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帝京大学ラグビー部に学ぶ質の高い練習とは?

こんにちは、inasuの國正です。

みなさん、常勝軍団のプリンシパルという本をご存知でしょうか?

ラグビー大学選手権で9連覇を成し遂げた岩出雅之監督が「コーチング」という視点を取り入れ、成功の要因をぎゅと凝縮した良本です。

常勝集団のプリンシプル 自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント 
https://www.amazon.co.jp/dp/4822255549/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_TKW6CHBTZF864M9K74MZ

練習時間の大半が話し合い?

帝京大学ラグビー部の練習を見学された方が一様に抱く印象として、
「選手同士での会話ばかりで、プレー時間が短い」だそうです。

パス練習一つにとっても、ワンプレーごとに選手が集まっています。
「パスの強さについてどう思うか?」
「どんな意図でそこにパスを出した?」
「次のプレーでは何を意識してパスを出すか・受けるか」
などを上級生を中心にメンバーに問いかけ、プレーに関わる選手全員で振り返りを行っているのです。

やみくもにプレーを繰り返すのではなく、一つのプレーで様々なことを考え、実行し、振り返る。この繰り返しによる、質を高めているのです。

米軍式AAR (After Action Review)という考え方

少し余談ですが、ご紹介を。

After Action Review (AAR) は、第二次世界大戦当時の米軍で、企画段階で時間をかけてきっちり作戦を作り上げるよりも、大まかな作戦で小まめにレビューを繰り返しながら戦う部隊の生存率が高かったことに教訓を得て広まった手法です。

前提として、計画(プレーイメージ)を立てた上で、実行したあとにファシリテーターから以下の問が投げかけられます。

1. そもそも我々何をしようとしていたのか?
2. 実際には何が起きたのか?
3. なぜそうなったのか?
4. 次があるとしたら、どのように改善するか?

このサイクルを繰り返すことにより、微妙なズレが解消され、精度が向上していくという考え方です。

ビジネス現場でも注目され活用されているケースも増えてきているそうです。

実際に活用するにはどうするか?

いきなり上記のような考え方を取り入れ、練習に組み込むのはなかなか難しいかも知れません。

なぜなら、「選手の主体性やファシリテーション能力」が一定求められるからです。

そのため、「直ぐに結果を求める」のは非常に酷です。そもそもなぜその練習方法・考え方を取り入れるのかをリーダー(指導者)が言語化して、選手全員に理解してもらうことが必要です。

実際のシーンで行くと、
例)野球
外野→内野の中継プレーにおいて、プレーをした選手がワンプレー終了後に会話する場所(ポイント)を決めて、会話させる。その間に他の選手でプレーを続行する。

になります。

ほか競技でももちろん応用可能ですが、選手同士で会話する時間を確保することからです。

練習時間が限られているチームもあるかと思いますが、より短い練習時間を効率よく・質を高める為に参考にしてみてくださいね。

今回はここまで。

おわり


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