人を怒らせたくないなら、反語に反応しない

今、私の仕事は、人と話すのが7割。考え事が3割。
いかに、人に円滑に動いてもらえるかが、仕事の中心になっている。

そんなとき、大切にしているのは、いかに人の"反語"に反応しないか。

"反語"というのは、質問しているふりをしていて、否定している言葉である。

はん‐ご【反語】 の解説

 断定を強調するために、言いたいことと反対の内容を疑問の形で述べる表現。「そんなことがあり得ようか(あるはずがない)」などの類。
(goo辞書より)

たとえば「それ、本当にできんの??!」と語気を強めていっているとき。こんなときは、たいてい「それは可能なのでしょうか」と質問しているわけじゃない。「できるわけないだろ」と否定している。この言葉を"質問"と思って「可能な方法はですね」なんて説明をしようものなら、相手の逆鱗に触れてしまう。

特に私たちが何か新しい方法を提案するときや、相手が自分の考えの方が正しいと言いたいときほど、相手は"反語"を使って否定しようとする。

そんなときに大切なのが、"反語"に反応しないこと。

反応しないで、ただ、静かに待っている。すると、「それ、本当にできんの??!」と"反語"を使った本人が自分から「俺は無理だと思うね。だって……」と思っていることをを言い始める。

私たちが話すのは、"反語"`の後ろに隠れている相手の思いを聞き切ってから。その思いを聞き切って、その思いに寄り添うように回答してあげる。すると、相手は心を開いてくれる。

ポイントは、"反語"が来たら、何も話さない。ただ静かに相手の言葉を待ってあげる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?