精神病棟10時
精神病棟には精神患者だけではない、ニコチン依存やアルコール依存やギャンブル依存も現在では治療対象になり、根性と気合いで治らなかった者は、ここで精神障害者を下として見ながら更生の機会が与えられる。
また、精神病棟の中には喫煙が認められているスペースもあって、そこで楽しみを覚えた奴も居るが、廊下を折り返した所からスイマーが歩いて来た。
俺は視線を下に移動させ横を通る瞬間に、
「ちわ〜す」
と言いながら頭を下げた。
毘沙門天「あなたって私の思った通り本当にクズね。正しいと思う事でも簡単に曲げるのね(笑)」
光れ「ち、奴には敵わねえ。」
そして、スイマーは無視しながら喫煙所に入った。
奴もタバコか?
奴が扉を閉めた後に声が響き渡る。
スイマー「俺はタバコを吸う奴は気に食わない、今ここで死ぬか?後から死ぬか?この違いだけだ。」
光れ「始まるな」
そして、喫煙所で吸っている者は、アクリルの壁まで吹っ飛ばされた後に倒れて行く、、、起き上がってやり返す奴も居たが、1番大きな奴が倒された後は戦意喪失だ。
ザザザザ
監視カメラで確認したのか、看護師部隊は隊列を乱さずにゆっくり喫煙所に向かい歩いて行く、
光れ「遅いな」
毘「この機会に喫煙所を潰すつもりかしら?」
到着した看護師は治療で使われる睡眠ガスを「シュー」と音を出しながら流し込み、スイマーが眠った頃を時計で確認し、眠ったスイマー達はタンカーで隔離室まで再び運ばれる。喫煙所はタバコと睡眠ガスで真っ白に覆われ、まるで、、
毘「まるで天界の75層のようだ!」
光れ「うるさいな」
光れ「ヤツは本当にヤバイ」
俺は精神病棟に戻ったが毘沙門天は何かを探している。
くそ、
まだ朝の10時か昼食まで時間がある暇だ。
あれ?自販機を見るともうスイマーが飲み物を選んでいる。
光れ「スイマーさんこんちわーす。ガスで寝ておられたのでは?」
スイマー「ん?見てたのか?何のガスか分からないから息を止めてたから(笑)寝てねーよ(笑)」
なんて奴だ。
こいつを(病院の)外に出してはいけない!
スイマー「サ○ンガスかもしれないしな(笑)」
ここは笑う所だな?
光れ「ははは」
????「何がおかしいんだい?」
割り込んで来る声がし後ろを見ると、髪を軽くパーマにした明るめの茶髪の女性が居る。
????「私はセックスした男どもを、片っ端から同意のない性行為と訴えていたら躁鬱病扱いだわよ。」
????「しおりと呼んで♪」
光れ(く、ぎりぎりの名前を持って来やがって)
(この人に決めた!)
しおり「打つわよ♪」
光れ「打つって、デートレイプドラッグをか?」
しおり「囲碁よ!」
光れ(毘沙門天また入ったな)
今回はこちらが黒持ちで、相手のタイプが分からない慎重に打とう。
光れ「負けました」
しおり「そうよ、同意のない性行為は負けるのよ!(笑)」
光れ(毘沙門天帰ったな)
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