AV女優になったきっかけ(前編)
AV女優を辞めて
1年が過ぎましたが皆さん覚えていてくれて、
たくさんの応援コメント、いいね、スキをありがとうございます。
なんか嬉しくなりました。
今回は、
AVの道になぜ進んだかを描いていきます。
まず、
私は小さい頃、
テレビに出ることが夢でした。
単純に人気ものになりたかったし、
テレビに出てお仕事すれば、
学校を休めると思っていたし、
街中で声かけられるし、
ちやほやされるし...
そのために、
当時大人気だったモーニング娘のオーディションを受けました。
もちろん結果は落選。
(受かっていたら、辻ちゃんや加護ちゃんの同期でした笑)
今となってはとても恥ずかしいですが、
当時の私は、
諦めきれずホリプロや他の事務所のオーディションも受けました。
小さい頃から可愛いと言われていましたが、
会場に行ったら可愛い子がゴロゴロ。
特技があるわけでもなく、
歌は音痴ですし、
全て落ちました。
それでも諦めない私、
あとはスカウトだと思い
竹下通りを歩きまくりました。
それでも、全然ダメ。
結局、夢で終わってしまいました。
そしてなにごともなく、
中学、高校、専門学校と進み就職しました。
就職して、仕事にも慣れてきたある日、
昼間に顔のエステに向かってると、
1人の男性に声をかけられました。
「モデルのお仕事しませんか?」
私は本当に子どもだったのか、
世間知らずだったのか、
小さい頃に追っかけていた’’モデル’’という言葉に足を止めてしまいました。
さらに、本当にバカだったなと思うのですが、
小さい頃の夢がここにきて叶うのかも!!
と思ってしまったのです。
エステがあったので、
断りはしたものの、
エステ中も声かけられたことが少し気になってました。
すると私の思いが通じたのか、
エステも終え駅に向かう途中に、
先ほどの男性に再度声をかけられました。
世間知らずの当時の私は、
「これは、本当にチャンスかもしれない」
と思ってしまいました。
しかし、そんな私の思いは一瞬で崩れます。
詳しく話を聞いてみると、
「いまテレビの撮影をしてまして、
世の女性は普段どんな下着を着ているのか調べているんです。
謝礼1万お支払いするので、下着を見せてくれませんか?」
え?怪しくない!?
下着みせるって怪しすぎませんか?
私そんなのに興味ないし、
そんな感じでテレビ出たかったわけではない!
私はやっぱり私の夢は叶わないと思い、
断ろうとしました。
しかし、私の心は弱かったのか、
別のことも考えていました。
「1万円欲しいな。」
メイク道具代、
エステ代、
美容院代、
洋服代、
靴にカバンに...
社会人なりたての私は、
見た目ばかり気にして本当にお金がありませんでした。
さらに、
その日はデートで下着も見られても問題がない下着だったのです。
良くも悪くも、
人生タイミングだなと本当に思います。
お金がないタイミングと、
可愛い下着を着けているタイミングが重なってしまい、
そのモデルを引き受けてしまいました。
男についていくと、
ワゴン車に案内されました。
中には男性が数名とカメラがありました。
そして中は内装がきちんとされて
不思議と怪しい感じはありませんでした。
男性が1人私の横にきて洋服をめくってきて、
下着をカメラで撮ったあと、
少し胸を揉まれて終わりました。
今思えばあのメーカーの撮影かと思いますが、
1万円の欲しさに、
私はAVへ足を踏み入れてたのです。
些細なことで人生って変わると思います。
このときの弱い心は、
わたしの人生を変えました。
しかし、
強い心も弱い心も誰もが持っていると思います。
それに、
強い心だけ持っていればいいとは思いません。
弱い心も必要です。
弱い心があるからこそ、
人を思い、共感することができるし、
助けることができます。
あのとき、
1万円の誘惑で動いてしまった心を使って、
少しでも人の役に立ちたいです。
強い心と弱い心のバランスを保って生きていきたいなと思います。
後編へつづく
Hikaru
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