明治期の洋館で、まろやかハヤシライスを。
日光東照宮近くの古民家の本宮カフェでモーニングの後は、周辺を散策し、旧ホーン家別邸…明治の館でランチをする事に。
神橋付近から歩いて7分程。
向かう道からもう雰囲気が漂ってる。『これから落ち着いた、静かな場所に行くんだな…』感。
(盛れたので載せる)
広い敷地内にはお目当ての旧ホーン家別邸のほかに、精進料理のレストランやウェディングもできるレストランなどもあった。建物奥には日本庭園もあり、食事の前にちょっとお散歩。優雅な気分。
建物前には芝生が広がっていて、その空間の「余白」使いがなんとも素晴らしい。優雅で、余裕を感じる。
そうだそうだ、ホーンさんについて。この旧ホーン家の家主は日本蓄音機商会(日本コロムビアの前身)を創設した米国人F.Wホーンさんで、別荘として明治末期に建てられたらしい。
外観は18世紀にギリスで、ジョージ1~3世(1714~1820)のジョージアン期に流行したジョージアン様式(そのまんま)で、重厚感があり、どこを見ても石!石!石!といった感じ。日光で採れた石(日光石、安山岩)を使い、乱れ石積みという技法で積み上げられている。
予約の時間まであともう少し。少しドキドキしながら建物を眺めていた。
予約の時間になり、店内へ。
玄関タイルは当時のまま残っている。植物モーチーフで、その可愛さについ立ち止まってしまう。
初っ端からヤラレテしまった。
そして案内された席は窓側…!ありがとうございます!ラッキー!ダイニングをすべて見渡す事ができる。
ダイニングには本物の暖炉もあり、現在も使えるらしい。
今回のお目当ては、オムライスと悩んだけど『ハヤシライス』。(友人ちゃんはオムライスを注文。)
私は、ハヤシライスにBセットを付けて、およそ5000円弱。ランチにしては若干お高いが今日は特別だ。好きな場所で好きなものを食べたい。
前菜に始まり、パンやスープを…そして いざお目当てのハヤシライス。
(上品オムライス)
私は、自称ハヤシ好きだ。小さい時からカレーの日でも私だけハヤシライスを作ってもらっていた。(私以外、辛いカレーが好きで食べれなかったというのもあるけれど)けれど、トマトの酸味が強すぎるのはちょっと苦手。濃ゆ濃ゆデミグラの少し苦い感じも苦手。少々めんどくさいハヤシ好きだ。
明治繋がりで、明治記念館内にあるレストランの「豚ばら肉と玉葱たっぷりのハヤシライス」もとても美味しかったのを思い出した。
本題の明治の館のハヤシライスはというと、それはそれはまろやかで、丁度いいトロミ、そして甘みのあるデミグラ感ににやけてしまう。うーん、これは良いハヤシライス。
デザートは人気のチーズケーキ「ニルバーナ(日瑠華)」を。漢字だとつよい。ニルバ(ヴァ)ーナといえば、アメリカのロック歌手では、なんて思っていたがこのチーズケーキのクリーミーで口当たりの良さ、そしてさっぱりとした味に感動したので 今後はニルバーナと聞いたらチーズケーキも一緒に思い浮かぶだろう。
2階は個室になっていて帰りにちょろっと覗いてみた。
こりゃ、良い階段。(写真は下りだけど。)
静かな廊下。白とクリーム色の空間。
2Fは夫妻の寝室だった部屋と客間だったお部屋で、このお部屋たちも現在レストランとして使われているらしい。
2階からの眺めもいいなあ。より緑が綺麗に見れるし、くつろげそう。
ダイニングの暖炉が気になるので、今度は寒い時期のディナーに来てみたいと思う。きっと、素敵に違いない。
◾️明治の館(旧ホーン家別邸)
◾️竣工:明治末期
◾️国指定登録有形文化財
◾️住所:栃木県日光市山内
※こちらの内容はすべて、2020年以前のものです。
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