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Canon Autoboy sⅡで撮る 夏の青

Canon Autoboy シリーズの中でも上位機種と言われたそうな、Canon Autoboy SⅡ。
○年前の今時分は何をしてたっけ…と時折カメラロールを眺めるのが好きでなのですが、先日ぼんやりと眺めていたときに2年前の夏の濃い青が目に止まりました。

空と海の濃い青と雲の白。

淡く眩しいキラキラとした夏のフィルム写真も大好きなのですが、こんな潔いほどの夏の色もコンパクトフィルムらしくて、夏そのもので、大好きだなぁ…って思えます。
爽やかとも言えないような気がするし、透き通った青でもない。

高感度ではない、粒子感の粗さが夏の温度を伝えるような。

そういえば同じコンパクトフィルムカメラでも「OLYMPUS accura」 で撮した夏写真はキラキラで、それも最高でした。


端っこがケラレて暗いところにもグッときてしまいます。
そこからの空色が薄くなっていくグラデーションの感じなんかも。

海が目の前に広がるティーショップにて。

夏らしい光と影の陰影も海と山の色、窓に射す光の柔らかな描写。

数種類のお茶がいただくことのできるこちらのティーショップ。
お茶にはお茶菓子が付いてきます。
この日のお茶菓子は水羊羹。

窓越しに見えるのは海だけではなく、庭に咲いている花たち。
網戸のようなカーテンの透けた向こう側に見える景色は、光が散りばめられたようで、実際にはこんな風に見えていなかったかもしれない(気づいていなかったかもしれない)世界を写真で見せてくれるのです。

こちらは冷やしぜんざいセット。

日付が傾いてしまっているのは、写真を水平に直したせい。。
水平に撮れていないこと、バレちゃいますね。

コンパクトフィルムカメラなのにボケの綺麗さ…
伝わりますか?

理想を言えば、日付がもう少し下の端っこに入れば良い感じかな。

パノラマ写真も撮ることができます。
そして5ヶ国語・5種類のメッセージを入れられるのが面白い。
「Merry X'mas」とか「かわいい!」とか「merci!」とか。

まだメッセージ入りの写真は撮ったことがないのですが、その場合は日付が向かって左側に入り、メッセージは右側に入ります。

久しぶりにカメラ棚から取り出しました
Canon autoboy S Ⅱ
kodak color plus200
が入っているではないですか…

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ティーショップで写してから1ヶ月ちょっと。
馬や牛たちのいる展望台にて。
8月末はもうススキが風に揺れ、トンボがたくさん飛んでいたことを思い出します。

夏の終わりの緑。
秋へと移り変わり、あっという間に芝は色褪せて、木々は深く色づいて行きます。

暑い日が続いている今年の夏ですが、朝目覚める時には涼しく感じる日もあります。
もう少し湿度が低ければもっと楽…なんて北海道らしくないのですが、海に囲まれている私の住む街は蒸し暑いのが現状。
冷房よりも除湿のスイッチを好んでしまいます。

なんて。
書いている夏の日もあと少しだと分かって、暑いけれど短い夏の儚さを感じずにはいられなかったり。
数日前には、空を見上げると鱗雲。夕暮れには虫の声。
いまさっき目を凝らして我が家の庭を見たら、この間まで生えていなかった雑草が…。
確かではありませんが秋の雑草の姿です。

フィルムの減り方がめっきりスローになって、まだ春の写真さえ現像に出せておらず、この夏が終わる頃に見られるかどうかも確かではなくなってきました。

Autoboy SⅡはメインで使っているカメラではないので、実はこの写真たちを撮った1本のフィルムにも最初の方は冬の写真が写っていたのですけど。

最近はデジタルカメラにオールドレンズを付けてフィルムカメラ欲を紛らわせたりもしていますが、フィルムがまた以前のように出回るようになって、気軽にフィルム写真を楽しむことができる日がまた訪れることをそっと願う今年の夏。

暑中お見舞い申し上げます。

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