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丸い卵も切りようで四角、物も言いようで角が立つ

子どもの頃から、たまに発する言葉が相手にクリティカルヒットすることがよくあった。
普段から歯に衣着せない発言をしているわけではないが、たまにふと思ったことが相手の核心を突きすぎて、怒らせたりフリーズさせたり。
言った私も落ち込むことが多かった。


短大を受験するとき、とある現国の参考書に、こんな都都逸が掲載されていた。

「丸い卵も切りようで四角、物も言いようで角が立つ」

そして気づくのだ。
私は今まで、丸い卵を無自覚に四角く切って、その角を相手にぶつけていたのだと。

そんなの、素直に受け取れるわけがないよね。

以来、私は言葉を発する前に、ひと呼吸おいて考える。

どうしたら、相手によりまろやかに伝わるかな?と。

同じ言葉でも、選び方ひとつで、相手の受け取り方も変わるから。

また、私が受け取る立場として、
「これはひどい」
「そんな言い方しなくても…」
と思うような言葉に出会ったら、

私なら、どう伝えるかな?
どうしたら角が取れるかな?


と考えてみる。
普通に腹は立てるけど、振り返ればいい教材にはなっている気がする。

現在は、プライベートでも仕事でも
いかに相手が受け取りやすい言葉を手渡すか
をものすごく考えている。

心を許せる人なら、たまにわざとものごとの核心をついて大笑いできるネタにすることもある。
けれど、普段は核心が見えても基本的に黙っているし、伝えるタイミングや言い方はTPOに合わせて選べるようになってきた。

時々この言葉を思い出して、まぁるいコミュニケーションを心がけていきたい。

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