十四煎目:ぶくぶく茶と茶道の違いを教えてください
ぶくぶく茶と茶道の主な違いとは
ぶくぶく茶と茶道の違いは、主に使用する茶やスタイルにあります。
ぶくぶく茶は沖縄県で飲まれる振り茶のひとつで、煎り米を煮出した湯と茶湯(さんぴん茶など)を入れて泡立て、その白い泡を茶湯に乗せて客に供します。
ぶくぶく茶は、琉球王朝時代に宮廷の賓客をもてなす際に振舞われていたとの記録があります。一度は廃れましたが、様々な人の努力により復活し、茶道としての形が確立しました。
茶道は室町時代に始まり、様々な流派や文化が発展してきました。特に千家流の3つの流派が有名です。現代でも日本全国で行われており、抹茶などの茶の粉末を入れた茶碗に湯を注ぎ、決められた作法に基づき点てて客に供します。室町時代には、禅僧や武士が行っていた精神修行の一つにもされていたようです。
どのように発展してきたかにも違いが
茶道とぶくぶく茶などの振り茶の違いは、その発展の経緯にもあります。
茶道はどちらかというと修行において、特定の茶人のスタイルに人が集まることで発展した流派が多いですが、振り茶は地域に即して受け継がれてきた経緯があります。そういう意味では、振り茶はその地域独特の歴史であるともいえるでしょう。
お茶だけでなく使う道具も違います。
例えば、茶筅は茶の味をまろやかにするためであることは同じですが、振り茶の茶筅は誰でも泡を立てやすいように大型のものが多いです。
そんな違いも面白いですね。
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