映画「杜人」を観て
今年の5月27日に、豊岡劇場で行われた映画「杜人」を見に行きました(もうだいぶ前)その日は舞台挨拶もあると聞いて、まのいいメンバーの風さん、あかねちゃん、さおりんと見に行きました。
さおりんはこの時まだ数回しか会ったことなかったんだけど、女性で移住し、林業をやっている彼女と何か似たところを感じて、一緒に行かないと誘ってみたのでした。
杜人(もりびと)〜環境再生医 矢野智徳の挑戦 – MORIBITO – a Doctor of the Earth – (lingkaranfilms.com)
映画はとても見やすい内容で、終始、新たな発見や、考えさせられる事ばかりでした。
私は屋久島が大好きで、もう10回以上行っていたのですが、映画の冒頭が屋久島のシーンから始まるのも印象的でした。
「屋久島の生態系のエネルギーでやっても追いつかないくらい、人の負のエネルギーが大きいから、こういう状態になっているんです。」
という矢野さんの言葉。
私は昨年、5年ぶりに訪れた屋久島の事を思い出していました。
5年ぶりに訪れた屋久島は、それまでと少し様子が違っていました。
2019年に起こった大規模な土砂災害の痕跡がまだ痛々しく残っており、いつもお世話になっている屋久島のガイドさんも当時巻き込まれたと、その時の様子を語ってくださいました。
また、西武林道の海岸沿いは大量の松枯れが起こっており、明らかにそれまでとは違う景色がそこにありました。
大好きな屋久島で今何が起こっているのか?その時感じた疑問の答えがこの映画の中にありました。
「杜」とは
「この場所を 傷めず 穢さず 大事に使わせてください」と
人が 森の神に誓って 紐を張った場
私は事前にりょうこさんから教えてもらっていたこともあり、矢野さんの言っていることが日々感じている事とリンクし、なるほど、ふむふむと、元ある知識を補う形で見れたと思います。
しかし、何の予備知識もなく見た人には少し難しい内容だったかもしれないなと思いました。
そして、この映画を、単なる矢野さんの生きざまのドキュメンタリー映画で終わらせるのはもったいないなと思いました。
矢野さんと同じ目線に立って考えること、理解しようとすること、自分事として受け止める事がとても大切で、できれば実際に手を動かす。
そのきっかけをくれる為の映画だと私は思いました。
実際、パンフレットも、全て内容を公開してあり、使う道具や作業方法もイラスト付きで分かりやすく記載してくださっていました。作り手の方の想いが伝わります。
私は自然に近い暮らしをしていますが、そうでない人も、どんな人でもきっとどこかに引っかかる内容だと思うのです。
例えば、私は長年やっているヨガや、今習っている合気道にも繋がるなと感じました。(この辺のことは長くなりそうなのでまた書きます。)
ぜひ、全ての方に見て頂きたい映画です。
終演後、4人でそれぞれ感想を話しながら、すぐに岩美町で自主上映会をやろうという話になりました。
まのいいりょうしのメンバーにいれてもらって、こういう話や活動ができるのは本当にありがたいです。とても大切な仲間です。
自主上映会の内容はまた書きますね。
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