生き生きとした演技ができるようになる〈米演技術・ビューポインツ〉(ビューポインツシリーズ②)
ビューポインツを使った演技トレーニングは、
生き生きとした演技ができるようになるように
俳優を導いてくれます。
この記事では、ビューポインツとは何か、どう生き生きとした演技に導いてくれるのか紹介します！
演技に悩んでいる・自らの理想の演技がどうやったらできるようになるのか悩んでいる俳優の方や、生き生きとした演技を俳優にしてほしい演出家や演技コーチの方、必見です！
ビューポインツとは
ビューポインツとは、アメリカで誕生した演技術・俳優の演技トレーニング術です。
ビューポインツで演技の訓練をする俳優は、分けられた９つの要素を、まずはそれぞれ習得します。
(要素は、スピード、筋肉の反応、一つの動きに要する時間の長さ、などなど様々です）。
そうして理解を深めた後に、分けられていた９つの要素を、今度は分けずに集約し、演技をしてみます。
このことで俳優は、自分がどの要素を持って演技をしているか把握しながら演技ができるようになり、だからこそ、学んだ要素を
一瞬一瞬意識せずに、使いこなすことができるようになるんです。
じゃあ、なぜこのことが生き生きとした演技につながるのか。解説していきます。
※細かく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
いきいきとした演技とは
では、ビューポインツの効果を説明する前に、私が思う「生き生きとした演技」とは何か説明したいと思います。
「生き生きとした演技」(*1)とは
相互に連動する身体と精神のもと、
その時、その場にある環境、または起こる出来事に、
絶えず反応(反応しないことも含め)し
行動をし続ける
ものです。
*1 もちろんこれは私が思う定義で皆さんが思うものとは違うかもしれません。これが皆さんに共通するものではないかもしれないので、ぜひみなさんそれぞれの定義、または私の定義が皆さんにとってどう感じるか教えてください！
ビューポインツがもたらす、演技への影響
じゃあ、ビューポインツは、俳優をどう「生き生きとした演技」に導くのか。
先ほど、ビューポインツは演技の９つの要素を一瞬一瞬意識せずに、使いこなすことができるようになる、と言いました。
このことで俳優は
・その時、その場の環境や出来事を、体全体で吸収できるようになる
・「ねばならない」(*2)を取り除き、自主性を基に演技ができる
・演技の可能性を無限に広げられる
といったことができるようになります。
これらは、生き生きとした演技に必要不可欠な要素です。
何故なら、生き生きとしていない演技がされる際にある俳優への壁を、これらが取り払ってくれるからです。
たとえば、演技をしている時に、
自分がやらねばいけないことばかり考えて、
その時その場の環境に何があるか分からなくなり、
ロボットのように、決められた演技の形のみをなぞっているような経験は
ありませんか？
(私はあります！)
ビューポインツはこれらを取り除いてくれます！
そして、俳優が一瞬一瞬、演技を選択できるように訓練してくれます。
その一つ一つの選択が、生き生きとした演技につながっていきます。
*2 俳優には様々な「ねばならない」が付きまとっていると思います。「面白くなければいけない」「感動させなければいけない」「他の俳優より良い演技をしなければいけない」などなど。。。 ビューポインツはこれらのプレッシャーを取り除き、俳優が自主的に演技を選択する自由を与えてくれます。
ビューポインツの訓練がおすすめ！
ビューポインツは、俳優の中の壁を取り払い、「生き生きとした」演技に導いてくれます。
そのため、こういう悩みをお持ちの方におすすめです！
「ねばならない」を強く感じ、その時その場に集中できない。
「ねばならない」を強く感じ、体ががんじがらめのようになってしまう。
「○○しているように見せる」表面的な演技をしてしまう。
演出家から指示されること以外にも、自発的に演技の提案をしていきたい。
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