お好み焼き at東京
嘘みたいに暖かかった12月のある日の東京。
二重橋前駅で降りて、TOKIAというビルに向かう。
目的地の方向へ歩いていくと、東京駅が見えてくる。
そういえば、東京駅は、乗り換えで利用することはあるけど、改札の外に出たことはあまりない。
あらためて見ると、圧巻。
東京駅を横目に見ながら、てくてくと歩いていくと、KITEEの隣に、TOKIAはあった。
案内表示板を確認して、地下に行く。
地下には、さまざまなジャンルのレストランがある。
今回の目的は、「お好み焼 きじ」
鉄板が埋め込まれた席に座ると、そこかしこからお好み焼きのいい匂いが漂ってくる。
外で順番待ちをしていたときに、注文をしたので、席に着いたらすぐに目当てのものはやってきた。
豚玉(880円)
ヘラでお好み焼きを切るのは、ひそかに楽しい。
中はフワフワとしていて、キャベツの甘みが口の中に広がるグッとな味。
写真を見たらお分かりだろうが、青のりがドバっと出てしまった。
左上に偏っている。そんなトラブルにもめげずに、熱々のお好み焼きをハフハフとほおばる。
そのあと、モダン焼き(お好み焼きの薄い生地の下に焼きそばがたっぷり)もいただいた。美味。友達とシェア。
お腹を満たしたあとは、KITEEに寄り、「インターメディアテク」という博物館に入る。
キリンやミンククジラなどの骨格標本。虫の標本。動物のはく製。鉱物の展示。鳥や魚などを観察したノート。蓄音機。幕末の日本人を映した写真。アインシュタインが乗ったといわれるエレベーターなどなど。
たまたま見つけて入ったが、とても充実した内容の展示だった。しかも、無料である。ほんとうに無料でいいのかと思うほどのクオリティー。
1時間くらい滞在。
場所を移して、東京大丸へ。
8階にある「イノダコーヒ」ーという喫茶店に入店。
店内は、お上品な昔ながらの喫茶店という感じ。京都に本店がある。どうやら東京にあるのは、この店だけらしい。
通されたのは、見晴らしのいいカウンター席。見渡すと、周りはマダムやおじさまばかり。
頼んだのは、カフェオーレ(680円)。少々お高いが、せっかくなので。
ホットだが、このような形態でてきた。ガラスのコップ。大ぶりな銀の取っ手が重厚感を醸し出している。
これは、友達が頼んだパフェ。
すこしもらったら、なんと真ん中にあるアイスはレモンアイス。これがまた合う。生クリームの甘さにレモンの酸味が合わさると、ちょうどいい塩梅に。
カフェオーレの苦みを感じながら、東京の街を一望する。
なんだかすこしだけ、大人になった気分だ。
(KITTEのなかにある旧東京中央郵便局長室から見た東京駅)
Twitter:@hijikatakata21
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