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リハ塾マガジン

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2019年9月の記事一覧

床反力と慣性力から歩行を考えよう

リハ塾の松井です! 今日は床反力と慣性力から考える歩行分析について、どのように臨床に活かすのかを解説します! 運動学の教科書なんか読むと、よく床反力とか慣性力について出てきますが、正直難しくてよく分からなくないですか? 一見、床反力も慣性力も難しいイメージがありますが、実はシンプルに考えると簡単に臨床で応用できます。 実際、僕も細かいとこまで分かっているかというとそういうわけではないので、活かせるとこだけ良いとこどりで活かそうというイメージです。

脳画像を理解して臨床をアップデートしよう

火曜日ライターの松井です! 今日は脳画像を読解する意義、脳画像から何を考えるのか、この辺についてまとめました! 実際に患者さんを目で見て、どんな症状があるのか、きちんと現象を把握することも重要ですが、脳画像から予測される症状はどんなものがあるのか、その症状は良くなるものなのか、予後はどうなっていくのか、などなど。 脳画像から読み取れる情報も実際に目で見るのと同じくらい多いです。 そんな脳画像と臨床とを結びつける一助になればと思います。 脳画像を見る意義脳画像を見て、

コアスタビリティって何なの?臨床に活かすための方法

リハ塾の松井です! さて、今日はよく一人歩きしている言葉、「コアスタビリティ」について。 これをお読みの皆さんも一度くらいは聞いたことがありますよね? コアスタビリティが弱い、コアスタビリティが大事とか言いますが、結局コアスタビリティって何なの?ということを今日は書こうと思います。 コアスタビリティってなに?コアスタビリティには以下の3つのシステムが関与していると言われています。 ・パッシブサブシステム ・アクティブサブシステム ・ニューラルサブシステム これらは

肩関節リハビリをする上でしておきたい11の評価

リハ塾の松井です! 今日は肩関節における視診・触診から、肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節をメインにその他の関節も含め、評価と解釈について解説します! 評価→介入→再評価という流れがどんなリハビリでも必ず必要ですが、個人的に肩関節のリハビリは評価が不十分のまま介入して何となく続けている場合が多いなと感じます。 介入してあまり良くなっていなくても、評価が不十分だと何が悪いのかも分かりません。 この評価というプロセスの重要性を分かってもらいたいという意味でも、今日の内容は評価を中心

膝関節屈曲制限の診方とアプローチ

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骨盤ランドマークと骨頭位置の関係

リハ塾の松井です! 臨床的に骨盤が傾いていると感じる症例はよくおられると思います。 ただ、それが本当に骨盤自体が傾いているのか、腰椎が側屈しているか、はたまた股関節が内外転しているのか。 これを評価しないことには、どこへ介入していいのか分かりません。 例えば、座位で見かけ上、体幹が左へ傾いている方に対して、姿勢の影響で腰痛が出ていると仮説を立てていて、姿勢を改善するためにどこから介入しますか? 原因は骨盤かもしれないし、腰椎かもしれないし、股関節かもしれない。 原因

股関節、仙腸関節が腰部へ与える影響

リハ塾の松井です! 今日は腰痛へ影響を与える1つの要因として、股関節、仙腸関節の影響を考えてみましょう。 腰痛があるから腰部筋群をリラクセーション、ストレッチしてもあまり改善されない場合、それが腰部以外の影響を受けている場合があります。 隣接関節である股関節、仙腸関節による影響も当然ありますので、今回はその視点から少し解説します。

神経の視点から見た疼痛、機能障害

リハ塾の松井です! 坐骨神経領域の痺れや痛み、足底の痺れ、手指の痺れなど、末梢神経の影響が疑われるこれらの症状は臨床的にも非常に多い訴えだと思います。 何か背景に原因となる要因がはっきりしていれば解決もできるかもしれませんが、原因がはっきりしていない症状は中々改善も難しいですよね。 そんなはっきりしない症状の原因の1つに末梢神経の滑走の問題があります。 筋骨格系で考えるのは簡単ですが、神経も脊髄から分岐して、四肢を走行しているわけなので、神経による影響も当然あるわけで

椎体の分節性を引き出す方法

リハ塾の松井です! 脊柱は頚椎、胸椎、腰椎とあって、それぞれの椎体が可動性が合わさって大きな動きを発揮します。 体幹の屈曲、伸展、回旋、側屈は椎体一つ一つの動きが合わさった結果が現れているのです。 つまり、それら椎体の動きが損なわれると、大きな体幹の動きも損なわれてしまいます。 今日は椎体の動きを引き出すための方法を解説します。

腹圧を高めると良い理由

リハ塾の松井です! 普段の臨床で体幹が弱い方は多くおられ、そういった方に対して腹圧を高めるような運動療法など指導することがよくあります。 腹圧が高まると確かに動作は変わるのですが、今日は何で腹圧を高めると良いかについて解説します。

視診から考える肩関節の評価

リハ塾の松井です! しつこく肩関節シリーズを書き続けていますが、今回は肩関節の評価としての姿勢分析について解説します。 肩関節はご存知の通り、様々な部位からの影響を受けています。 肩甲骨、鎖骨、胸骨、頚椎、胸椎、下肢、etc...。 姿勢を観察することは、患者さんに触れる前から始まっており、肩を触ることなく評価できるので、痛みや不快感を出しません。 なので、まず視診である程度評価をしておくとその後の流れもスムーズに進みます。 そんな姿勢と肩の関係についてのポイントを解

肩甲骨の代償を見抜くための評価方法

リハ塾の松井です! 最近は肩関節シリーズでお届けしていますが、個人的には上腕骨に対する肩甲骨の動きの評価が本当に難しく思います。 今回は肩甲骨の機能不全を評価するための方法をなるべくシンプルに解説します!

MMTを一工夫した肩甲胸郭関節の評価

リハ塾の松井です! 肩関節は上腕骨と肩甲骨からなるため、いわゆる広義の肩関節だけでなく、肩甲胸郭関節の動きも重要です。 ですが、肩甲胸郭関節の評価を理解して実施できているでしょうか? 何となく肩甲骨の動きが悪いから肩甲骨のモビライゼーションをしている。 これでは良くなったとしても、結局評価が曖昧なので、たまたま良くなってしまったとも言えます。 これでは汎用性がなく、同じような症状を呈した症例に対して、同様に肩甲骨のモビライゼーションをして良くならなかった時、何が悪くて何

肩関節の疼痛評価〜内外旋編〜

リハ塾の松井です! 肩関節は屈伸、内外転だけでなく、内外旋にも動く、可動性が広い関節ということはもちろん知ってますよね! 以前紹介した外転位、内外旋中間位でのブレイクテストだけでなく、内外旋方向へのブレイクテストでも評価する必要があります。 運動方向が多いということは、それだけ評価するべき要素も増えるということなので、漏れ無く実施しましょう。 ということで、今回は内外旋運動の評価です。