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ワクワクする宮内摂田屋

面白いこと、ワクワクすることをしたいと多くの人は言います。
そのことについて詳しく見てみると大きく二つに分かれると思う。

一つは、アイディアや技術を発見し、それを試してみたいというもの。
職人芸やひらめきから生まれたものを世の中に出したい、と思うのは人の性。

もう一つは、人々のものの見方、考え方、行動が変わったら面白いんじゃないか?ということです。

1980年代、ニューヨークの地下鉄は最悪な治安で犯罪が絶えなかった時に行った改革は落書きを消しまわるというもの。
そんな簡単なことで?と思われるが落書きを消して、地下鉄をきれいにすることで犯罪をする意識が劇的に失われて、治安が回復したという。

人々の意識を少し変えるだけで、まちが変わったという事例の一つです。

さて、長岡市には技術大学と高専があり、科学技術の研究や理系の人材育成のおかげでIT系や技術系で優れた成果があります。
他方、造形大学という全国でも珍しいデザイン系の大学があるにも関らず、それがまちに根付いているか?というと不十分だと言わざるを得ない。

大学以外の場でアトリエや画廊がどれくらいあるか?
あっても多くの住民にとっては無関係な世界となってないだろうか?
確かに科学技術系と違ってデザイン系のものは経済効果には直結しづらい部分があるため投資は集めにくい。

しかし、常日頃からデザイン系の仕事と触れる機会が増えれば、住民の意識も変わる。
それは「せっかくなら、いいまちにしたい」という意識だ。

さらに異文化交流はイノベーションの源泉にもなる。イノベーションは、一見すると関係ないようなモノ同士を掛け合わせて新しい価値を創り出すことだ。
そのためにはコミュニケーションの機会が増やすことが絶対条件。

私の住む宮内摂田屋地域は、吉沢仁太郎や秋山孝など先人たちのおかげで優れた芸術的資源が残っている。
それに魅入られて、音楽や食、学生、経営者など人が集まりつつある。
それを一過性のムーブメントにしてはならないと思います。
ムーブメントとは、運動とは、地下鉄の落書きを消せば人々の意識が変わると信じて続けてきたニューヨークの市役所の人のように、誰かが動き続けることで周りに伝播していくもの。

そして何よりも、自分の故郷がセンスのいいまちになったら面白い、最高じゃんねー!

あ、最後にいだてんが出たところで今日はおしまい。

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