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AV女優スタート(後編)

こんばんは。
Hikaruです。

私は元AV女優です。
元AV女優というだけで、
多くの人が集まってきます。

元AV女優というだけで、
ヤリマン、チャラいと思われます。

検索すれば何でも出てくるこの時代、
これから先、
元AV女優というのは、
一生背負っていかなければいけないのです。

だから、私は書きます。
自分への覚悟も込めて書きます。

今回は、
AV女優スタート(後編)です。
前編がまだの方は、
前編から読んでいただけると嬉しいです。

前日は緊張と不安で眠れず、
引き返したい。逃げたい。
こんなカラダで大丈夫だろうか?

そんな気持ちを抱えながら撮影当日。

指定された時間と場所に行くと
マネージャーさんが待っていました。
車で現場入りしメイクさんのところへ。
緊張しながらローブに着替えました。

ただローブなんてきたことないので
下着をつけたままローブをきると、
メイクさんが
「下着のあと消すためにも下着全部脱いでね。」と。

なるほど〜と思いましたが
裸でローブ。
恥ずかしいと思いながら
椅子に座りメイクが始まりました。

はじめ怖そうなメイクさんだな...
と思っていたのですが
めちゃくちゃ優しくてしかも面白い方でした。
マネージャーさんもずっと隣にいてくれたので
3人でお喋りしてたら
あっという間に終わりました。

最初はパッケージ撮影です。
天気もよく現場のお庭で
撮影することになりました。

プロのカメラマンさんに照明さん。
テレビで見る光景だったので
まさかその中心に私がいるなんてと
不思議な気持ちでした。
カメラマンさんはイケメンで、
本当面白い方でした。

撮影中私を笑わせようと
面白いこと言ってくれたり、
ずっと「かわいいよ!笑顔めっちゃ最高、いい笑顔だね!」と
常に気持ちを持ち上げてくれ
ずっと笑っていて
楽しいパッケージ撮影でした。

出来上がりのパッケージは満面の笑顔でフレッシュ感たっぷりな写真でした。

パッケージ撮影が終わり
インタビュー撮影に入りました。
さっきまで楽しく撮影してたのに
いきなり緊張。
パッケージ撮影中に
ほかのスタッフさん達が集合し
気づいたらすごい人の数。
緊張しながらインタビューに答えました。

そしてお昼休憩!!
なにを食べたかった覚えてないですが、
これがロケ弁ってやつか〜
と思いながら食べてました。

そしてシャワーを浴びついにこのときが、
やってきました。

このシーンを撮ったら後戻りはできません。
ここから逃げるわけにもいかず。
自分で決めた道なので気持ちを整え現場へ。

パッケージ撮影とは違って
カメラが3台に照明がたくさんたかれ
音声さんや多くのスタッフさんが
私をみてました。

こんな明るくて恥ずかしい。

大勢の前でできないよ。

見ないでほしい。

そんな気持ちでしたが
男優さんが優しくリードしてくれ
体を預ける事ができました。

ただやっぱり恥ずかしいですよ。
気持ちよくなってきて目をあけると
カメラが目の前にあるし、
体制変わってもカメラついてくるし。
恥ずかしい顔とか撮らないで欲しいのに
めっちゃ撮ってくるし。

当たり前なんですけどね。

しかもみんな真顔でこっちみてるんですよ。
そんな中したので頭の中真っ白ですよね。

なにを言ったのか
どんなことしたのかあまり覚えてません。
でも皆さん本当に気遣ってくれたし、
いい人ばっかりだし、終始お姫様扱い。
そんなこんなで撮影終了です。

すごく緊張したし、
不安もたくさんありました。
事務所の社長と約束した通り、

嫌だったら辞めようと思っていましたが、
嫌なんて1ミリも思わなかったし、
恥ずかしかったけど終始楽しかったです。
想像していたAVの世界とは全く違いました。
カメラまわってないときは
みんなでワイワイしているし。

とても楽しい1日でした。

朝8時から始まり20時頃終了。
1本の作品をつくるのにこんな時間かかるし、大変なんだなと思いました。

その後
お腹空いていたのもあり、
マネージャーさんとご飯へ。
焼き肉屋さんに行くことに。
高田馬場の牛角です。
今でもあの光景は覚えてます。

席がカウンターしか空いておらず、横並びで。お酒は昔から大好きだったので、
もちろん生ビールを頼もうと思ったのですが、目に入ったのは丸ごとパイナップルサワー。
見た目で衝動的に頼んでました。

マネージャーさんが絞ってくれゴクゴクとあっという間に飲み終わってしまいました。
仕事終わりに先輩や同期と
よく呑んでいたのですが、
撮影終わりのお酒は特別でした。

マネージャーさんはなんでもしてくれました。取り分け、お肉焼き、オーダー全て。
朝から最後までお姫様気分でした。
こんなことなかったのでびっくりしましたが
嬉しい気持ちが勝ってました。
これがこれからも続くのか、
悪くないな、なんてことも思ってました。

でも、
帰りマネージャーさんは
すごく謝ってきました。

「ごめんねhikaruちゃん。
本当はもっといいとこ連れてってあげたいんだけど、時間も遅かったし、
この辺あまりお店なくてここになっちゃって」

私は何にも気にしてなかったので
びっくりしました。
職場の近くにも牛角があり
よく友達と行ってたし、
美味しかったし全然問題なかったのに。
逆にいつもはどんな所で食事をしているの!?
次はどこに連れってくれるんだろう?
そんな思いでした。
未だにあの時はごめんね、
と謝ってきます。

それから
マネージャーさんや社長と
ご飯食べる時はいつもいい所で
私が行ったことない所ばっかりだったので
楽しかったし、
もっとお仕事頑張ろって思っていました。

こうして私の人生が変わり
AV女優として生きていくことを決めました。

Hikaru

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