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リハ塾マガジン

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2021年3月の記事一覧

抗重力位の体性感覚の最重要部位!足部内在筋

火曜日ライターの松井です! 前回、バランス機能を評価する方法の1つに「片脚立位」がありますが、バランス機能が悪いから片脚立位をひたすら練習したからといって、バランス機能が良くなるわけではないというお話をしました。 大事なのは、片脚立位で評価するとして何故片脚立位ができないかを考えることで、その中でも「足関節」に焦点を当てて解説しました。 そして、足関節と同様に大事なのが、「足部内在筋」の活動です。 今回は前回からの続きで、足部内在筋に焦点を当て、具体的な介入方法まで解

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脳卒中も整形も必須!感覚入力の考え方

臨床では特に脳卒中患者で顕著ですが、感覚障害による表在・深部感覚障害に対する感覚入力をリハビリの中でおこなうことがあります。 ここで考えないといけないのは、感覚入力を行うとどうなるのか?感覚入力をすることで何を達成したいのか? 感覚という抽象的な概念だからこそ、ここが曖昧だと何のために感覚入力しているのか分からなくなってしまう恐れがあります。 実際、僕が若手の頃は感覚障害がある脳卒中患者に対して感覚入力と称し、ボールを転がしてもらったり、タオルを触ったり押さえたりしてい

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胸腰筋膜の解剖学的特徴から考える機能的役割

リハ塾の松井です! 以前、腹筋群の中でも内腹斜筋が大事だよという記事を書きました。 そんな内腹斜筋と同じくインナーマッスルである腹横筋と関連する組織に胸腰筋膜があります。 胸腰筋膜は侵害受容器が豊富で、痛みとの関連も深いですが、腹筋群をはじめとする体幹筋群と協同した機能的な役割も興味深いものがあります。 今日は胸腰筋膜の解剖学から機能的な役割を考え、より深ぼって解説します!

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バランス機能が低下した症例にバランス練習せずに改善が認められた話

リハ塾の松井です! 歩行中のバランス能力の低下。 歩行レベルを上げるにあたって大事な問題ですよね。 そんなバランス能力の低下について、あなたならどう介入しますか? 一言でバランスと言っても、バランス能力の低下を起こす要因には様々な原因があります。 ただ、その問題に対してきっちり評価の上介入しないとあまり歩容も改善しません。 僕もよくそうなりがちでしたが、結局何となく歩行練習やタンデム歩行、片脚立位練習を繰り返すだけになってしまってました。 今回はそうならないために評

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思考停止な片脚立位はやめよう!片脚立位で足関節を評価する重要性

火曜日ライターの松井です! 臨床ではバランス機能が低く、上手く歩けないという方多いですよね。 バランス機能を評価する方法の1つに「片脚立位」がありますが、バランス機能が悪いから片脚立位をひたすら練習したらバランス機能が良くなると思っていませんか? 答えはNOです! むしろ、下手に片脚立位をやらせても転倒リスクもあるし、全身の緊張を無駄に高めてしまい逆効果になってしまうこともあります。 僕もバランス悪いし片脚立位やっとこう!みたいに思っていた時期がありましたが、これは

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腹筋群の中でも重要な内腹斜筋について

リハ塾の松井です! 体幹筋群は腰痛、腰部障害を始め、脳卒中でも重要視されており、高齢者においても注目されています。 ですが、体幹筋群と一言に言っても腹筋だけでも腹直筋、内・外腹斜筋、腹横筋と4種類あり、四肢の筋群と比べ触診も難しいため、大事なのは分かるけど臨床で活かしにくいのも事実です。 今回は体幹筋群の中でも腹筋、特に内腹斜筋に着目して解剖学的特性から動作時の活動に視点をあてて解説します。 何故内腹斜筋?と思うかもしれませんが、他の腹筋群と比べても重要な機能的な役割

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思考停止でストレッチしていませんか?

リハ塾の松井です! ストレッチって普段の臨床でも使う場面多いですよね。 ですが、当たり前にやっているそのストレッチの目的や効果を理解しているでしょうか? ストレッチ1つとっても、目的が異なるとやり方も工夫しないといけません。 若手の頃は思考停止でとりあえずストレッチ10秒とか20秒していましたが、今思えば如何に考えなしだったかがよく分かります。 ストレッチについてよく分かっていないかも…という方はおさえておいてほしいポイントを簡単にまとめましたのでこのまま読んでみて

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痛みを出さずに肩関節を動かすコツをご紹介!

