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チョコレート


チョコレート

この言葉を考えた人は天才だと思う。
チョコレートほどつけられた名称がしっくりくるものはなかなかない。

チョコレートはよく恋愛に喩えられる。

甘ったるい感じとかが男女のあれやこれやに
似ているのかもしれない。

私はお菓子がすきでその中でも甘いお菓子がすきである。

ポテチとかは多分自分から買ったことほぼないし、
置いてあってもあんまり選ぶことはない、
同じしょっぱいものを胃に入れるなら圧倒的にご飯を食べたい。
野菜炒めが食べたい。

だから私にとってお菓子というのは
もっぱらクッキーやグミ、チョコレートのことを指す。(ちなみにここにパインは入らない)

で、私にとってのチョコレートというのは
ガーナの板チョコ一択なのだ。

チョコレートが食べたいときは絶対に板チョコを齧る。たまにちょっといいチョコに浮気したりもするけど正直1番ガーナの板チョコが美味しい。


一時期板チョコとコーラという悪魔の組み合わせに沼り、毎日摂取していた。
冷蔵庫の中にはあり得ない数の板チョコと350mLのコーラの缶しかなかった。

我ながらキモいと思うが何となく偏食なのもかっこいいと思っていた時期だった。

思うのだけど、どうして高いチョコは少し苦いのか、どうして世間にはカカオ70%とかの訳のわからないチョコレートを謳う贋物が溢れているのか、全くわからない。

チョコレートを食べたいってことは、
甘ったるいあのおやつを口の中に入れて溶けていく様を舌で楽しみ
翻弄されたいということではないのか。

いつだったか、チョコがすきという友達と遊んでいた時のこと。

「コンビニに行くけどなんかいる?」
と言われたことがあって、私は
「チョコ!」

と言ったのである。

その友達はサラリと了承し、私にチョコを買ってきてくれた。

カカオ50%の偽チョコレートを。

絶望した。チョコがすきという人を信じた私が馬鹿だった。

こんなのチョコじゃないと憤慨した私に対して友達は、

「え〜、これチョコだよ。」

めんどくさそうに一言。


この事件以来、私はチョコをすきだという人に
疑いの目を向けながら生きている。



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