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リハ塾マガジン

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2022年5月の記事一覧

腸脛靭帯が緊張すると良くない?原因と運動療法を解説

火曜日ライターの松井です! 突然ですが、皆さんは臨床で腸脛靭帯を評価していますか? 腸脛靭帯は多くの筋や骨と連続性を有するため、その張力は連続性のある筋の収縮や伸張、関節角度の影響を大きく受けます。 特に下肢疾患では、股関節と膝関節を繋ぐ組織なので、腸脛靭帯を評価することが1つのポイントとなることも多いです。 今日はそんな腸脛靭帯について、もう一歩踏み込んで考え、そもそもどういった組織なのか、どんな影響を及ぼすのか、どんな役割を持つのかを解説していきます。 多くの筋

膝OAに対する筋トレ〜エビデンスから考える〜

リハ塾の松井です! 今日は膝OAにおける筋トレに関するエビデンスからどういったものが有効性が言われているのか解説します。 筋トレは必要ですが、実際ちゃんとできている人って少ないと思います。(自戒も込めて…。) どういったエビデンスがあって、そこからどんな方法を選択し、どれくらいの強度、頻度で行うのが良いのか。 これを細かく設定していけば、漠然と実施するより効果は出るはずです。

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膝OAの歩行を評価するポイント【矢状面・前額面での評価】

リハ塾の松井です! 臨床でも多く担当する機会があると思われる膝OAですが、中々歩容や痛みが変わらなくて困っていませんか? MMTやROM、歩行分析などの評価から、問題と思われる要素に対して運動療法やストレッチなどするが、思ったように改善しない…。 そんなふうに悩む方に向けて、今日は膝OAの歩行に着目して、どのように理学療法を展開していくべきか個人的に考えをまとめました。

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エビデンスから考える股OAのリハビリ

リハ塾の松井です! 今日は変形性股関節症(以下、股OA)のガイドラインをもとにエビデンスレベルの高いものをもとに、股OAについて考えてみましょう。 患者さんに対する個別性も重要ですが、既に出ているエビデンスを理解し、それをもとに理学療法を提供する必要があります。 今日はその辺りを見つつ股OAの理学療法を考えてみます。

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THA術後の疼痛、重だるさに運動療法が著効した症例

火曜日ライターの松井です! 今日はTHA術後の症例を外来で担当する機会があり、無事に外来終了となったので、問題点の考え方、運動療法の方法などを紹介します! THAだけでなく、股関節疾患の方なら全般的に考え方としては参考になる内容だと思うので、股関節疾患の方を担当していて悩んでいる方は是非お読みください!

肩関節制限を前腕筋群から考える

リハ塾の松井です! 今日は肩関節への影響を前腕から考えてみます。 前腕は上腕との連結があるので、当然肩関節にも影響を与えます。 なので、肩の問題だからと肩だけ評価、介入するのではなく、前腕からの影響も考えつつ、必要なら前腕も評価、介入するべきです。

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膝を鍛えれば痛みがとれるのは間違い

リハ塾の松井です! 膝の痛みを解消する方法の一つに筋トレがあります。 ただ、筋力をつける=痛みがとれるというわけではないです。 膝を鍛える方法として、スクワットやレッグエクステンションのようなマシントレーニングなどの方法がよく用いられています。 膝が痛いから鍛えるというのは、半分正解で半分間違いです。 私の病院でも膝の怪我や手術後の方に対して、上記のようなトレーニング指導されている方もいますが、逆に痛みが強くなってしまう方もいます。 膝の痛みに対して、筋トレは効果

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固定的な運動パターンを脱却するには

リハ塾の松井です! 普段の臨床で僕たちセラピストは対象者とある共通の目標を掲げ、それに向かってリハビリを進めていくわけですが、そもそも目標が共有できていなかったり、目標は共有できていても課題設定が大雑把になっていることがよくあります。 目標は様々で、例えば、歩行ができる、排泄時の下衣操作ができる、食事時に手を使って箸を操作できるなどがあります。 これらの目標がいまいち達成できない場合、運動がある程度パターン化されてしまっていて、動作が達成できない悪い運動パターンから抜け

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腰下肢痛のリハビリで悩んだら読んでほしい【腰下肢痛の評価~治療介入まで】

火曜日ライターの松井です! 腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など、腰下肢痛を呈する疾患や病態は多くあります。 多くあるが故に、的確に評価して介入しないと、いまいち効果が薄いということはよくあります。 ですが、障害レベルと症状が一致しなかったり、痛みに再現性がなかったり、臨床的に難しい症状の1つだとも言えると思います。 今回はそんな腰下肢痛の評価から介入をスムーズに進めるための考え方を解説していきます。 疼痛の分類

頚部と体幹の拮抗関係の重要性

リハ塾の松井です! 今日は頚部と体幹筋群との関連について解説します! 特に肩関節疾患、呼吸器疾患の方では、頚部筋群の緊張や短縮が多いですよね。 そのような方々は、比例するように体幹筋群の緊張が低い印象があります。 何故そうなるのかを僕なりの考えをまとめてみました!

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外傷後の浮腫は速やかに収束させるべき

リハ塾の松井です! 外傷後や循環障害による下肢の浮腫みに対して、マッサージだけしかできないなんてことはありません。 むしろ、積極的な介入で浮腫みを軽減させることはできると思っています。 僕は普段整形疾患をメインに担当しますが、長期間浮腫を残存させてしまうと、組織間の癒着が生じて可動域制限や筋力低下にもつながってしまいます。 重要なのは浮腫みに対して何かするのではなく、浮腫みを起こしている原因を何とかしないといけないのです。 今日は浮腫みの原因と対策について一緒に見て

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椎間関節性腰痛は多裂筋の機能が重要

リハ塾の松井です! 腰痛はリハビリテーションを行うための病名にこそなりませんが、訴えが多いメジャーな症状の1つです。 腰痛と言っても原因は様々で、簡単に解決できないからこそ悩む方も多い症状だと思っています。 今回はそんな腰痛の中でも、椎間関節性の腰痛について解説します。 椎間関節性の腰痛があるとして、椎間関節はどうなっている可能性があるのか?何故痛いのか?この辺を掘り下げていきましょう。

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視床痛の原因と介入アイディア

リハ塾の松井です! 以前からやっていた質問に答えるコーナーですが、新年度からの異動でバタバタでやっと時間がとれたので、また回答していきます。 お待たせしている方、申し訳ありません。 順番に必ず回答しますので、お待ちください。 さて、今回は以下のような質問をいただきました。 脳卒中後、体性感覚神経系の病変によって生じる神経障害性疼痛の総称を脳卒中後中枢性疼痛(Central Post Stroke Pain:以下、CPSP)と言います。 僕もデイケアで勤務している時、

高齢者でもできる体幹の運動療法【汎用性のある7つの運動療法を紹介!】

火曜日ライターの松井です! 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症など、脊柱疾患を診る機会が増えたので、改めて体幹の運動療法について考えてみました。 僕が体幹の運動療法を行う際、どのような点を意識しているのか、どのような点に注意しているのか、どんな運動療法を行うのか。 これらについてまとめてみました。 僕は急性期の病院勤務なので、必然的に対象は高齢者が多くなりますので、それを前提に考えています。 体幹の運動療法を行う際の目的体幹の運動療法を行う際、何を目的に