HIKONE JOURNEY
どうも、2日ほど前の事なのですが、思い立ったので久々にAqoursちゃんの3rdライブを観返しまして。案の定WATER BLUE NEW WORLDでギャン泣きしてしまった”ひきまは。”です。こんにちは。ちなみに、妻氏もギャン泣きしてました。なんだ、この夫婦……。”ラブライブ!サンシャイン!![第2期]”のラストへの盛り上がり方はラブライブシリーズ屈指なので、是非!(個人の感想です)
さて、今回はそんな”ラブライブ!サンシャイン!!”に関係あるのか?無いのか、どっちなんだい!ヤー!的な
天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会
1回戦マッチナンバー3
レイラック滋賀(滋賀県代表)-アスルクラロ沼津(静岡県代表)
の観戦記です。5月21日の事を今頃書いています。WordPressだと、日付の偽装ができたのに。パワー!!
果てしなき彦根
彦根で成すことはいくつかあった。
国宝・彦根城への登城
国特別史跡・埋木舎への訪問
”彦根王”への謁見
美味しいと噂のカレーを食べる
サッカー観戦
って、サッカー観戦のプライオリティ低いやんけ……。ともかく、家族総出で向かいます、彦根。出発は朝6時半!試合は13時開始!!モチのロンで日帰りです。
そんなこんなで、大阪駅7時30分発の新快速近江塩津行で彦根へと向かいます。もちろん米原経由の列車です。運良く新大阪で座席を確保したので、そこからは、まったりモード。京都を過ぎ、逢坂山トンネルを越えて滋賀県へ。大津、石山、南草津、草津と進むにつれ、新快速停車駅周辺しか建物が無くなる。これが大阪まで1時間以内で行ける新快速パワー……。豊臣秀次が整備した商業の街・近江八幡を過ぎる頃には、車内ガラガラ。そりゃ、草津以北への新快速も減便されますわ。来春には北陸新幹線の敦賀延伸で、大阪発の北陸特急サンダーバードの再編と新快速のダイヤ変更が予想されますが、どうなるんですかね?
などと考えているうちに、新快速は彦根駅へ到着。1時間半で彦根というのは、近いのか、遠いのか……。遠いね、うん。
いざ、登城
今回の観戦話に妻氏がものすごい勢いで喰い付いてきたのには、彦根城の存在がありました。俗に言う歴女としての顔を持つ彼女は、現存十二天守にして国宝五城が一つ”彦根城”への訪問をかねてより所望しておりました。そこへ降って湧いてきたかのような、今回の天皇杯。
「息子氏にも彦根城見せたいし」
「え?パパは彦根城行ったこと無いの?行こう行こう!」
わたしとしても彦根城登城で国宝五城コンプリートとなる。行かない理由がない。彦根駅を出て、目抜き通りを城へと向かう。駅の反対側には、関ヶ原の戦いで西軍を指揮した石田三成の居城、佐和山城の跡が残っているのですが、そちらはただの山なので今回は省略。すまんな、治部の少輔。
途中、滋賀懸護國神社の参道で朝市が行われていたので、朝食代わりに鯛そうめん(300円)を買う。甘旨。
井伊の赤備えに身を固めた飛び出し坊やに導かれ、いざ天守を目指す。
眼下に見えるのは、
オセアンBCスタジアム彦根(野球場)と
平和堂HATOスタジアム(陸上競技場)と
近江高等学校(春夏甲子園準優勝経験のある文武両道校)
矢狭間こと矢澤にこ。にこっちなら!この隙間も!通れるッッ!!(失礼な)
狭くて急な階段を降りる来場者で混み合わないよう、遠回りさせるロープ。ついつい「えっらい雑なQラインやな」と言ってしまう、面倒くさいテーマパークオタク。
確かに、コンパクトながらも見応えと登り甲斐のある天守でしたよ、彦根城。これにて国宝五城コンプリート。次は現存十二天守の登城を目指しますか。弘前城が難関なんだよなぁ……(物理的距離)
帰りに、お抹茶をいただき彦根城を後にする。随所に、”井伊家35万石の城下町・彦根”の底力を見せつけられる。今も同じ様に栄える近江八幡や長浜、”兵どもが夢の跡”が凄い安土城跡といい、滋賀の観光地は凄いな。琵琶湖だけじゃないぞ(その琵琶湖に浮かぶ竹生島も凄い)。この資源をもっと生かさないと……次期県知事の西川君に期待やな!(ただの観光大使です)
会わせて頂こうか、”彦根王”に!
