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第2章:子どもが教えてくれたこと(第2節 子どもの想いに縛られる)

第1章ではおむすびに出合う前の日々について綴っています。

第2章ではおむすびと出合ってからおむすびの人になるまでの話を書いています。


《おむすびで人生が変わった話マガジン》



第2節 ベビーボイスとの出合い、そして我が子の声

ベビーボイスってご存知でしょうか。赤ちゃんの声を通訳していくれるセラピー的なセッションです。

「え?!赤ちゃんの声が聴けるなんて!聞きたい!!」

長男が3歳、次男が1歳の時に通訳をしてもらったことがありました。

赤ちゃんはもちろん、3歳くらいまでって、何考えているのかわからないこと多いじゃないですか。もうどうして欲しいの?!ってことたくさんあると思うんですよ。

今ならただ寄り添えばいいんだって思うし、時間が解決してくれることがあるって思えることも多々あるんですが、当時のわたしは「答え」がすごく欲しくって。そのくせ「子育てに答えはない」ともわかっていて。

しかも長男は切迫早産で入院後、緊急帝王切開で生まれてきました。妊娠5ヶ月の時には先天性の障がいがあること分かり、そのまま生まれてきたんです。生後3ヶ月で全身麻酔の手術を受けました。

なぜそこまでして生まれてきてくれたのか。

それがわかるなら教えてもらいたいと思ったんですね。

今思えば・・・なんだっていいのにね。目の前の命に感謝して愛を注げばいいだけなのに。答えが、正解が欲しかった、、、、いやそれ以上に「わたしが必要とされる理由」が欲しかったのだろうなぁと思います。



我が子の声を聞けるってなんかほんわかしてハッピーな感じするかもしれませんがシビアな事もあったりする、っていうのは実は事前にセラピストさんから聞いていました。

覚悟はしていましたが、、、、当日わたしの耳に入ってきたことは想像以上にキツかったのでした。



私がお願いしたのは『私を選んだ理由』『私に伝えたいこと』を、息子2人それぞれに聞いてもらうこと。息子からのメッセージをセラピストさんが受け取り、その詳細は創造主にお伺いする、という流れ。


セラピストさん「どうしてお母さんを選んできたの?」

長男 『お母さんのために来た』

どうやら創造主曰く、私に子どもという存在を与えたくなかったのだと。
この子達にとって大変なことがあるからと・・・・

でも長男は体の1部を差し出すことで生まれる権利を手に入れたのだそうです。(先天性の障がいを持って生まれてきました)

「ボクは行く!」
「ボクなら(大変も)こえられる!」
「ボクならママを変えることができる!」
「自分がトップバッターで行く!」

そんな強い意志をもって生まれてきてくれたと、通訳してくれました。


そして次男。
「どうしてお母さんを選んできたの?」の問いに『お兄ちゃんを助けるため』と。
お兄ちゃん(長男)ひとりでは大変そうだから、重たそうだから(笑)サポートするために来たんだそうです。(そりゃお兄ちゃん大好きなわけだわ・・とここで納得)


2人でいるとパワーアップできる。男の子2人にはめずらしい不思議な兄弟ですね、と言われました。




そしてわたしは創造主の言った『この子たちにとって大変なこと』がすごく気になったんです。胸騒ぎがしたというか。どうしてわたしのところに来ると大変なの?

それってわたしがダメな母親ってこと・・・?



それも含めて『(大変なことって何?と思っている)お母さんに伝えたいことはなに?』という質問の答えを通訳してもらいました。


そうしたら2人とも『大変なんて思ってない』『できる、って思ってる』 と答えたそうです。

創造主は「もうちょっと待ちなさい」と言ってたけど「僕たち平気!」と言って来た。「行きたい!!」って言って来た。


「ぼくたちだからママを助けられるよ!大丈夫!」

器の大きい子どもたちですね、と言って頂きました。




この時からわたしは「この子達の想いに応えなければ」という強い思い込みを持つことになります。

セラピストさんは決してそんな意図で伝えたのではないことは頭では分かっていたのですが、わたしは「子ども達に早く安心してもらわないと」「こんなわたしでもしっかり育てられることを証明しなければ」そんな思いに駆られるようになりました。そしていつだって自分を当然のように後回しにし、夫よりも子どもに愛情を向けていました。

長男は何よりも最優先で愛を注ぐ対象となり、次男には「わたしよりお兄ちゃんの言うことを聞くのね。それがいいんでしょう」と理解しているふりをして拗ね、自由という名の放任に。

それこそが創造主の言う「大変なこと」の始まりだったのかもしれません。




どこかの誰かと比べながら必死で「良い母親」になろうと力んでいたこと、子ども達を観察ではなく監視を続けていたことに気づいたのは3年も経ってからのことです。

そしてその3年の間、夫との距離はどんどん離れていたのでした。子どもに必要とされる存在になるために夫に父親であることを強いて、そして夫のお母さん役にまでなり出してしまったのです。


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