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講演再開第一弾

新型コロナウイルスにより外出自粛などの措置で中止、延期になっていた講演再開第一弾は山梨県の県立高校でした。

昨年に引き続きということで一年生対象かと思っていたら全校生徒対象だったというオチは今回置いておきますが、重点的に使うスライドと話の内容を直前で変更しました。
直前変更ならぬ進行中変更は受講者の反応を見ながらよくあるのでもあり、もう慣れっこになっています。寧ろ当初予定通りやり切る方が不安になるくらいです。(苦笑)

今回は学校初の一つの会場でやっている講演を全14-5教室へオンライン配信することも兼ねた実験的取り組みになりました。
実験台に使ってもらうのは大歓迎ですので、似たようなことを考えている学校があればお気軽にお声がけください。

特別な環境は必要なく、機材は学校にあるもので賄うというのが今回のポイントです。
WI-FiとタブレットかノートPC、Google meet(学校はclassroomも選択肢)やTeamsなどなのツール、教室にネットワークに繋がった動画を閲覧できる環境があれば初めでもほぼ問題なく全教室配信が可能であることを実証しました。

WebカメラやビデオカメラではなくiPadを配信カメラにし、固定するの専用の機材ではなく輪ゴムやテープなどを用いた手作り。今回は担当の先生の手作りと工夫で講演を配信するシステムが成立しました。素晴らしい!ただ、このiPadスタンドなどの機材は2-3000円くらいで変えるものもあるので、今後のことも考えると学校として購入しても良かったのではないかと思っています。予算なき公立学校でも全体会、朝礼、保護者向け説明会などでも使えますから、投資回収はすぐできます。

午後の講演で昼休みの確認まで配信環境に若干の不都合あったようですが、最終的には配信は無事にできたようです。最終的に確認できていなかったのですが、トラブルがあったとは聞いていないので多分大丈夫だったのでしょう。

学校初の取り組みの仕組み面の構築を恐らくほぼ一人で担当された先生及び当日対応含めて実施に協力された教職員の皆様に感謝と敬意を表します。少しは今後の学校教育の新しい取り組みに役に立てれば幸いです。

肝心の中身がどうだったかは、、、今回は置いときましょう。

各会場との双方向対応まで準備間に合わず配信のみとなりました。初めての取り組みで現地サポートできる人がいるわけではない中で(基本メールのやり取りだけです)、さすがにありものの機材で準備期間は約一週間となると厳しいです。
何某かの経験や知見を持っている人が2-3名対応できる状況待機していないと、本番時のトラブル対応ができませんので、今回はトラブルなく実施できたということで御の字です。

オンラインもやり方次第。既にあるものでも工夫すればできます。改善点は数多くあるので、学校の環境に応じて機材の構成マップくらいまで提供できると良いかとは考えています。ただ、学校ごとに事情が異なるので参考程度でしょうか。

余談として、、、
学校の感染症対策やオンライン対応など見聞きしていますが、現場の先生方はやることばかり多くて気が遠くなりそうです。
文部科学省も教育委員会ももう少し現場と生徒に即した支援をしないといかんでしょう。

教育委員会の半分程度は教員の出向組がいるのですから、現場のことがわかりそうなものなのに組織に属すると組織の理論になってしまうのでしょうか。人材交流ではなく管理職になるための腰掛出向ならやめた方が良いです。

オンラインでできることは本気でオンラインでやる覚悟を持ってやればできます。最初はトラブルも起こりますが、一週間もすれば慣れるでしょう。やる気の問題も大きいです。

現場は工夫してやってます。適切な支援ができれば教育は劇的に変わります。

一つの懸念点としては、成功事例の横展開とかは墓標を数多く立てることになるのでやめた方が良さそうです。学校毎に事情が異なる点が最大です。校長が腹を括り、その推進ができる教職員とサポードできる人が組めばどこでもできる簡単なことです。

過度の感染症対策はつまらない授業やっているなら生徒は静かに座っているだけなので極論、必要ないでしょう。手洗いとマスクくらいで十分です。寝ている生徒が多ければマスクすらいらなくなりますから。

感染症対策しないといけないよねという授業を考え、実行してていく良い機会です。
学校教育は、生徒に新たな知識なノウハウを学ぶ場、経験する場を提供すると同時に教員も生徒から学びあう相互学習の場とすれば良いのではないかと考えています。考えるまでもなく、そういう場のはずだったのですが。。。

意欲のある生徒、教職員はコロナ禍に大きく伸びると思います。そういう可能性を感じる再開第一弾の講演会でした。

著者:原田光久(ひかりば 代表 / コミュニケーション・プランナー) ●社会問題解決アドバイザー、新規事業開発・地域創生・経営支援 ●行政・教育機関・民間企業で研修・講演・IT推進をサポート ●連絡先:harada@hikariba.com