レストランコニシ_5

洋食を食べに、広尾へ。

去年の梅雨はすぐに終わったので、今年の梅雨は異常に長く感じる。

こんなにどんよりとした気候が続く7月なんて、過去にあったのだろうか。カラッと晴れた青空が恋しい。

天気予報を見ても、かならず傘マークがついていて、こうも雨が続くとため息もつきたくなる。

ぼくらはそんな気分を吹き飛ばすべく、洋食を食べに行くことにした。

場所は広尾。

「広尾駅は降りたことない」と友達と話していたけど、地下鉄の階段を上りきった先に見えた光景にはどこか見覚えがあった。結構前にぼくはこの駅に降り立っていた。人の記憶は、曖昧だ。

目的の場所は、広尾駅と恵比寿駅の中間にあった。空は曇っていたけど、さいわい雨は降らず。広尾駅から徒歩10分ほどで、「レストラン コニシ」に着いた。

カウンター席に通され、その日のランチメニューだった「ハンバーグ(スープとライス付き)」を頼む。

渋めの色の花柄模様のクッション、シックな色で整えられたイスやテーブル、ほどよい間接照明が店内の落ち着いた雰囲気をつくっている。

ハンバーグに目玉焼きはマスト。THE洋食という感じで、いい。

そしてデミグラスソース。家でハンバーグを食べるときは、だいたいケチャップかポン酢なので、外食でハンバーグを食べるときは楽しみなのだ。

寸胴の鍋に野菜やお肉を入れて、かき混ぜながら、じっくりと何日もかけて煮込む、その工程に子どものころは無性に憧れたものだった。

食べ終わった感想。ハンバーグとデミグラスソースと目玉焼きのコラボに、かなうものはいない。満足。


広尾駅のほうに戻って、有栖川宮記念公園を散歩する。

前日までの雨で、草木は濡れ、地面は湿っていた。雨上がりの匂いが鼻をくすぐる。

足もとの石の階段も濡れていて、なんだかよくて思わず写真を撮った。

下を見ながら、歩いてると、慌てたように動くダンゴムシが目に止まった。久しぶりにダンゴムシを見たような気がする。

歩き疲れ、有栖川宮記念公園の近くにある「セガフレード・ザネッティ」に入り、アイスティーを飲んだ。このカフェはそんなに人も多くなくて、ゆったりできる。2時間くらい話し込んでしまった。

地元の駅に着いて、コンビニで買い物したら、会計が777円だった。とても些細なことだけど、すこし元気が出た。

これから、たぶんいいことが起こります。



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