彦根城も満喫したのでクソ暑い中(5月なのに25℃)、次の場所へ向かう。彦根の王を名乗るものとの謁見である。ストレートに言うと「ひこにゃん見に行こか」である。
彦根王より指定された日時と場所は、午前11時に四番町スクエア。肝心の試合は11時開門ですが、気にしてはいけない。四番町スクエアという名の広場には、やたらと手慣れた感漂うギャラリーと、これまた手慣れている司会のお姉さんがいた。指定通りに待機していると、午前11時。時間通りに、彼の者はやってきました。
こ、これが全国にゆるキャラブームを巻き起こした王の王たる所以。凄まじい貫禄であった(ゆるいけど)。もしかすると、日の本を牛耳る外資のネズミを駆逐するのは、彼かもしれん。猫だけに。
しれっと危ないネタ混ぜるなよ。ハハッ!
ここのカレー、半端ないって!
妻氏より「彦根でのランチはスパイスカレー!店もリサーチ済み」との報を受けていたので、全投げ。しかしながら「11時30分OPENで、行列必至」なんて怖い情報を聞いてしまったので、ひこにゃんグリーティング彦根王との謁見もそこそこにお店へと向かう。四番町スクエアからお店までは10分強といったところ。裏道を最短距離で向かう。
そんな感じで到着しましたのは、カレー食堂ジャンゴさん(Instagram)です。11時15分頃に到着したら、まだ誰も並んでいない。しかしながら、本日はこの後にサッカー観戦を行う身。1巡目に入れず、スタジアムに着けなければ一大事……と意を決して先頭へ並ぶ。
「まだ誰も並んでいないときに、並ぶのって結構な勇気がいりますよね?」
と自問自答しつつ、炎天下を20分ほど待つ。
定刻通りにOPENしたので、真っ先にお店へ入り勢い良く注文。そう!スタジアムは、既に”開いているッッ!!”
本日はポークサグと四川麻婆の2種あいがけ。四川麻婆もそこまで辛くなく、ポークサグも爽やかな感じでした。美味しッッ!!
ペロッと平らげて、いざ!決戦の地である平和堂HATOスタジアムへ向かおうじゃないか!
主目的たるサッカー観戦
ジャンゴさんから徒歩15分強。彦根城の天守からは幾度となく見えていましたが、やっとたどり着いたよ!わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025のメイン会場、平和堂HATOスタジアムこと彦根総合スポーツ公園陸上競技場!
ちなみに、平和堂は彦根に本社を構える総合スーパーです。公式Vtuberはおるわ、特命GMは西川貴教だわ……って何でも食いつく引っ張りだこの西川君。本当に知事の座が近い。あと、来年の佐賀大会から国民体育大会じゃなくて国民スポーツ大会になるんですね……知らなんだ。スタジアムも3万人規模の物を作らなくて良くなったんだ……(HATOスタは固定7,000席の15,000人収容)。今まで国体スタジアムといえば”トラック付き3万人収容”が決まり文句だったのですが、そんなにデカい箱を作っても有効活用できないもんね。陸上競技で3万人は集まらないし、地元に人気スポーツクラブがあるならともかく、数年に一回は満席になっても普段はガラガラだろうし。良いことといえば、国体の時に天皇皇后両陛下と総理大臣をお迎えして、恥ずかしくない会場?それは流石に過去の価値観……。
スタジアムの構造と試合時間(13時開始)を見て「こりゃ、日差しで死ぬな」と思ったので、事前にメインスタンドエリア指定(アスル側)のチケットを確保。天皇杯名物の後年重要な資料になる大会パンプレット(1,000円)をしっかりと手にし、座席へ。アスルクラロ沼津のゴール裏から聞こえる
アスルクラロ〜 未来へ旅立とう〜
青い空〜 輝いてる〜
アスルクラロ〜 沼津を照らしたい〜
かがや〜きは〜 沼津から〜
という、とあるアニメの第一期最終話の挿入歌みたいなチャントを耳にしつつ試合開始の時を待つ。
アニメ版もやけど、1stのMIRAI TICKETは何度観ても泣ける……
(スコアを)0から1へ!
