『ぼく習』刊行記念 佐々木典士さん×phaさんトーク@三省堂書店
6月23日に、神保町の三省堂書店にて、『ぼくたちは習慣で、できている。』刊行記念イベントで、佐々木典士さんのトークショーを聴いてきました。
ゲストはphaさん!
佐々木さんからphaさんへの質問形式で、懐かしい話や習慣の話、今の社会における家族のあり方など、様々な切り口からお二人が今感じていることをいろいろ聴くことができました。
幾つかの話題をピックアップして綴ってみます。
佐々木さんからphaさんへの最初の質問は、
クラウドファンディングや、自分の口座を開示することや、アマゾンの欲しいものリストにて物を贈り合うことなど、今はいろんな人が結構やっているけれど、こういうことを2012年頃から先駆けて紹介したり実行していたのってphaさんじゃないですか?ということでした。
私もぼんやり、そうだったんじゃないかなあと思っていたけれど、phaさんは、「実はもう、当時でも他の人が結構やってたよ」っていうことを言っていました。
でも、それらが広がるきっかけって、やっぱりphaさんの影響が大きかった気がしますね。
佐々木さんはphaさんのそういう先駆者的なところに、すごく敬意を表しているんだなあと思いました。
重ねて、「ミニマリスト」も3年前は特異な人だったけれど、今は若い人にもたくさんいるし、2012年発売のphaさん著『ニートの歩き方』に書かれていたことも今は結構浸透してきていて、大分時代が変わってきたなあという話をされていました。
phaさんの最新刊『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』という本があります。
この本は、人より根性や体力がないというphaさんが、しんどいことを避けてうまくやるやり方・勉強を楽しむやり方を身につけることで、京大現役合格したり、無職でもブログが人気になって5年で5冊の本を出したり、シェアハウスの運営を10年間続けることができた方法を綴っています。
この中には、佐々木さんの『ぼく習』とリンクするところもたくさんあって、やはり「習慣」の力は偉大だなあと思わされます。
お二人のトークの中でもこのような話が出てきました。
phaさんが、大学受験の時に工夫していたことは?という質問に対しては
当時は他にすることがなくて、本を読むか勉強をするしかなかったから、ゲーム感覚で勉強をやっていたとのこと。順位があがるとおもしろい!という感じ。
当時ネットがあったら大学は受かってないと思うから、ネットがなくてよかったと言っていました。笑
運動嫌いだったphaさんは、たまたまなんとなく家にあった本を読んでいるうちに、本を読む習慣がついたそう。
ここから、今の社会における「本のあり方」について話が進んでいきました。
私がなるほど!と思ったのは、今の時代、親が電子書籍を読んでいたら、子供に影響があるんじゃないかと佐々木さんが言っていたこと。
確かに、子供の頃は、家にあった親の本もたくさん読んでいましたからね。
それに加えて、そもそも、本自体を読む人は減り続けているんですよね。
佐々木さんは、一冊目の本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』も、この本を本当に必要とするような人には、読んでもらえないのかも、届かないのかもということを言っていました。
確かに、”本を読んで今ある悩みを解決したい!”と思える人は、それなりにポジティブな思考でやる気がある人ですよね。
phaさんは、「とりあえずは読める人に届けよう」と思っているそう。そして、『ぼく習』は読みやすい!と言っていました。
「こんなことを習慣にできるのは佐々木さんがすごいからでしょ!?」みたいな意見とか、自分にはできない言い訳みたいなものを、ひとつひとつ潰していくような手法で、「やるしかない」というところに追い込んでいくような本(意訳)・・・・という趣旨のことをphaさんが言っていました。
あとは、順番に読まなくていい!とも。
そして今買うのは、電子書籍か紙の本か、という話にもなりました。
お二人とも、今紙の本を結構買っているよう。
phaさんが紙の本を買うのは、シェアハウスのみんなで読めるように。
佐々木さんも、本に書き込んだりするために。
紙の本のすすめは、phaさんの『知の整理術』にも出てきますね。
この中でphaさんは、娯楽的な本は電子書籍、勉強するための本は紙の本をすすめていますね。
紙の本のほうが、重さや大きさ、手触りなどと結びついて、内容が記憶に残りやすい。また、存在が目につきやすいので、視界に入るたび「そろそろ読もうかな」と思ったり。電子書籍だと、存在を忘れてしまうこともある、と。
トークを聴きながら、そして改めて『知の整理術』を読んで、お二人がいかに、本をあまり読まない人にもその良さを伝えたいと思っているのかということが分かりました。
私も今、以前に増して本を読むことが好きで、特に深く理解したい本にはガシガシ書き込みをして、ノートにまとめたりしながら読んでいます。
自分が自然にやっていたことが、『知の整理術』と結構かぶるところがあって、そこから更に広がりを発見することができました。
『ぼく習』もいい本ですが、今勉強や読書を習慣にしたい!と思っている方は、phaさんの『知の整理術』と併せて読むとすごく効果的だと思います。
最後は「家族」についての話題になりました。
佐々木さんは今、家族という形態はいろいろなものがあっていいんじゃないかということをよく考えているそう。
例えばシングルマザーは、シェアハウスに住んでいたら暮らしやすいんじゃないか?ということを思ったり。
phaさんは、今自分の周りには、たまたまそういう人はいないけれど、確かにそうだったら子育てが楽かもしれないと。
一家に一人ニートがいると便利とか。笑
確かに、ニートの方に子供を見てもらったりとかできていいですよね。
シングルマザー同士で住むシェアハウスがあっても、女性同士が助け合えていいですね。
人付き合いが苦手だから、シェアハウスに住んでいる人もいて、どんな形でも、集まる場所があればいい、どんな形でも家族と言っていいんじゃないかという話をお二人ともしていました。
自分もちょうど、家族については最近よく考えていました。映画『万引き家族』の話題が出て、私もこの映画を観て、新しい家族のあり方や、坂爪圭吾さんの言う「ごちゃまぜの家」について考えました。
実際もう新しい家族という形態が、どんどん世の中に登場していって然り、と考えている人は、結構増えているんじゃないかなあと。
特に、シェアハウスに住んでいる人なんかは、既に新しい家族というものを今体感しているのかもしれません。
佐々木さんは、自分の本に対して、自分の子供みたいな気持ちで「あの子うまくやれてるかしら?」と思いながら本屋に見に行くそうです。
また、自分の本(1作目の『ぼくモノ』)を読んで救われたというメールも、未だにたくさんもらうそう。
そういう人に子供ができたら、きっと『ぼくモノ』のことが伝わっていくはずで、
私も、子供はいないけれど、私も自分が救われたことを、まだ知らない誰かにただ伝えたいなあとよく思っています。
こんなふうに、出かけて聞いたことを、読んで感じたことを、いつかどこかで必要な誰かが拾ってくれたりしたらいいなあと思って、こんなふうに書いてみたりしています。
本編の後、質問コーナー30分も非常に盛り上がっていて、その後サイン会も長蛇の列でした。
私も再び買った『ぼく習』にサインをしていただきました。
佐々木さんと、ちょっとお話しすることもできまして、私は以前ブログの記事についてアドバイスをいただいたので、「最近ちょっと書く力が上がってきた気がするんですよ~」と言ったら
「noteにしてからの記事、いいですね!以前は何言ってんだかよくわからなかったけど(*´∀`*)」
と、ありがたいお言葉をいただきました。
ヽ(;▽;)ノ (嬉し泣きです。)
私は佐々木さんのこういうところが、本当に大好きなんです!!
サイン、そして楽しい時間を、本当にありがとうございました。これからもずっと応援しています^^
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いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。