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【03】安いの見つけた/30歳の女は海外で暮らしたい

私が最終的にネットでみつけた渡英方法は「ボランティア留学」である。

ボランティア留学とは、発展途上国を含む海外の国々で、様々なボランティア活動を行う短期〜長期の留学のことだ。有名なものとしては青年海外協力隊などがある。

青年海外協力隊に限っては、派遣国に貢献できるスキルを持っていることが条件となる。例えば美容師さん、学校の先生、レストランのシェフなど、何か秀でた免許が必要になるようなスキルがあるといいらしい。

ちょっと正直、、、私は何もできません。笑

そこで私は、一般企業が行っているボランティア留学プログラムを利用することにした。いくつかあったのだが、私はイギリスにのみボランティアを派遣するボランティア留学エージェントを選んだ。便宜上「Bエージェント」と呼ぶことにしよう。
※現在、BエージェントのWEBサイトが見当たらない。笑

このBエージェントを選んだ理由は条件が良かったから。
以下の5つがBエージェントのサイトに書かれていた条件である。

1.Bエージェントなら英語力不問。
先ほどの青年海外協力隊の場合、ボランティア参加には一定の英語力が必要だった。TOEICスコア330点程度だけど。そうなのだ、今思えばめちゃくちゃ低レベルな英語でよかったのだが、当時の私にはそれすらも高いハードルだったのだ。しかしBエージェントは英語力不問!ありがたい限りなのである。


2.イギリス内で行きたいボランティア先が選べる。
大抵のエージェントは選択不可である。エージェントに指定されるボランティア先に行かなければいけない。
Bエージェントの場合、ボランティア先にいくつか候補があり、その中から自分の行きたいボランティア先を選べるのだ。もし自分の行きたい場所がなければ断ってもいいのである。ボランティア先はほとんどが老人ホームや障害者施設など。実際に私が選んだのも障害者施設である。


3.費用は安いか高いかでいったら間違いなく安い!
なんと1年間約90万円でイギリスに滞在できるのだ。
以下は具体的な費用の内訳。

≪内訳≫
・ボランティア留学プログラムの参加費用…約70万
・航空券などの交通費とその他…約20万

もうこれしかないってレベルだ。


4.ボランティア活動中は、ボランティア先に住込む。
要するに自分で滞在先を探す手間もなく、しかも滞在費は無料。更に食事に関しても3食無料で提供されるのである!もちろん、口に合わない場合や他に食べたいものがある場合は、自費で購入してもOK。


5.週に1回、お小遣いがもらえる。
ボランティア留学の場合、ボランティアビザを取得してイギリスに入国することになる。就労ビザではないため、いかなる就労も認められない。そのため生活費としてお小遣いが支給されるのだ。
ポイントは「報酬」ではなく、あくまでも「お小遣い」であること。私の勝手な想像だが、「報酬」と言ってしまうとボランティア活動が「就労」扱いになるのだろう、、、ものは言いようだ。笑

お小遣いは週に£50。(当時のレートは覚えていないが)£1=150円程度だ。要するに1週間で7,500円ほどのお小遣いがもらえることになる。

ここでちょっと考えてみて欲しい。

週に7,500円を1年間もらえる。
するとトータルでいくらもらえるのだろう?
1年は52週か53週だ。ここでは52週にしよう。
7,500円×52週…390,000円!

なんと1年間で約40万円がお小遣いとしてもらえるのである。

ボランティア留学プログラムの参加費用は約70万円。
そのうちの40万円が戻ってくると思ってもいい。つまり、実質1年間のイギリスボランティア留学にかかる費用は30万円+20万円(交通費等)で、、、「約50万円」なのだ。


こんな好条件、逃すわけにはいかないのである。

私はさっそくBエージェントに問い合わせをした。