たこ焼き at下北沢
梅雨入り前の6月前半。
下北沢は暑かった。雲ひとつない晴天。
容赦ない日差しを受けながら、無謀にもたこ焼きを食べに行く。予定を立てた時点では、ここまで暑くなるとは思わず。
下北沢には初めて来た。
通りすがる人たちのファッションセンスに驚きながら、オシャレなお店を横目に見ながら、通りを歩く。
目当てのたこ焼き屋「大阪屋」は、14時から開くということだったので、ぼくらは、ブラブラと当てもなく街を散策した。
まず行ったのが、「青いレンガ」というお店。なんとベビーカステラの専門店。
ちいさくてコロコロとしたベビーカステラは、フワフワとしてクリーミー。店員さんのフレンドリーな感じがとてもよかった。
そのあと、「咖喱とカレーパンの店 天馬屋」に行き、ビーフカレーパンを食す(写真を取り忘れる)。
まだまだ時間があったので、その書店の名前はなんども聞いたことがあった「本B&B」に行く。地下にひっそりとたたずむその本屋は、選書のセンスといい、静かな雰囲気といい、なにをとっても最高の空間だった。
近くにないのが、惜しい。また来よう。
その後、数件の古着屋(スナックアウト700・New York Joe)を回り、ようやく14時になった。
日差しは相変わらず強い。たこ焼き専門店である大阪屋は、イートインできるスペースが外にある。テーブルとイスのセットが何脚か。
暑い中、熱々のたこ焼きを食べるのも乙じゃないかと思い、平日しかやっていないという15個入りのたこ焼きを頼む。
熱々。ほくほく。
外はカリッとしていて、中はトロトロという黄金パターン。15個も入って、600円とはかなり財布に優しい。
汗だらだらになりながらも、たこ焼きを口にほおばっていると、女子高生らしき2人組が、8個入りのたこ焼き(350円)を頼もうとして、キャッキャッ言いながら、必死に割り勘の計算をしている。
「350円の半分って、175円だよね」
「うん、175円」
「あれ?175円であってるよね?」
その様子が、妙に懐かしかった。350円のタコ焼きを2人で分けるって、なんだかいい。
帰りに「FLIPPER’S」というお店のパンケーキパイをテイクアウトする。
(うまく撮れました)
しょっぱいものを食べると、甘いものを食べたくなるのは、もはや自然の成り行き。
パンケーキをサクサクのパイでサンドしている。不思議な食感。美味。
夕方になると、さすがに幾分過ごしやすい気候になった。
代々木上原の駅まで足を伸ばしたら、「茶望留(さぼーる)」というナイスなネーミングな喫茶店を見つける。
そうだ。ときには、日常から逃げてもいいのだ。
すこしの時間でもいい。
それこそ、さぼって下北沢にトリップするのは妙案かもしれない。
そんなことを思った。
Twitter:@hijikatakata21
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