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ヒカリズム2023~トークセッション「医と禅と芸術の分野から、新しい可能性を探る」
瑞龍寺 法堂(ずいりゅうじ はっとう)は、国宝になっています。墨書より明暦元年(1655年)に建てられた事が判明しています。境内最大の建造物であり、総桧造りの入母屋造、銅板葺屋根になっています。
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今回、ヒカリズム2023の会場になっている場所は、その横の大茶堂で、国の重要文化財になっております。
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瑞龍寺創建時に造られた建物です。大きな土間・60畳の大広間・控の間から構成されています。壁の構造は、外壁や軒下を城や土蔵と同じように土を厚く塗りこめた大壁とし、内部は、船底形に漆喰仕上げされた土天井とした全国的に見ても珍しい防火建築物です。
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重陽の節句ということもあり、白崎秀畔先生が菊をたくさん使って会場にお花を生けてくださいました。
13時のスタート前から、たくさんの方々が集って下さいました。
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第1部のトークセッションの最初に、笠島學紫蘭会光ヶ丘病院理事長、
山本徹富山県議会議長のご挨拶がありました。
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第一部トークセッションのテーマは、「医と禅と芸術の分野から、音楽・アートの新しい可能性を探る」。トークセッションのスタートです。
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座長は、新藤 恵一郎 光ヶ丘病院リハビリテーション科部長。パネリストの先生方のそれぞれの専門分野における芸術療法の可能性についてのお話が始まりました。
◆パネリスト
・新藤 悠子 光ヶ丘病院リハビリテーション科部長
「病院での音楽とアートの実践〜ひかりプロジェクト」
・藤井 進也 慶應義塾大学環境情報学部 准教授
「音楽と心身の健康」
・岩波 久威 西方病院神経内科部長
「音と色と脳」
・四津谷 道宏 三十一世瑞龍寺住職
「禅と音・リズム」
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新藤悠子先生は、光ヶ丘病院で取り組んでいる音楽療法の様子や、医療介護・予防医学での高岡銅器の可能性について話されました。その中でも、高岡銅器の風鈴に音階をつけた「能作の鐘」をリハビリに使っていることや、その後の患者さん(利用者さん)の変化について映像を使って説明され、映像からよく理解出来ました。
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藤井進也先生は、音楽によって心身はどう変化するのか、音楽やリズムが脳・心身に与える影響を、「音楽神経科学」の最新の研究知見をもとに紹介し、日常生活での音楽の重要性について話されました。音楽に合わせて踊るという脳の回路は、言葉を学ぶときの回路と密接に関わっているので、施設で失語症の患者さんに音楽を使うのは、有効性がある。また、パーキンソン病の患者さんが大好きな音楽を聞いてリズムや手拍子を取ることで、症状が改善したりする事例などから、側頭野と運動に関係している部位が繋がっていることが明らかになったことなど、音楽とリズムと心身に関する研究を話されました。
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岩波久威先生は、認知症患者の臨床結果から、それぞれの病態に合わせた健康管理・治療法が大切で、音楽と医療の関係については、認知症の非薬物療法について音楽療法が認められており、奏でることは認知機能に良い影響をもたらすと話されました。認知症になると音の感じ方が弱くなるそうで、歌うこと、楽器を演奏することは認知症予防に効果があるそうです。何より「音楽で感動する」ことがいいそうで、アルツハイマー型認知症の発症には、人生後半でどのような活動に取り組んでいたかが大きく影響し、脳の認知能力を刺激する活動を多く行うことは、認知症を発症する年齢を遅らせることができる可能性がある。新しい楽器に挑戦したり、アートを制作してみるというのは、認知症の発症に5年の差があるそうです。
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四津谷 道宏先生からは、「禅」といえば「坐禅」が代表的ですが、精神統一するために必要なのは「呼吸」であり 身心の調和にはリズムの刻み方が大切だと話されました。
セッションの最後には、角田市長も駆けつけてくださいました。
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音楽を「薬」として使う、「予防」として取り組むという切り口は面白く、新藤先生から藤井先生、そして岩波先生へと話のバトンが渡されていくように、それぞれの先生方の話が裏付けされていきます。
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何より「音楽で感動する」ことが良いのだそうです。音楽やアート、芸術療法は予防的要素が強いということがよくわかりました。
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