色あつめ散歩〜ピンク編〜
『ピンクMIX』
去年の夏、浴衣を着て浅草を歩いていた。一人でも一応着付けはできるけど、実家に浴衣セットを置いてきてしまったのではじめてレンタル着付けを利用する事にしてみた。当日。受付を済ませ、好きな色の浴衣を選び、髪飾りを選んでセットしてもらい完了。気分は最高。
そして、ひたすら歩く。汗がだらだらになる前に喫茶店に駆け込み、涼む。
人が多かったので路地裏へ入り、いつもと違う浅草の風景を楽しんでいたら見つけたピンクの建物。なんかこの風景、浅草っぽくない。カリフォルニアじゃん(安易)。調べたらHPに『インターナショナルな宿』と書いてあり、あながち間違っていなかったか…なんて思っていたら奥のHOTELの看板は別の建物でラブホテルだった。
見事にピンクが融合した瞬間。そんなこんなで、返却時間になり着替えに戻る。クリーニングの必要も、保管に困る事もない、どこやったっけ?と、毎年下駄が行方不明になってクローゼットを漁る必要性も無い。
こんなに楽なのか…と、レンタル着付けの便利さに感動をした日だった。
『私をスキーに連れてって』
餃子に無性にハマっていた夏、宇都宮へ行った。
私は夏が苦手だ。けれど35度を超える外へ出て、電車に乗って、2時間かけて餃子の地へ来た。
もう早く食べたい。駅近の餃子屋へ入り、生ビールと餃子を注文した。もう、ただただ美味しかった。
食べ歩き、商店街や純喫茶巡りをしていた時に見つけた建物(おそらく宿泊施設)。90年代のスキーウェアみたいな色合いがとても可愛いかった。
『濃い1日』
テーマパークで遊んだ帰り、行きのバスで気になった場所を歩いて行ってみる事にした。足が疲れていたけど、せっかくだし駅前だけでもちょっと見ておきたかった。歩いてみたら予想以上に渋いエリアだった。
夜になり繁華街はキラキラとしていたが、一本入ると味のある美容院やお布団屋さんや渋いビルが残っていたりまさかのラッキー展開。「ちょっと散歩しようか」からだいぶオーバーしてしまった。そろそろ電車に乗って帰るか、のタイミングで現れた足元のピンクタイル(自ら行ったんだけど)。
近くの駅ビルには、わたせせいぞうの描くカップルが「面白そうだし、ちょっと寄っていくかい?」と、遊んでいそうなボーリング場があった。
テーマパークも夜の散策もできて、大満足な1日だった。
『謎は謎のままで』
かかりつけの病院へ向かう途中にあるピンク一色のお店。ここがなんのお店なのかいまだにわかっていない。すごくファンシーなものが好きなのはびんびんに伝わってくる。
看板には「星・リボン・リボン・星」。なんて読むのだろうか。茶色のビルが1階の部分だけピンク色に塗装されている。一部の配線までピンクという細かさ。
検索して調べたらきっと正解がでてくるのだろう。けど、なんかこのままわからないままも面白いかななんて思っている。
『オレンジからピンクへ』
私は散歩をする時に、電車の路線図を見て行き先を決める。地図は読めないし、そういう感覚が鈍い。車を運転する時も、何度も通ってる道なのにすぐ忘れてしまい、覚えられない。そんな私が唯一覚えて頭に入っているのが路線図だ。
東京メトロ・JR線なら検索をしなくても乗り換え駅はだいたいわかる。電車に乗って散歩をする時は最寄りの駅から30分以内でいける駅…など移動時間を変えたりして行き先を決めている。この日もそんな感じで路線図を見て決めたエリアだった。
老舗の洋食屋さんもあるとわかったので、ランチタイムに合わせて行く事に。オムライスを食べて、お腹も満腹になったところで、食後のお散歩タイム。メイン通りでは無い道を進み、建物を巡る。一件の喫茶店を見つけ、ショーケースを覗くとおそらくナポリタンであろう食品サンプルが並んでいた。色が褪せているそのナポリタンを見て、なんだかとてもいじらしいなと、胸がきゅっとなった。
〜ほかの色たち〜
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