見出し画像

受心者(jushinsha)の苦悩

 

前回、脳ドックを受けた話を書いたけれども、実は"裏話"がある。

わたしは、じぶんのことを『受心者』だと思っている。

『受心者』とは、わたしが勝手につくった造語。

どういう意味か、というと、『他人の心を受けとめる者』ということになる。

これは、長年、悩んできて、ようやく20年前くらいにたどり着いた考え方だった。


意味もなく、理由もない感情に振り回される。

体験もない夢に翻弄される。

自分ではない、という感覚にさいなまれる。


まるで精神を病んでいるように思える現象だが、ある日突然、何事もなかったかのようにそれらの現象は消え去る。しかも、3年に1度もないくらいのことで頻繁にはおこらない。

しかし、厄介なのは、最初は、誰のどんな"想い"を受心してしまったのかかいもく見当がつかないことだ。潮がひきはじめてようやく、この受け止めている心は彼女の(または彼の)ものだったのだと気がつく。

だから、ただ、ただ、わけもわからない" 入り込んだ想い "に振り回されることも多い。

脳ドックに通いだしてしばらくして、長年仲良くしていた友人と縁が切れた。

わたしはだんだんわかりはじめた。今回のわたしの身の上に起こったことは、彼女の心を受心していたからなのだと。

そして、わたしがその受心をしてしまったことで、現実の関係に亀裂がはしることも長年の経験で知っていた。

心も現実の行動も同じエネルギーとして動いているからなのかな、とも思う。とにかく、エネルギー的に繋がったことを知らしめられると繋がりが絶たれてしまうのだ。

彼女は当時明るくふるまっていたけれど、とてつもないストレスで鬱になりかかっていた。

わたしの受心が彼女のものだと気がついて、遠回しにメッセージを送ったけれど理解してもらえなかった。

残念なことに関係性が切れたあと、わたしの脳におこった、まるで、アルツハイマーのような現象は煙のように消えてしまった。

彼女は今どんな暮らしをしているのかわからないけれど、わたしの人生に2度と関わらない未来なのもわたしにはわかっている。

しかしながら彼女には多くの優しさをもらっていたし感謝しかない。

夢やビジョン、受心で1度繋がってしまった相手とは現世では繋がれない。


そんな人はわたしの他にいるのだろうか……

信じるか信じないかは、あなた次第です……