アスル!サーンシャイン!!(えー
大型ビジョンから両クラブが作ってきたであろう、選手紹介VTRが流れ(レイラックもアスルも今年のホームゲームを観てないんよ、すまん)、入れ込み気味な女性DJによる選手紹介が始まる。アスルの選手紹介が終わり、
「監督、中山雅史!」
で、戸惑い盛り上がる一般客。(今年のアスルあるある)
そして、サポーターまで紹介しだす女性DJ。
「魂の相方!アスルクラロ沼津サポーター!」
で混乱するわたし。なんか、勝手に二つ名がついた!www
試合開始。試合は、激闘……いや、灼熱の死闘でした。レイラック滋賀は強い。流石は魑魅魍魎蠢くJFLで、首位をひた走るチーム。只者ではなかった。昨年のJFLを首の皮一枚で生き残ったMIOびわこ滋賀とはチーム名だけではなく、全てが生まれ変わっていたのだ。
メインスタンドも、アスル側は”サッカーよく観てます”的な方々が多いのに対し、レイラック側はあまり経験がないのか、声の上がり方がピュア。プリティーでキュアキュア。FUJIWARAの原西が出てきそうである……って、出るか!レイラックゴール裏のチャントの合間に、メインスタンドへ陣取る女児(二人組)から声援が飛ぶ。
「(せーの)レイラックがんばれー!」
うん、純粋な応援。良き。
「(せーの)レイラック滋賀がんばれー!」
そう、クラブ名は大事。ちゃんと叫ぼう!君が好きだと叫びたい。しかしながら、後半に入り試合を動かしたのはアスルクラロ沼津。58分にブラウンノア賢信がネットを揺らす。すると、
「(せーの)勝てー!レイラック滋賀ー!」
勝て!という言霊はチームに宿り、選手に宿り、ボールに宿る。かくして、75分レイラック滋賀が俣野亜以己のゴールで同点に追いつく。暑さと直射日光によるダメージを軽減するため、後半から応援場所をビジョン下からメインスタンド側の日陰へ移動したレイラック滋賀ゴール裏も、大いに盛り上がる。
シガ!シガ!レイラック滋賀!
”滋賀”が3度も出てくる、地元愛(じもあい)あふれるチャントにじわりつつ、試合は延長へ……
延長戦もシーソーゲームだった。そして迎えた延長後半のアディショナルタイム。攻めあがるのはアスルクラロ沼津。5大会ぶり2度目の天皇杯本戦出場である。前回はサウルコス福井に勝ち、京都サンガF.C.に勝ち、三ツ沢で横浜F・マリノス相手に散った。この試合に勝てば、デンカビックスワンスタジアムでアルビレックス新潟が待ち受けている。再びJ1と戦う!その気持ちが、クラブに根付く魂が、レイラック滋賀ゴールへ迫っていた。味方選手が傷んで倒れているが、そんなの関係ない!ゴールへの気持ち。しかしながら、一瞬のスキをつくようなカウンターが発動!アスルクラロ沼津のゴールネットを揺らしたのはレイラック滋賀所属、元ガンバ大阪の平尾壮だった。感情が爆発するレイラック滋賀の選手、そしてサポーター達。メインスタンドのレイラック側も大騒ぎである。時に122分。炎天下での120分以上の死闘は、こうして幕を閉じた。
俺達の彦根観光はまだまだ続くんじゃぁ
試合後、傷心のまま彦根城方面へと向かう。次なる目的地は国特別史跡・埋木舎。彦根藩第16代藩主にして、江戸幕府大老として開国に舵をとるも、桜田門外の変で暗殺された井伊直弼公が若き頃、世継ぎですらない自らを花の咲くことのない埋もれ木に例え住んでいたという建屋です。……知ってる体で書いてるけど、妻氏の受け売りですw
