VUCA時代に指導者に求められることとは?
こんにちは、iniasuの國正です。
VUCA時代と言われるようになって久しいですが、世界的なパンデミックによって今までの当たり前の価値観や定説が覆ってきていると感じている方は多いのではないでしょうか?
・選手と毎日顔を合わせることができなくなった
・自分の言葉が響かない
・選手同士のコミュニケーションがオンライン中心
・外野(名前も顔も知らない周囲の人々)からの声が届きやすくなっている
など...
そんな中でも指導現場において、「個別化」「変化対応」「協同」が求められてきていると感じています。
その背景とは、外部環境の変化、大きな流れとしてのVUCA時代の到来があると捉えています。
誰しもが確からしい正解がわからない社会において、テクノロジーの発達もあり、今までの価値観ややり方に固執していては、衰退の一途を辿る事になりえます。
どこでも誰でも情報が発信できるようになり、トップアスリートの技術を動画アプリでいくらでも見ることができるようになりました。
そうしたときに、我々指導者がどんなバリューが発揮できるのか。
個人の心の変化に気づくこと
パンデミックの大流行により、圧倒的にリアルでの接点が減りました。学校現場でも指導現場でも同様かと思います。
一方で、物理的に距離があったとしてもいつでもどこでも繋がれる通信インフラはまたたく間に普及しました。また、欲しい情報に簡単にアクセスできるようになっています。
そのため、世界的な技術や最先端の情報・知識に触れられる機会が増え、目の前の人からの情報を取捨選択できるようになっているのです。
ではリアルだからこそ、関係性がある中でできることはなにか。
それは、心の変化に気づき、寄り添うことです。
情報が溢れる社会になったとしても、一方向だけのコミュニケーション・情報を受け取る側になることのほうが多いのです。もちろん双方向のコミュニケーション(LIVE配信など)がありますが、個人の特徴を理解した上で、反応をする。それだけで価値があるのです。
プロセスエコノミーという思想が盛り上がってきているのもうなずけます。
(以下参考図書)
考えを引き出し、整理すること
考えていることを伝えたりすることに苦手な人も多いです。それは、日本の教育機関において、自分の意見をアウトプットする場面よりも知識をインプット・アウトプットする場面が圧倒的に多いからです。
できないのではなく、慣れていないだけなのです。
自分の意見や考えをアウトプットする事に慣れていない人は、潜在的に考えていること感じていることを伝えるときに、一人で考えていてもなかなか前に進みません。
では、どうするのか。
「質問をする」ことで、自分の言葉を自分で聞くことで、自分の考えを認知することができるのです。
聞き手が質問をして、話し手の話していることの内容を理解し、認識をすり合わせる過程で整理が進むのです。
なので、シンプルに「質問をして、内容や認識をすり合わせる」だけでよいのです。
ここで良い質問をしようとか、まとめないとという思考はそこまで必要ではありません。強いて言えば、オープンクエッションで問いを立てることぐらいでしょう。
言語化については、以下の書籍がおすすめです。
一緒に考え、選択肢を提示すること
では、相手の考えを聞き、その意味や背景を理解し、認識をすり合わせたあとにどうするのか。
相手の行きたい方向や目標、解決したいことをどうしたら成し遂げられるのかを一緒に考え、選択肢を提示することです。
ここでポイントになるのが選択肢です。
選択肢とは二者択一ではなく3択以上のコトを指します。
そのためには物事を多面的に見る必要があり、一定の知識が必要です。学び続けること、新しい知識を吸収し続けることが指導者に求められているのではないでしょうか。
選択肢を提示することのメリットは、「自己決定ができ、行動が促進されること」です。
外的なモチベーション(例:報酬や称賛など)ではなく、内的モチベーションによる行動になるため、行動が継続しやすく、目標達成の可能性が高まります。
その目標すらも実際に受け手(子どもや選手)が決めたことなので、自己肯定感が高まり、成功体験を積みやすくなるのです。
iniasuでは学び合う機会や考えの引き出し方のメソッドを提供しています。
ぜひご興味ある方は、HPやSNSからご連絡くださいね。
國正
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