見出し画像

わからないことをわからないままにしない

私とふたりの時には「パパはー?」、お父ちゃんとふたりの時には「ママはー?」と、今一緒に居ない人のことを気にかけることが多い吹。思いを馳せること、心を寄せ続けることはできるのだと、心が痛むできごとが続く年明けに、彼女の姿から力を貰います。

さて、娘への手紙を書き始めて、これが7通目になります。忘れたくないと思う瞬間や気持ちが溢れることばかりな吹との日々を、今年も大切に抱きしめながら、書き残せるといいなあ。

12月30日、いつもの海岸にて2023年最後の家族写真。「やだの!」とふてくされ顔な吹と、それも含めてたのしい父母。

吹へ

年末年始はじじちゃんばばちゃん(と最近呼ぶ。かわいい)のおうちで過ごし、とても楽しそうでしたね。大人と喋ったり、たくさんの人の会話を耳にする機会が多かったからか、おしゃべりも格段と上手になって、ますますあなたとのやりとりが楽しいです。

最近は「ちょっと」という表現にハマっていて、その中でも特に「ちょっとすっぱい」がお気に入りな様子。

大晦日にはテンションがあがり過ぎて昼寝がうまくできず、2時間近くベビーカーで散歩をさせられたり、元日に39度4分の熱を出して夜間救急にいったりと、「よっ!これぞ、子との暮らし!」というハプニングも忘れずにしっかりと用意してくれちゃって、父ちゃん母ちゃんはドタバタな、でもしあわせなお正月でした。

1月1日、2024年最初の家族写真。あかんべな吹と、それも含めてたのしい父母。

年を明けてからも、わちゃわちゃして、大変で、でも愛おしくて面白い毎日です。でも、こちらが吹のたのしい人生に巻き込まれているだけじゃなくて、あなたが巻き込まれていることもきっといっぱいあるよねと、最近改めて思ったりします。

このあいだも、1回2500円、年パス5000円なら絶対年パスのほうがお得!と母が意気込んで年パスを買ったものの、その日以来行くことがなかった江ノ島水族館に、吹にわざわざ保育園を休んでもらって行ったりもしました。家族って、にんげんって、お互いさまですね。

その日の夜、お父ちゃんと吹はこんなやりとりをしていました。

「今日どこいったの?」
「すいぞくかん!」
「何が好きだった?」
「(うでをバタバタしながら)ぺんぎんたん!」

なんでもないこのおしゃべりが、お母さんはなんだかとても嬉しかったのを覚えています。

それは、こういうふうにその日の出来事を思い出して言葉にすることができるようになったという、あなたの成長に気づけたという喜びもあるけれど、言葉が上手に話せるずっと前のベイビーふき(と我が家では赤ちゃんの頃の吹を呼んでいる)だった頃から、こうやって吹のなかに好きや嬉しい、楽しいが積み重なって、今のあなたがいるんだなあって思ったからだと思います。

年パスはもう切れちゃうけれど、
ぺんぎんたん、また会いにいこうね。

先日、遊びに来てくれた大切な友人の入江英樹さんとカヨさんが、「吹ちゃんは「なにー?」ってよく聞いてくるよね。わからないことをわからないままにしないところが素敵だね」と言葉をくれました。I’m proud of you!

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

子どもの成長記録

いただいたサポートは、noteに書きたくなるような「心が動かされる日常」を過ごすために、大切につかわせていただきます!