そう、スタジアムから埋木舎へ向かうには、ペデストリアンデッキで繋がっているお城経由が楽。繋がっていることは、スタジアム内の掲示で確認しているんだよね。ふふん。
しかしながら、彦根城側へ向かう通路には警備員と柵が。なんでや工藤……(単なる工事中です)。そんなわけで、軽く遠回りしつつ、かつ迷いながら埋木舎に到着。
館内……といっても中には入れず、縁側に展示があるのですが、興味深いものばかり。若き日、自らの境遇に絶望しても勉学や文化を吸収することで、大成できるという道を示す井伊直弼公の人生。自分も今は働くことすら出来ないのですが、今後に向けて勉学に励めということか。ちなみに、井伊直弼公を描いた舟橋聖一の小説「花の生涯」を原作にしたNHKドラマは、今に連なる大河ドラマの第一作目です。最近は大河ドラマで「ああ、こんな魅力的な人がいたのか」と気付く機会が少ない(逆に言えば安牌)ので、そろそろ意外な人を……って、再来年は蔦屋重三郎なのね!しかも蔦屋重三郎は横浜流星くんか!息子氏が小さい時、子供より夢中になって観てたわ、トッキュウジャー。え?トッキュウジャーから9年な……の??
いざ帰路!のハズが……
埋木舎からトボトボと彦根駅方面へ。彦根駅前のアル・プラザ彦根(平和堂)で休憩を兼ねて買い物。軽く彦根らしいお土産も買い、時間を見計らって彦根駅へ。後は帰るだけです。新快速で1時間半かぁ……と思っていたのですが、新快速は近江塩津発。彦根に来る頃にはそれなりに混んでいる(長浜や、名古屋方面から在来線で帰ってくる猛者がいるから)。そこで、網干行の快速に乗車。快速と言っても高槻まで各駅停車です。まぁ、目的地が京都なので関係ない。え?なんで京都駅で降りるのか?それはですね、
彦根→大阪:1,980円
彦根→京都:1,170円
京都→大阪:580円
合計:1,750円
だからです。え?一人あたり230円安いの?3人(内小学生1人)なので、600円ぐらい浮く計算です。夕食一人分弱じゃん!近郊区間料金とかを利用したマジック。ビバ!マジック。ハハッ!
18時40分すぎ、京都駅到着。とりあえず、息子氏がラーメン大好き小池さんなので、京都拉麺小路へ誘う。もう、我々の意見は封印です。息子氏が自分で選んだ好きなもの、お店。そこへ行こうという算段です。息子氏のセレクティングはもうすぐ(5月31日)入れ替わる東池袋大勝軒。つけ麺とは意外。食べてるとこ見たこと無いので、挑戦……か。
息子氏のつけ麺チャレンジはあえなく失敗に終わる。「ちょっと酸っぱい」ああ……、そうだね。大勝軒のつけ麺は少し酸味があるね。
その後は、京都駅ビルを散策。やたらと京都タワーを魅力的に撮影しようとする人になったり……
フォトスポットで浮かれる46歳になったりと、久々の京都(しかも夜で駅だけ)を全力で楽しむ。
帰りはあまり混まない時間帯を狙い、新快速の姫路寄りに乗る。土日祝の新快速は12両編成で、下りは先頭付近が空くんだよね。逆に後ろは大阪駅の御堂筋口になるから混む。鉄オタじゃないから、よく知らんけど。
そんなこんなで、帰宅したら21時。朝出かけたの6時半やで……そら、疲れますわ。かくして、彦根紀行完結。次回のアスルクラロ沼津観戦は6月24日の奈良クラブ戦(15時開始ロートフィールド奈良)。がっつり奈良観光してから行くので、覚悟しとけ!ビッシビシ行くからな!!
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