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こんがり焼かれた野菜が好きなひとにはたまらないラタトゥイユ〜ひかりのゆる自炊レシピ〜

ラタトゥイユは母の味だ。
私が一人暮らしをする前に、母は急いでいろんな料理を教えてくれた。
「これはね、塩と砂糖。あとバター。バターを入れると美味しくなるの」
あまりお料理に砂糖を使わない母がこれだけには使うので、印象的で覚えていた。

逐語的に覚えていなくても舌は覚えているもので、一人暮らしが始まってもきちんと作ることができた。だいぶ自分テイストにしているので母の作るものより油は多いし、野菜をしっかり焼くために洗い物も増える。でも、自分の好きな味を自分で作れるのはとても楽しい。
あんまりおいしいので、自分で作って自分で感動してしまう。

今回はかなりベーシックな野菜を使ったけれど、ズッキーニやパプリカはあった方がいいけれどなくてもいける。カブやブロッコリーを入れても美味しい。ブロッコリーは硬めに下茹でしておいて、最後に油でこんがり焼いて焼き目をつけるといい。焼くときはあまりかき混ぜずにしておくと形が崩れない。エリンギなんかもいいだろう。

基本的に、ナスがはいったニンニクトマト煮込みならなんでもいいだろうというスタンスである。フランス人の方からしたら邪道かもしれないけれど、美味しいのだから仕方がない。

このラタトゥイユは優秀で、パスタにかければパスタソースになる。そのままでも美味しいけれど、アレンジするならジェノベーゼソースを少し混ぜてもいい。アンチョビペーストも合うだろう。
軽く焼いたパンに挟んでも美味しい。
白ごはんに乗せてもいい。すこし味が足りない時は、お醤油をかけると少し和風になってこれまたご飯が進む。
これさえあればなんとかなるので、私はジップロックに入れて冷凍しているくらいだ。

これからナスの美味しい季節が来るので、ナスとトマト缶があったらぜひ試してみてほしい。そして、こんな野菜もラタトゥイユに入れてみたらおいしかったよということがあれば教えてもらえたら嬉しい。

材料(4人前)
カットトマト缶 2缶
ナス      3本
ズッキーニ   1本
パプリカ    1個
たまねぎ    2個
にんにく    1~3かけら
オリーブオイル 適量
砂糖      適量
塩       適量
有塩バター   適量
白ワイン    適量
(フライパンはできれば2個あった方が良い)

作り方
①フライパンにオリーブオイルを引き、スライスしたニンニクをきつね色になるまで熱する。ニンニクはこげないように小皿に取っておく。

②乱切りにしたナスと輪切りにしたズッキーニを入れ、よくオリーブオイルを吸わせながら焼く。うすく塩味をつけておく。私は綺麗に焼き目がつくまできっちり焼くのが好き。

③もう一つのフライパンにオリーブオイルを引き、タマネギを大きめに刻んで入れ、炒める。これにも薄く塩味をつけておく。私はすこししゃっきりした玉ねぎの食感が残りつつ甘みの出る、少し茶色くなったくらいの焼き加減が好き。

④全体に火が通ったら一つのフライパンに合流させ、トマト缶を入れる。焦げないように混ぜながら煮詰める。この時、味見をしながら塩、砂糖を入れる。

⑤油分を足すときは有塩バターを入れるとリッチな味になる。ニンニク味が足りないときは、トマト缶を入れて煮込んでいるフライパンとは別のフライパンにさオリーブオイルを引き、新たに刻んだニンニクをきつね色になるまで焼き、トマト缶を入れて煮込んでいるところに上から入れると風味がでる。白ワインは煮詰める前に少し入れるとおいしいしアルコールも飛ぶだろう。飛ばしすぎて香りまで飛ばさないように注意。

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