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十七煎目:抹茶と煎茶はなにが違うのですか?


抹茶と煎茶の違い、あれこれ

抹茶と煎茶の違いは、栽培方法、製造方法、飲み方などにあります。
抹茶は、日光を遮って育てた茶葉を蒸して乾かし、白臼で粉末にしたものです。茶碗で湯を注ぎ、茶筅で泡立てて飲みます。

煎茶は、日光を浴びて育てた茶葉を蒸して揉んで乾かしたものです。 急須に入れた煎茶に湯を注ぎ、茶葉のエキスを抽出したものを飲みます。

抹茶は。葉全体を摂取するので、煎茶よりも栄養価が高く、カフェインも多いです。 煎茶は、抽出液だけを摂取するので、抹茶よりも比較的さっぱりとした味わいです。

また、茶の種類は、発酵度や製造方法によってもより細分化されます。
日本でよく飲まれるお茶は、緑茶と呼ばれる未発酵茶です。 緑茶には、さらに茶葉を摘むタイミングや加工方法によって、煎茶、玉露、抹茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶などの種類があります。

未発酵の緑茶のほかに、半発酵茶や完全発酵茶などもあります。 半発酵茶には、ウーロン茶や台湾の高山茶などが有名です。 完全発酵茶には、紅茶やプーアル茶などがあり、様々な国で愛飲されています。

それぞれの茶の発展

中国では、茶は紀元前10世紀の周の時代に薬用とされていました。その後紀元3世紀ごろに嗜好品になったようです。8世紀頃、唐の時代にはそれがより普及し、親しまれるようになりました。

日本においては、滋賀県大津市の日吉大社に伝わる「日吉社神道秘密記」に、最澄が805年に唐より茶の種を持ち帰り、比叡山のふもとに植えて栽培したことが記録されており、805年に中国から伝来したという説が有力視されています。

当初は茶の薬効を目的と飲まれていたため、薬として上流階級や僧侶の間だけに普及しました。しかし、1214年に栄西が日本初の茶の専門書「喫茶養生記」を著したことをきっかけに武家階層から庶民の間にも喫茶の風習が広まりました。さらに茶の湯として発展する抹茶文化と、日常生活の中で飲用される茶の習慣に分かれて、現在に至っているのです。

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