リハ塾の松井です! 肩関節の術後急性期や痛みが強い場合、少し動かすだけでも痛みを強く訴えられ、中々リハビリを思い通りに進めることができずに悩むことありませんか? 痛いのは理由があって痛いので、痛みを起こす原因を理解していないと痛みを改善するためにリハビリしているのにリハビリで痛みを強くしてしまうなんてことになりかねません。 ただ何となく痛みが出ないように動かすだけならセラピストでなくてもできます。 そこを専門的に理解した上でリハビリできるのがセラピストの強みです。

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歩行分析において上肢を見た方が良い2つの理由

火曜日ライターの松井です! 今日は前回に引き続き、脳卒中の歩行分析についてです。 前回は下肢に着目しましたが、今回は上肢と歩行の関係について解説します。 歩行分析なのに上肢を見る必要ある? と思うかもしれません。 ですが、大いに関係ありますし見るべきです。 脳卒中患者は上肢の屈筋パターンによる肩・肘・手・手指の屈曲、あるいは弛緩性の運動麻痺ではアームスリングで上肢を吊るしている場合があります。 これらが歩行に全く関係ないかというとそんなことはありません。 PTであ

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ヘルニアによる筋肉への神経的影響

リハ塾の松井です! 腰椎椎間板ヘルニアは程度はあれど、神経系の影響が末梢に出現します。 そして、ヘルニアは骨折など急性疾患ではなく、慢性的な経過を辿って発症します。 なので、ヘルニアによる神経系の影響を踏まえた介入が必要です。 何となく痛い場所をマッサージ、硬い部位をストレッチ、ドローインみたいなプログラムでは良くならないことも多いです。 適切に効果を出すには、ヘルニアの基本的な病態の理解は前提として、セラピストが介入する対象である腰部の筋肉が慢性的な経過でどのように

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コアに対する信頼性のある評価方法を紹介!

リハ塾の松井です! コアへの介入はトレンド(もう古いかも?)でもあり、セラピストの方が発信したり、実践しているのをよく見聞きします。 確かに、腰痛や肩こりなど筋骨格系の症状や脳卒中など神経系の障害にも有効とされているため、コアについて学ぶ意義は高いです。 ただ、四肢と比べて体幹は客観的に評価するのが難しい部位でもあり、コアへの介入が有効だと知ってはいても、評価も介入も抽象的な要素が強いことが問題だと思っています。 そこで、コアの安定性に関する論文から信頼性のある評価方

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股関節の術後は関節包の神経支配を知ろう

リハ塾の松井です! 変形性股関節症に対するTHAや大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭置換術など、股関節に対する手術は臨床でも少なくありません。 基本的に骨折部、術創部の痛みが症状のメインかと思いますが、中には患部から離れた部位に痛みを訴える場合もあります。 そのような場合、その痛みに対して適切に考察できていますか? そこで重要なのが、「末梢神経の理解」と「手術方法の理解」です。 手術では皮膚や筋肉、脂肪といった軟部組織の他に、関節包も侵襲します。 今回は2021年に出さ

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脳卒中の歩行分析は4つのポイントを考える

火曜日ライターの松井です! 突然ですが、歩行分析を自信を持ってできていますか? 「上手く歩けるようになりたい」 「痛みなく歩けるようになりたい」 このようなニーズは急性期、回復期、生活期の全ての時期において共通するものです。 特に脳卒中では顕著に歩行障害が残ってしまうことが多く、セラピスト側も歩行分析は簡単なものではありません。 なので、セラピスト、特にPTであれば歩行分析をする機会は多いと思いますが、あなたのしている歩行分析は適切に問題点を捉え、それによって歩行にお

何となく背屈へストレッチしてる人はやばい

リハ塾の松井です! 臨床で足関節を触る時、何となく背屈のROMexやストレッチをしていませんか? そこにちゃんとした理由があるのなら大丈夫ですが、特に理由もなく思考停止で背屈方向へ介入しているのなら不味いです。 良かれと思ってやっていても、背屈方向への動きを出すことが逆効果になっていることもあります。 実際、僕は臨床では背屈制限よりも「底屈制限」がある方に出会うことの方が圧倒的に多いです。 なので、背屈方向よりも底屈方向への動きを出すことの方が多いです。 もっと言う

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