個人的には遊び紙用の上質紙が全色中厚口に変更されたのが嬉しいお知らせ!!

ちょ古っ都さん、巻頭巻末以外にも本文用紙の途中に遊び紙挿入かつ印刷も可能なのですが、これまでは一部の色を除いて少し分厚い用紙(最厚口?)しかなかったんですよね。それだと本文の途中に(巻頭巻末でも)挟むのには向かない気がして実質遊び紙として使うのに躊躇してたんですが、これからはさらに夢が広がる予感!!

で、タイトルの話。
試し刷りをしたのは用紙が追加される1年近く前のことですが、少しでも参考になる部分がありましたら幸いです。

試したかったこと(目的)

そもそもなにを試したかったのかというと、まず当時250ページほどの同人誌を作る予定があり、そこでやりたい装丁を確認したかったのが一番の目的です。思い入れもありいろいろとこだわりたかったので、一発勝負はさすがに怖すぎたのでw
具体的には前述した「本文途中に遊び紙を挟み、印刷するとどうなるか。また入稿方法の確認も兼ねて」というのが大きな理由。あと実際に「こういう色でこの用紙に印刷するとどうなん?」っていうところ。

こんなのできました

かわいい!!予備で+1部までありがとうございます♡
確か予定より1日ほどはやく届けていただいたような気がします。
(当時Twitter用に加工した写真なのでいろいろ突っ込みどころはあるかと思いますがすみませんw)

かわいい!!

ガチのお試し用として手頃な原稿を流し込んで(1万文字ちょい、40P弱)、同人誌表紙メーカー様からお借りした表紙素材と諸々のフリー素材で構成されているペラ本ですが、ちゃんと本だしめっちゃかわいい!!

表紙用紙は、アラベールスノーホワイト。PPなしで用紙そのままの手触りが好き!!
オンデマ印刷ですが、淡い色だとベタ塗りでもそこまで気にならない気がする。ただ、元の原稿と比べて若干くすんだ印象はあるような気もしているので、色味にこだわりがある場合はちょっと注意が必要かもしれません。((高彩度ではない普通の)フルカラー印刷」を選択しています)

※12/2追記
これオンデマだからくすんでるんやない……CMYK印刷されるのにRGBで表紙作ってそのまま入稿したからや……www
HPでもRGB原稿はCMYKになるってちゃんと書いてありました。情報として共有させていただきます!!

(参考)元データのスクショ

で、装丁はどうなった?

ピンクの遊び紙を、巻頭、巻末、そして中扉にあたる部分に挿入。
メインの同人誌のほうで、章ごとに色付き中扉を入れて小口もどきのインデックス風にしたいと思っていたので思った通りになるかどうかの確認だったのですがいい感じ!!

巻頭
中扉

文中の遊び紙(中扉)への印刷指定もちゃんとできてた!!


勉強になった点

まず実際にこの入稿でいけるなと自信が持てたのがなによりの成果w

あと、さきほどの画像を見るとよくわかるのですが、
・太字のフォントは裏まで主張してきてノイズになりがち
・同様に、空きスペースを埋めるためだけに無闇に挿絵を入れると存在感がすごい

ちなみに本文用紙は淡クリームキンマリ72.5Kを使用。遊び紙は先述のとおり色上質中厚口で、本文用紙に近い厚さです。
そういうわけで、実際にメインの同人誌では、空きスペースがちょっと寂しいかなと悩み悩んだ結果どシンプルになりました。

余談 メイン同人誌の最終的な装丁

というわけで試し刷りの結果、最終的に作ったメイン同人誌はこんな感じになりました!!

巻頭
中扉
↑は次ページがやや透けてますが、浮かせるとこんな感じ

かわいい!!いい感じ!!

あとこれ以外にもいろいろと自己満足なこだわりを入れて作っていますので、もしご縁があってお迎えくださった方がこちらにいらっしゃいましたらぜひ可愛がっていただけると嬉しいです。

なお別記事でも少し触れていますが、春のイベントで完売して秋に再販した在庫が少しあるのでBLに抵抗なければこの可愛さをぜひ共有いただけたら嬉しい・・・と形だけの宣伝はさせていただきつつも、ぶっちゃけご自身で試し刷りしたほうが楽しいし予算的にもお安いかと思うのでぜひ軽率にお試ししていただき、こちらの沼でお待ちしておりますね。

お値段とか注意点とか

こちらの試し刷りのお値段は、当時から少し変わっているかと思いますが今でも恐らく送料込みで1000円は超えないはずなので本当に軽率に試し刷りできちゃいます。おすすめ。
なんと1冊だけの印刷の場合に限り、ネコポス発送を選択できちゃうのもありがてえ・・・!!
でも今思えば、たとえば同じデザインで別の用紙とか、複数パターン1冊ずつ作ったりするのも楽しそうだなって思ったり。まだまだ夢が広がる~!!

その他注意点としては

・納期が長いほどお安くなるが、その分人気も高いので予約推奨
⇒文字通りなんですが、利用が確定している場合は早めに注文をいれておくのがおすすめ。申し込みの日程は変更できないけど、入稿前の仕様変更は可能(恐らく予約から計画はされていると思うので無責任なことは言えないですが、常識的なレベルの変更なら大丈夫ではないかなと・・・)

・お安い分、自力での原稿作成が必要
⇒専用のテンプレートはなくて、HPを確認して所定の様式で原稿を用意する必要があります。
具体的には、背幅に合わせて指定されたサイズの表紙と、塗り足し有りor無しは自分で選んで、それぞれに合ったサイズの本文PDFを用意します。

といっても表紙は同人誌表紙メーカー様で手順の通りに画像をDLしてからメディバンで加工、本文原稿は縦式というアプリでサクッと作成したので個人的にはそこまで難しいとは感じなかったのですが、マジで無理!!な場合は外注か初心者に優しい印刷所さんをおすすめします。

・A6文庫サイズで製本したいときは、原稿サイズ「A6」を選択
⇒見積画面を見ると意味がわかると思うのですが、A6とは別に「新書版」「文庫版」という選択肢が存在します。
これらを選ぶと任意のサイズ入力画面が出現しますので、サイズにこだわりのある場合はこちらを使えますが、逆に「普通にA6サイズでええわw」という場合は素直にA6を選ぶのが無難ですw

という感じで、事前に試し刷りをしておいたのは本当に大正解でした。
もし同じようなことが気になっていた方がいらっしゃいましたら参考になれば嬉しいです。

(参考)製本直送.com様でも印刷した(過去形)

これはもう2年近く前の話なので今は違ったらすみませんという前提なのですが、製本直送.com様も1冊から印刷できるので有名かと思います。

こちらは120P 弱で、1冊。予備なし。
記憶が定かではないですが、確か記載の納期通りの日数での納品で、送料込みでも2000円はしなかったはず。
※以前頒布した同作は、手直しして別の印刷所さんで刷っています 

こちらも同人誌表紙メーカー様にお世話になりました!!

表紙はマットな感じ
中はこんな感じ

本文は「書籍用紙」を選択。全然伝わらないんですが、いわゆるコミックペーパーぽいというか、少し分厚めなのに軽っ!!って感じ。

入稿の注意点としては、ちょ古っ都さんと同様ある程度自力での原稿作成が必要ですが、こちらは予約不要なのでお手軽かも。
用紙見本の取り寄せも可能だったはず。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!!
同人誌楽しいよ!!!


直近の同人誌づくりの話はこちらです
主に自分への戒めですが、笑っていただけましたら幸いです。

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