明日から使えるコミュニケーションメソッドとは?

iniasuの國正です。

とある指導者の方で、自分の経験したことない競技の部活顧問をしていることから、選手との関係性を作ることに難しさを感じているという相談を受けていました。

関係性を作るという観点にフォーカスをして、コーチングというメソッド導入した先にどんな変化があったのか。結果として、どんな成果が出たのかについて今回はお伝えできればと思っています。

コミュニケーションタイプを把握し、相手に合った伝え方を

「いつも話題の中心にいるお調子者」
「なにか考えているようだけど、他の選手と比較して感情表現が豊かでないと感じるので、つかみにくい」
「何をするにも行動に移すまで時間がかかる」

人それぞれ特徴がありますよね。

コーチングにおいては、相手の特徴をコミュニケーションと言う切り口からタイプ分けをし、アプローチ方法を変えていきます。相手の性格ではなく、コミュニケーションをタイプ分けする理由は、「コミュニケーションを通して、主体的な行動を促進すること」がコーチングの一つの価値だからです。

コミュニケーションタイプ分類としては以下の4つです。
※芸能人を例として出していますが、あくまで主観的なイメージです

「選手のことをわかっているようで、わかっていない気がする」という話もされていたため、セミナー・セッションを通して、ご自身のコミュニケーションタイプも診断いただきました。また、実際に選手たちにも診断をしてもらったところ、自分の想定とは違う回答もあれば、非常にしっくり来る回答もあったそうです。

その診断結果を活用し、以下の観点で質問や承認を繰り返していきました。

結果として、「選手から話しかけてもらえる回数が増えた」「悩みを相談してもらえるようになった」という実感もあり、指導者と生徒との関係性に変化が出始めたそうです

※実際に全員ががっちり当てはまるわけではないので、あくまでコミュニケーションを取る際の参考程度に活用

視座・視野・視点という観点を持ちながら、チャンクダウンとチャンクアップを質問を通して繰り返す。

今回の指導者の方から頂いた一人の選手の事例です。

中学2年生ながら非常にポテンシャルを感じる部分も多い一方で、直近伸び悩んでおり、性格的に内気で弱気な選手に対してのアプローチ方法の相談を受けていました。

当時、その選手がおいていた目標が全国大会出場。そのために、派遣標準タイムを切る必要があったそうです。そのため、当時のその選手は、タイムを切ることにしか、意識が向いておらず、目の前の試合運びをどうするかという視点が抜け落ちていました。また、視野が狭まっており、頭の中が整理されておらず、体がイメージ通りに動かない状態だったそうです。(これは生徒と試合後に話してわかったことだそうです)

そこで、試合の引率の時間が1時間ほどあったそうなので、そこでタイプ別診断を活用した質問を投げかけ、目標をチャンクダウン(細分化したり、具体化すること)していきました。

結果として、後半先頭集団に遅れを取ることでの気持ちの焦りから思うようなパフォーマンスを上げられないと感じていることを話してくれたため、「この試合で意識することを一つだけ決めること」を指導者から選手へ提案し、「後半のペースアップ時に先頭集団とのタイム差が広がらないようにすること」に目標設定をしたそうです。

また、視座を上げて・視野を広げるために選手が今置かれている環境と最終的なゴール(全国大会出場)を捉え直した時に、目の前の試合の結果だけでは全国大会に行けないことがわかっていたそうです。そのため、最終的なゴールとして掲げている全国大会に出場するために「今、何が足りないのか、それはどうしたら得られるのか」を考えられるように質問をし続けたそうです。

専門性がなくたって、パフォーマンスを上げることはできる

結果として、その選手は大会で自己ベストをマーク。「後半のペースアップ時に先頭集団についていくことだけを意識したので、スタート前から変な緊張がなく、リラックスして臨めた」と話していたそうで、「大会ごとにテーマを決めて取り組むようにしたい」と自ら今後の大会への臨み方についても話してくれたそうです。

上記のような一例は、iniasuのLeading Coach講座で学べる基礎的なメソッドとの組み合わせにより実現したことです。

選手の捉え方、アプローチの仕方を変えるだけでこれだけの変化がある。

しかも、特段技術的なことは教えていない。

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次回は試合で使えるコーチングメソッドについてお伝えしたいと思います。

おわり