見出し画像

読書感想文【笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語】

はじめに


 こんにちは
前回、初の読書感想文を書きましたが、意外とするする楽しく書けたので、今回も読書感想文を書きたいと思います。リハビリ関連の話題は次回更新しましょう笑

 私、歴史って昔から好きではなかったんですよね。高校出て、専門学校入って、仕事もほら、完全理系って感じじゃないですか。元々勉強もしていなかった方なので…。
で、以前話した通り、仕事を始めて自分の教養のなさに気づくわけですね。

 これじゃいかんってことで日本史の本など色々読んでみたんですが…
難しいんですね、これが。聞き慣れない人からしたら歴史用語って難しいんですよ。古典とかにアレルギーある人いますよね?それに近いものがあると思います。意味がわからないんでイヤになっちゃう。
なんとなくわかります?一見さんお断り感…。【~条約】とか【~の乱】とかやたら出てくるし、【墾田永年私財法】とかやたらと語感はいいけど長くて難しい漢字の語句とか、【長宗我部元親】なんてなにこれ人の名前なの?感。あとは徳川家や源氏、平氏など偉人一族なんて出てこられると似たような名前頻出でgive upって感じですよね。

共感できます?してくれますよね?してください笑

そんなこんなで一般の歴史書は頭のいい人向け(偏見)なので、睡眠導入剤としてはいいがいかんせん頭に入らない…。

書籍紹介

そこで今回紹介するのがこちら。

 著者は房野史典さん。名前からして歴史のスペシャリスト感がすごいですね(失礼)。
内容としては江戸時代末期、鎖国の崩壊から戊辰戦争までの流れをまとめてくれています。また、プロローグとして江戸幕府の成り立ちや、その時の諸外国の情勢、今後重要な立ち位置になってくる主要な各藩についての解説がなされており、私のように予備知識が何もなくても、読めるようになっています。

 歴史書は難しいと述べてきましたが、この本、とにかく面白いんです。364ページとなかなかのボリュームを誇るのですが、スラスラと読めちゃいます。

なぜか?

難しくないんです。矛盾してますよね?
どういうことかというと、言葉がわかりやすいんです。この本のタイトルにもあるように、【超現代語訳】されているんです、あの小難しい歴史用語が。

「でも364ページはなかなかハードルが高い気がする‥」
「途中で挫折しそう‥」
大丈夫です!
こまかーく章分けされています。大体一つの章が15〜20ページ程度でしょうか?しかも、各章の冒頭に前回までのあらすじが箇条書きになってるじゃありませんか。

何より私が読み切ったんです。だから大丈夫。

ということは、1回1章ずつ読めばいいんです。しかも1日1回で十分です。また、2〜3日空いちゃっても、「今までの流れ忘れちゃったな‥」と、なりにくいんです。

そして、現代語調で物語が進んでくれるので、漫画のように光景が浮かびやすかったです。
また、わかる人にはわかるパロディ要素もあります。
そして例えが非序に的確。難しい用語や、複雑な関係性なども「なるほどね〜」と思わせてくれます。

私がその中でも特に印象に残っているのが【桜田門外ノ変】の描写です。頭の中で映像が展開され、圧倒されました。さすがの文章力です。


おわりに


 教科書レベルの、単語と記号としてしか把握していなかった史実への認識が(そもそもそれすら怪しかった‥)、私の中でエンタメ、人間ドラマに昇華されました
過去の偉人たちが何を考え、何をしてきたか。それを知ることで現在の世界情勢や、自分の身の振り方なんか考えちゃったりなんかして。
とは言いつつ、やはり知識がないと自分の意見は持てませんよね。ということを改めて感じた、30代のおじさんでした。

歴史に興味はあるけど、1から勉強するのは腰が重い‥
意味がわからなくて挫折した‥
っていう人にはとてもおすすめです。
頭がいい人が、誰にでも分かるように歴史書を書いた。というような本です。
今後、子供が大きくなったら、こういった視点で歴史について話してあげたいなぁ、そして歴史に興味持ってくれたらいいなぁ‥。

そんなところで今日はここまで!
興味が出たら手に取ってみてください。
そして私には、【スキ】くれたら嬉しいです。
ありがとうございました。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,937件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?